「ビル・ゲイツ」「ジョブズ」あの有名人が送っていた大学生活ってどんなもの?
大学時代は、その人の人生にとって重要な時期といわれます。人生の中でも比較的自由に過ごせる時間ですからね。では、有名人のみなさんはどのような大学時代を送ったのでしょうか。今回は、有名人の大学時代を調べてみました。
■ハーバード大学を休学しちゃった! ビル・ゲイツ
世界最大のソフトハウス『マイクロソフト』の創始者ビル・ゲイツは、1973年にハーバード大学に入学しました。しかし、大学生時代にはあまり勉強に身が入らなかったようです。法律家を志したのですが、法学の勉強には一生懸命になれませんでした。しかし、1975年にまだ完成もしていない「BASICインタープリター」の販売をMITSという会社に打診。パソコンの未来に熱中した彼はハーバード大学を休学します。このとき「BASICインタープリター」をゲイツと一緒に開発したのが、マイクロソフトの共同創業者ポール・アレンでした。ちなみに大学で同寮だったのが、ゲイツの後にマイクロソフトのCEOになったスティーブ・バルマーです。
■サブカルチャーにハマった! スティーブ・ジョブズ
アップルの創業者スティーブ・ジョブズは1972年リード大学に入学し、サブカル文化にどっぷり漬かった生活を送ります。各種宗教、また禅などにも傾倒しました。ヒッピー文化にハマってしまったのです。その影響でキャンパスをはだしで歩くなどの奇行もあったようです。結局ジョブズは半年ほどで大学を中退します。
■在学中にシャープから1億円を調達! 孫正義
孫正義さんは1974年に渡米。1977年にはカリフォルニア大学バークレー校の経済学部3年生に編入します。自動翻訳機をシャープに売り込んで、その対価として1億円を手にします。孫さんはこの1億円を元に『Unison World』という会社を起業するのです。1980年には同校を卒業。孫さんの起業家としての原点はこの大学時代にあったのです。
■実はものすごく優秀! ナタリー・ポートマン
ナタリー・ポートマンといえば、『スター・ウォーズ』シリーズで「パドメ・アミダラ」役を演じたイスラエル出身のハリウッド女優ですが、彼女はとても頭のいい人なのです。高校時代の成績はオールAで、ハーバード大学とイェール大学に合格しています。1999年にハーバード大学に進学しました。専攻は心理学で、高名な心理学者アラン・ダーショヴィッツのアシスタントを務めるほどでした。この大学時代は学業優先でしたが、いくつか印象的な仕事もしています。2003年に同大学を卒業しました。
■バスケも演劇も! デンゼル・ワシントン
最近ではすっかり名優の風格を醸し出しているデンゼル・ワシントンですが、彼はいったんオクラホマ州立大学に入学したものの、すぐに退学。1977年にフォーダム大学のドラマおよびジャーナリズム学部に入り直しています。同大学はバスケットボールの強豪校で、そこでデンゼルはバスケに打ち込みます。一方で大学のサマーキャンプで行われた寸劇の演出を担当。そこから演じることの面白さに目覚めます。同大学卒業後、デンゼルはアメリカン・コンサバトリー・シアターで演技を学ぶことになります。名優デンゼル・ワシントンの原点は大学時代の寸劇にあったのでした。
■特に何もなかった!? 夏目漱石
『吾輩は猫である』『坊っちゃん』などの著作で有名な文豪・夏目漱石は1890年(明治23年)に帝国大学の英文科に入学します。この時代、大学に進学するということは国の期待するエリートになることでした。さぞかし、勉強したのだろうなと思われますが、そうではないそうです。漱石先生の述懐によれば、下のようになっています。
「(前略)大学へ進むようになってからは、特に文部省から貸費を受けることとなり、一方では又東京専門学校の講師を勤めつつ、それ程、苦しみもなく大学を卒(お)えたような次第で、要するに何の益するところもなく、私は学生時代を回顧して、むしろ読者諸君のために戒(いましめ)とならんことを望むものである」
ということで、お金の心配なく大学を卒業したよとしかおっしゃっていません(笑)。しかし漱石先生は一生懸命勉強をしたはずです。でなければ「特待生」になれるわけがありませんからね。ちなみに、英文学のオーガスタス・ウッド先生が来日した際に、帝国ホテルの部屋まで迎えに行きますが、教授にかばんのカギを開けに来た「カギ屋」と間違われたそうです(笑)。
いかがでしたか。これを読んでいる現役大学生のみなさんには、大学時代にこそ自分のやりたいことを目いっぱいやっていただきたいものです。
(高橋モータース@dcp)