2019年03月12日 更新

引越しをキャンセルすることになった。いつまでなら大丈夫?キャンセル料はとられるの?

今回は、引越しを予定している人に向けて、引越し業者との契約後にキャンセルする場合のキャンセル料や、連絡方法のポイントなどについてご紹介します。新居を決定し、引越し業者に依頼を済ませ、後は引越し作業を終えれば新生活がスタート…と思った矢先に、急な事情で引越しをキャンセルしなくてはならないケースがあるかもしれません。そんなときは、できるだけスムーズにキャンセルの意向を伝えましょう。

gettyimages (11610)

新居を決定し、引越し業者に依頼を済ませ、後は引越し作業を終えれば新生活がスタート…と思った矢先に、急な事情で引越しをキャンセルしなくてはならないケースがあるかもしれません。そんなときは、できるだけスムーズにキャンセルの意向を伝えましょう。

引越しのキャンセルはいつまでならOK?

契約後であっても、引越しをキャンセルすることは可能です。ただし、決められた期日までにその連絡をしなければ、キャンセル料が発生することがあります。

いつからキャンセル料がかかる?その料金はいくら?

引越しに関する決まりは、国土交通省の「標準引越運送約款」に定められています。この約款の第21条に「解約手数料又は延期手数料」についての記載があります。

これによると、引越し前々日に依頼者の都合でキャンセルした場合は「見積もりの20%以内」、前日なら「30%以内」、当日なら「50%以内」の解約手数料を請求できることになっています。
言い換えれば、引越しの3日前までにキャンセルを申し出れば、キャンセル料はかからないということです。

ただし、独自の約款を採用している引越し業者はこの限りではないので、注意が必要です。契約時には約款の確認も怠らないようにしましょう。

他の専門業者に対してキャンセル料が発生する可能性も

gettyimages (11664)

引越しの3日前までに連絡を入れれば、一切キャンセル料金がかからないのかというと、そうとは限りません。
例えば、ピアノやペットの運搬などは引越し業者が行うのではなく別の業者に外注していることがあります。この場合、その業者に対してキャンセル料を支払うよう求められる可能性があります。

引越しキャンセルの連絡の仕方は?

何事もキャンセルの連絡をするのはなかなか気が重いことでしょう。引越しのキャンセルも例外ではありません。特に、引越し業者が親切で丁寧な接客をしていてくれた場合は、なおさらです。そこで、引越しの契約を穏便に断るためのポイントをご紹介します。

キャンセルは電話で連絡をしよう

gettyimages (11661)

キャンセルの連絡は電話で行いましょう。メールでも可能ですが、引越し業者側が確認するまでにタイムラグが発生してしまいます。
電話をかけるのは、連絡がつきやすいので、午前9時から午後5時の時間帯に担当支社にかけるのがおすすめです。

断り方に工夫を

断り方も一工夫しましょう。料金や条件以外の理由を伝えるとスムーズに断りやすいです。
例えば、「引越し自体がなくなった」、「会社指定の引越し業者を利用することになった」など外的な要因によるものだと強調します。「こちらとしては依頼したかったけれど、できなくて……」というニュアンスを含めるようにしておけば、悪い気持ちは起きにくいでしょう。
また、そのような理由を出されると、業者側も引き留めが難しくなります。

キャンセルしてもダンボールは買い取りになるかも

gettyimages (11612)

ダンボールは無料サービスとして契約時に渡されることが多いですが、これはあくまで「成約した場合」との条件を付けていることがほとんどです。キャンセルするとなると、買い取りまたは返却の必要があります。
以下では、ダンボールの処理について、ご説明します。

使用済の場合は原則買い取りになる

まず基本的に少しでもダンボールを使用した場合は返却できません。
見積書に記載の金額で買い取りします。業者によって異なりますが、目安はダンボール1個につき500円ほどです。

未使用なら返却できることもある

未使用品に限り、返却を可能としている引越し業者もあります。この場合、ダンボール代を請求されることはありません。
ただし、宅配便などで返却する場合の送料は自己負担となります。ダンボールはかさがあり、重さもあるので送料は安くはありません。可能であれば、直接持参するのが良いでしょう。

まとめ

本来なら何事もなく無事に引越しが完了することが理想ですが、やむを得ず急にキャンセルする場合は誠意を持って対応することが大切です。
業者は引越日に向けて、トラックやスタッフの確保をしています。キャンセルが決まったら、時間を置かずに伝えてください。断りづらいから、とキャンセル料がかからないギリギリの日まで連絡しないなんてことは避けて、できるだけ角が立たないように話を進めましょう。
監修:矢野翔一
暮らしやお金のアドバイザー
宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP) 関西学院大学法学部法律学科卒。 数々の保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産業務を手掛ける。 引越しや住宅ローンといった暮らしやお金の様々な悩みに対してアドバイスを行う。
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

関連する記事 こんな記事も人気です♪

合わせて読みたい

新生活前にチェック!引越し前後の梱包作業をラクにする方法

新生活前にチェック!引越し前後の梱包作業をラクにする方法

これから新生活に向けて一人暮らしを始める方も多いのではないでしょうか?引越しが決まったら、引越し準備でバタバタしやすくなります。段取り良く荷物の梱包をして、新居で快適な暮らし...
sakko
2023.02.27
転出届・転入届ってどうやって出すの? 住民票の異動手続き

転出届・転入届ってどうやって出すの? 住民票の異動手続き

転出届・転入届(転居届)の手続き方法・持ち物・期限についてまとめました。引越しをしたら住民票の異動はおわすれなく!
とりぐら編集部・ぐら
2023.02.27
1LDK北欧系インテリア。賃貸物件を選ぶときに気を付けるポイントとは?

1LDK北欧系インテリア。賃貸物件を選ぶときに気を付けるポイントとは?

素敵な部屋の実例をご紹介。今回取り上げるのは、1LDKに暮らすriom_roomさん。インテリアのテーマはナチュラルで大人っぽい部屋。ウッド系や茶色、ベージュ系で色味をそろえ...
とりぐら編集部
2021.09.07
これを読めば家探しのコツや流れがわかる! 一人暮らしの基本お役立ち情報

これを読めば家探しのコツや流れがわかる! 一人暮らしの基本お役立ち情報

初めての家探しには、なにかと不安を感じますよね。1人で家を契約できるか、どうやって探すのかなど疑問が多いことでしょう。この記事では、1人で家を探す手順や家探しのコツについて紹...
とりぐら編集部
2021.05.25
理想の部屋のために引越し前に確認! インテリアについて考えたいポイント4つ

理想の部屋のために引越し前に確認! インテリアについて考えたいポイント4つ

初めての一人暮らし、憧れの暮らしや居心地のいいお部屋を実現するためには、引越し前からインテリアについて考えておくことが必要です。お部屋を選ぶ前に決めておきたいこと、お部屋を見...
Ikumi Shiba
2020.02.19

この記事のキーワード

この記事のライター

とりぐら編集部・とり とりぐら編集部・とり

注目の特集

ひとりぐらしのはじめかた
お部屋をのぞきみ
ひとりぐらしレシピ