旅行で見知らぬ土地に行ったときの楽しみのひとつが食。その地域でしか食べられないものは、ぜひ食べておきたいですよね。でも言葉が通じない地域だと、何がオススメなのか分からないし、ハズしてしまうかも!? と、食べるのに少し勇気がいることも。そんな方のために、アジアを中心に旅をしているバックパッカーの村上加苗さんに、今まで食べた世界の料理で美味しかったものトップ3を教えてもらいました。
■第3位:カーコートー(ベトナム ホーチミン)
「小さなポットのようなものにニョクマム(魚醤)とココナッツジュースを入れてお魚を煮込んだものです。これは本当にご飯に合う! 汁だけでご飯3杯はイケます。ベトナム版、おふくろの味って感じですね。熱い中、外でビールを飲みながら、カーコートーご飯をかきこむ。至福のひとときです。すっかり気に入ってしまい、滞在中は毎日通って食べていました。店員のお兄さんがジャニーズ系でかっこよかったのもありますが......(笑)」
味は想像できませんが、なんとなくサバ味噌が思い浮かびました。ジャニーズ系の店員さんも気になります!
■第2位:カオマンガイ(マレーシア)
「タイからミヤンマーに向かう途中で立ち寄ったカオマンガイ専門店で食べました。薄汚れた小さなお店でしたが、地元の人でごったかえしていました。ぷりっぷりの鶏肉に、ぴりっと辛いソースをかけていただきます。青唐辛子の辛さと、ご飯に添えられたキュウリがまたよく合う! 日本人の口にあうアジア料理です」
これは説明を聞いただけでヨダレが出てきます! 本来なら薄汚れたお店というのはちょっと入りづらいですが、こんなに美味しければ勇気を出して入店してみたいですね。
■第1位:ブンチャー(ベトナム ハノイ)
「ベトナム風つけ麺。道端でおばちゃんが、魚を焼く網のようなものを2枚重ねて、炭火でハンバーグを焼いてくれます。そのお肉がたっぷり入ったスープに、香草をどばっと投入。ベトナム名物の米麺(フォー)をつけていただきます。お肉の香ばしさと、香草のクセのある味が絶妙にマッチ。ベトナムに住んでいた友人が、このお店はおいしいと連れて行ってくれたお店でした。数年たった今でも、目を閉じると汗をかきながらハンバーグを焼いていたおばちゃんを思い出します......。これを食べるためだけにベトナムに行きたいくらい美味! 普通のフォーもおいしいけど、日本人はこのブンチャー、かなり好きなはず」
炭火で焼きたてのハンバーグはそれだけでも美味しそうなのに、それがつけ麺のお肉になるなんて贅沢。ハンバーグを焼いてくれるおばちゃんのエネルギッシュな感じが伝わってきます。
■番外編:羊の心臓(モンゴル)
「モンゴルでの最高のおもてなしをしていただきました。目の前で生きている羊をさばいてくれます。血は大地を汚すので、本当に血を一滴も出さないようにきれいにさばいていきます。そして、さっきまで動いていた心臓部分をさっと切り取って食べます。正直味なんてあったもんじゃないです。口に入れた瞬間にまず感じるのは、その暖かさ。自分の体温と同じくらいの暖かさです。うえっとなるのをがんばって飲み下すと、後から滋養のある味が口の中に広がる気がします。生命を丸ごといただいている感覚。美味しかった、というより感動した料理」
これぞまさにカルチャーショック。生きるために、他の生き物の命をもらうことを実感する出来事ですね。
村上さんはバックパッカー中、基本的にお金がないので、高級料理店には入ったことはないそうです。でも、どれもお話を聞いているだけで食べたくなってきてしまうほど美味しそうですよね。ガイドブックに載っているようなオシャレで高級なレストランも良いですが、名前のないような路上の屋台にチャレンジしてみるのも美味しい料理の発見になるかもしれませんよ。
文●姫野ケイ(プレスラボ)
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