旅行に行く人は必見！ 海外の「独自通貨」を使う国とそのレートって知ってる？

海外旅行に行く際、日本円をその国の独自通貨に両替しますよね。アメリカの「ドル」、中国の「元」は有名ですが、国によっては両替をするときに初めて「こんな通貨を使っているのか」と知る人も多いはず。そこで、今回は海外の国々で使われているその国独自の通貨を紹介します。

▼こちらもチェック！
出発前に必ず知っておきたい、海外旅行先での賢いお財布管理

■有名なものから意外と知らなかったものまで......各国の通貨たち

●ポンド(イギリスなど)

「え？ ユーロじゃないの？」と勘違いしている人もいるかもしれませんが、イギリスで使われている通貨は「ポンド」です。ユーロ加盟の際、他の国と同じようにユーロの採用が協議されましたが、反対意見が多かったため引き続きポンドを使用することになったそうです。たまに耳にするペンスやペニーというのはポンドの補助単位(日本の○銭と同じもの)で、100ペンスで1ポンドになります。1ポンドは日本円で170円ほどです。

●ルーブル(ロシア)

日本のお隣、ロシアで使用されている通貨は「ルーブル」です。こちらも「ユーロ」と勘違いしている人がまれにいますが、ロシアはユーロに加盟していないのでユーロは使用していません。補助単位はカペイカで、100カペイカで1ルーブルになります。1ルーブルは日本円で約2.5円。ちなみに、フランスの『ルーヴル美術館』とは何の関係もありません。

●レアル(ブラジル)

サッカー大国のブラジル。昨年はワールドカップが開催されたので訪れた人もいるでしょうか。ブラジルでは「レアル」という通貨が使用されています。かつては「クルゼイロ」という通貨が使われていましたが、1994年に現在の「レアル」という名称になりました。補助単位はセンターボで、100センターボで1レアルになります。1レアルは日本円では約43円です。

●ペソ(メキシコ、フィリピンなど)

かつてはスペインで使われていたことが有名な「ペソ」。スペインはユーロ加盟を機にユーロ通貨に変更となりましたが、メキシコ(メキシコ・ペソ)など数カ国では今も通貨として使用されています。また、アジアではフィリピンの通貨がペソ(フィリピン・ペソ)です。ちなみに、1メキシコ・ペソは日本円で約8円。1フィリピン・ペソは約2.4円です。

●ルピー(インド)

近年発展著しいインドの通貨は「ルピー」です。インドを訪れたことがないという人でも聞いたことがある名前でしょう。16世紀に使われていた銀貨が基になっている歴史の古い通貨です。補助単位はパイサ。100パイサで1ルピーになります。日本円では1ルピー＝約1.8円です。ルピーはインド以外にも、スリランカやパキスタンなどで使用されています。

●バーツ(タイ)

アジアで今非常に勢いのあるタイ。使われている通貨は「バーツ」です。タイ国立銀行が発行しており、補助単位はサタン(!?)です。100サタンで1バーツになります。「サタン硬貨」と聞くと、ゲームのアイテムっぽいですよね(笑)。1バーツは日本円で約3円。観光で行く日本人も多い国なので、覚えておくといいですね。

●フラン(スイスなど)

フランスの通貨として有名だった「フラン」ですが、フランスがユーロに移行した今、有名なのはスイスの「スイス・フラン」です。補助単位は言語によって呼び方が変わり、フランス語だとサンチーム、ドイツ語だとラッペン、イタリア語だとチェンテージモと言うそうです。ちなみに1フランは100サンチームです。日本円では1フランは約113円です。

●クローナ(スウェーデン)

北欧のスウェーデンでは「クローナ」という通貨が使われています。スウェーデンはユーロ加盟国ですが、ユーロの導入は国民投票で否決されたために導入されませんでした。補助単位はオーレで、100オーレで1クローナとなります。1クローナは日本円で約15円です。ちなみに、同じ北欧の国、ノルウェーとデンマークでは「クローネ」というよく似た名前の通貨が使われていますが、言語の違いから呼び方が違うだけで一緒の通貨名です。ただし、国によってレートは違い、1ノルウェー・クローネは日本円で約16円、1デンマーク・クローネは日本円で約18円です。

他にもその国独自の通貨を使う国々は数多くありますが、今回は以上の八つの通貨をピックアップしてご紹介しました。頭の片隅に入れておけば、今後その国を訪れる際に役立つかもしれませんよ！

※通貨レートは2014年10月27日のものです。

(中田ボンベ＠dcp)