「祖父の死に号泣」「厳格な父がエロ本」ああ親も一人の人間だったんだなあと思った瞬間
子どものときは絶対的な存在だった親でも、自分が大人になってみると「親も一人の人間なんだな」と、思う事はありませんか? 今回は社会人男女384人に「親も一人の人間なんだな」と思った瞬間を、聞いてみました。
■親が涙を流した瞬間
・「祖父が亡くなったとき。一切弱みを見せない母親が大泣きしたから」(男性/36歳/機械・精密機器)
・「悲しいことがあって泣きじゃくっていたとき。そのときは私がなぐさめて、いつもと逆の立場を経験して、親だって一人の人間なんだからいつも強いわけじゃないんだなと改めて思った」(女性/23歳/金属・鉄鋼・化学)
・「おじいちゃんが亡くなったときにいつも泣かない父が泣いていた。いつもは何があっても泣かないので、泣いているのを見たときはやっぱり一人の人間なんだなと思った」(男性/29歳/不動産)
・「感動系のドラマを観ていたとき、不意に母親が涙を流していたとき。普段怒ってばかりだっただけに、妙に普通の人間らしさを感じたから」(男性/43歳/機械・精密機器)
「親は強くて当たり前」というイメージがあると、親の涙に、ジーンときたりする事もありますよね。
■愚痴をこぼしていた瞬間
・「普段人の悪口を言わないが、理不尽なお客さんのことをボヤいていたとき。不満に思うこともあるんだなと思った」(女性/29歳/情報・IT)
・「上司の愚痴を言っているのを聞いたとき。会社に行くと別の顔があるんだなと思って」(女性/28歳/ソフトウェア)
・「愚痴が多くなってきて、人間なんだと思うことが多くなった。今までそういった面は見せなかったけど、最近は人間らしさが見えてきたから」(男性/32歳/小売店)
不満があっても、子供の前では言わないように、という親も多いでしょうから、愚痴を言っている所を見ると、意外に思う事もありそうです。
■仕事を嫌そうにしていた瞬間
・「仕事をサボっていることがあったから。子どもの頃にはそういう姿は一切見せなかったが私が成長して親の人間らしさを見る機会が増えた」(女性/34歳/ホテル・旅行・アミューズメント)
・「仕事が嫌だと言っているのを見たとき。私と大して変わらないのかも……と思ったから」(女性/32歳/不動産)
・「会社に行きたくないと言っていたのを聞いたとき」(男性/28歳/建設・土木)
・「父親が月曜の朝に『仕事行きたくないなあ』と口にしている。父親でもつらいと思うことはあるんだなと思った」(男性/30歳/情報・IT)
誰だって仕事が嫌になって当然ですよね。当然だけど、親だと思うとなんだか意外に感じてしまいます。
■お父さんも「一人の“男"だ」と思った瞬間
・「父親が浮気したとき。人間なんだなぁというより男なんだなぁと思った」(女性/49歳/主婦)
・「親父の書斎でエロ本を見つけたとき。真面目な親父だが、やっぱり見るものは見るんだな……と思った」(男性/47歳/建設・土木)
・「セクシーな番組を見ていたとき。父もただの男だなと思った」(女性/28歳/ホテル・旅行・アミューズメント)
・「昔の彼女と一緒に写った写真を見たとき。親にも若いころがあったんだな、と思ったから」(女性/28歳/情報・IT)
お父さん……。親の前に一人の男ですからね。
他にも、
・「夫婦げんかしている姿を見たとき。なんとなく姿が子供っぽく見えたから。くだらないことが原因のケンカだったのでなおさら」(女性/24歳/食品・飲料)
・「自分が大人になったとき。それまで絶対的だったものが崩れて、一人の人として見るようになった」(女性/29歳/その他)
・「母親が昔、喫煙していたと聞いたとき。良き母のイメージだったから」(女性/37歳/商社・卸)
いろいろな理由で「親も一人の人間だ」と思うことがあるようでしたが、いかがでしたでしょうか。子どもからすると親は完璧で絶対的な存在と思ってしまいますよね。でも、「親も一人の人間なんだな」と気づくと親とこれまでとは違う人間関係が築けるかもしれませんね。
(文・安井久美子)
調査期間:2015/5月(フレッシャーズ調べ)
調査対象:社会人男女
有効回答件数:384件