2022年01月28日 更新

一人暮らし向け炊飯器おすすめ4選【2022年】家電販売員がサイズと機能も解説

炊飯器は、一人暮らしの食生活の大切なパートナーです。そこで今回は、一人暮らしの炊飯器を選ぶポイントをご紹介。IH炊飯器とマイコン炊飯器の違いから、一人暮らしが買うべき炊飯器のサイズや機能までを現役家電販売員が解説していきます。

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この記事で書いている3つのポイント

  • ムラなく炊けるIH炊飯器に注目

    一人暮らしには3合炊きがおすすめ

    パン焼きや自動計り炊きなど最新機能も見てみよう

炊飯器選びはここから。マイコン式かIH式か

炊飯器は、大きく分けるとマイコン炊飯とIH炊飯の2種類があります。この2つに加えて、機能性の高い圧力IH炊飯器も一緒にご紹介します。
  • 炊飯の能力を取るなら「IH炊飯器」

    価格を取るなら「マイコン炊飯器」

メリット デメリット
マイコン炊飯器 ・価格が安い ・炊きムラができることも
・お手入れが楽 ・保温の際に水分が抜けやすい
IH炊飯器 ・ふっくらと炊ける ・価格が少し高い
・保温の際に水分が抜けにくい
圧力IH炊飯器 ・短い時間で炊ける ・お手入れの手間がかかる
・よりふっくら炊ける ・価格が高い
・保温の際に水分が抜けにくい
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マイコン炊飯器とは?

マイコン炊飯はヒーターが釜の底部分にあり、底から熱が伝わって炊飯する方式です。IHに比べると火力が弱く、底からジワジワと熱が上がってくるので、上下で炊きムラが出てしまうことも。保温の際も、ヒーターを使用しているため水分が抜けるのが早く、すぐご飯が黄色くなってしまうといったデメリットもあります。

ただし1万円以下で手に入るものが多く、手頃さという点でのメリットが大きいです。釜が非常に薄いため、洗いやすくてお手入れが苦にならないのも利点になります。

IH炊飯器とは?

IH炊飯は内釜自体が直接発熱して全体に均一に熱が伝わるので、ムラなく炊けるのがメリット。お米の一粒一粒に熱がしっかりと浸透するため、ふっくらとしたおいしいご飯を炊くことができます。マイコン式より保温で水分が抜けることも少ないので、長時間保存しておけるのもよい点です。
IH式の炊飯器は1万円台から手に入るものもありますが、基本的にはマイコン式より価格が高い傾向があります。

圧力IH炊飯器とは?

IH炊飯器と基本的なメカニズムは同じですが、高圧力の蒸気で炊飯できる圧力IH炊飯器というものもあります。圧力をかける分、水の温度が100℃以上まで上がり、大火力で炊きあげることが可能に。時短で、よりふっくらとした炊きあがりを実現できます。
機能性がよい分、IH式炊飯器より価格は高いものが多く、ほとんどのメーカーで圧力IH式の炊飯器は最上位に位置づけられています。内釜も土鍋や多層コーティングの鉄釜など、工夫をこらしたものばかり。お手入れに手間がかかることや米とぎの際に釜が重くて大変なことがネックですが、おいしいご飯を食べたい場合は見逃せません。

一人暮らしで選ぶべき炊飯器のサイズ

一人暮らしの炊飯器には3合炊きがおすすめ

一般的な一食分のご飯は0.4~0.6合と言われています。毎日ご飯を炊く人は1.5合炊きで十分かもしれませんが種類も少なく、マイコン式のものがほとんど。
IH式炊飯器は、3合サイズ以上からのものが多いです。「3合は多い!」 と思うかもしれませんが、一人暮らしでも3合を一気に炊きあげて保温状態でキープすれば炊飯する手間を省けます。
とはいえ長時間保温しておくと水分が抜けたご飯になってしまうので、炊き立てを食べたら残りは1食ずつ冷凍しておくのがおすすめです。

炊飯器は大きくなるほど値段も上がっていくので、3合サイズがおいしさと値段のバランスに優れていて、一人暮らしのスタートにはもっとも適しています。
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一人暮らしの炊飯器でほしいおすすめ機能

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保温機能

一般的な保温の時間は12~24時間弱程度です。朝に炊いたご飯を夜食べるのはまったく問題ありませんが、ご飯の鮮度は保温時間内でもどんどん落ちていきます。6時間を超えてくると、米がパサついたり固くなったりして風味が落ちてしまうことも。しかし、メーカーのなかには30~40時間という長時間の保温ができるモデルがあります。保温することが多ければ、長時間の保温機能に優れた炊飯器を選ぶのもひとつの手です。

無洗米コース

研がなくてもよい「無洗米」を炊くときは、予熱の時間を長めにとったほうがおいしく炊くことができます。無洗米コースの機能がついた炊飯器であれば、自動で予熱の時間を調整して、通常よりも時間をかけてゆっくりと炊きあげてくれるでしょう。

内ふた丸洗い機能

今ではほとんどの炊飯器で採用されているのが、内ふた丸洗い機能。炊飯器の内ふたを取り外して、丸洗いできます。内ふたを汚れたままにしていると、カビの原因になることも。内釜を洗うときに一緒に内ふたも取り外して丸洗いすれば、いつも清潔に安心してお米を炊くことができますね。この内ふたの取り外しやすさも、ポイントのひとつとしておさえておきましょう。

パン焼き機能

あると便利な機能として、パン焼き機能がついた炊飯器もあります。使わないと思うかもしれませんが、パン生地をこねておけば炊飯器のなかで発酵し、焼きあげまでしてくれるのです。休日の朝食にほかほかの焼きたてパンを食べる喜びは、一度味わうと病みつきになる人も。

自動計り炊き機能

「いちいちお米の量を計って水を入れる作業がめんどう」という人は、自動計り炊き機能がついたものを選ぶのもおすすめ。釜に入れたお米の量を自動計量し、それに見合った水の量を教えてくれます。この機能を利用することにより、余ったお米を無駄なくおいしく炊きあげることが可能です。

【2022年度版】一人暮らしにおすすめな炊飯器は?

パナソニック SR-KT069


パナソニックの3.5合炊きのIH式小型炊飯器です。ふたがガラスパネルになっており、スタイリッシュな見た目はインテリアを邪魔しないのでおすすめ。
さらに、備長炭コートを施した内釜に、IH式でありながら側面とふたにヒーターを採用しています。そのため、大火力でしっかりとお米に熱を伝えて、ふっくらと美味しいご飯を炊くことができるんです。

タイガー JPD-A060


タイガーの圧力IH式。3.5合の一人暮らし向け炊飯器です。タイガーと言えば土鍋コーティングを施した釜が有名で、鉄釜に比べて蓄熱効果が高く、ふっくらモチモチとした食べごたえのあるご飯に仕上がります。圧力IH式なので大火力で短時間で炊きあがるというメリットもあり、お腹が空いたときでもすぐ炊きあげられるのは大きな魅力といえます。
一人暮らしでも白いご飯はしっかりと食べたいという人におすすめです。

コイズミ KSC-1513


コスパに優れたコイズミの炊飯器。1.5合とかなり小ぶりです。約20分で炊飯を行うことが可能で、家庭ではもちろんのこと、職場や学校でも手軽に使用できるのが大きな利点。内ぶたの丸洗いもできるので衛生面も安心です。

象印 極め炊き NP-GJ05


お求めやすい価格ながらもIH式を採用した象印の3合炊き炊飯器です。
炊飯の火力ももちろんのこと、内釜の形も丸底になっているためお米が対流しやすく、ふっくらとつやのあるご飯になるのが大きな特徴です。また、パンの発酵、焼きメニューを搭載しているため、丸パンやメロンパンなどを調理することもできます。

炊飯器を買わないのはあり? 生活スタイルをイメージしてみよう

実家に炊飯器がなかった場合、そのまま一人暮らしを始めても炊飯器を使わない人もいます。また、料理好きでご飯にこだわりのある人のなかには、炊飯器を使わずに、土鍋や圧力鍋などそれぞれお気に入りの鍋でお米を炊く人もいます。
一人暮らしをする際の生活スタイルをしっかりと想像して、炊飯器がいるのかどうかを考えてみましょう。
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圧力鍋&土鍋でふっくら炊き立てを楽しむのもあり

普通の鍋でも炊けますが、使われる鍋はだいたい圧力鍋か土鍋。圧力鍋だと短い時間で、ガスまたは電気代の消費も少なく、ふっくらつやつやのご飯を炊くことができます。また、昔ながらの土鍋で炊けば、粒の立ったふかふかのご飯が炊き上がり、香ばしいおこげも楽しめますよ。

鍋で炊いたごはんは、1食ずつラップに包んで冷凍しておけば日持ちし、電子レンジで解凍して温めなおしてもそこまで味は変わりません。ただ、火力調節に気をつけないと、すぐに風味が落ちたり、カサカサ・ベチャベチャの食べられないご飯にもなりがちです。
根気強く鍋の前に立っていられる人にはよいかもしれません。

まとめ

一人暮らしを快適にしてくれる家電アイテムのひとつ、炊飯器。タイマーボタンさえセットしておけば、好みの時間に炊きたてのご飯を用意してくれるご飯好きにとってはたまらなくありがたいアイテムです。ぜひ、自分に合った一台を選んでください。
監修:現役家電販売員たろっさ
プロの家電販売員 兼 家電ライター、家電アドバイザー。ゲームと妻と温泉巡りが大好きな 33歳。20歳の時にメーカーヘルパーとして家電量販店を経験し、家電の世界へ飛び込む。 元から接客と家電に興味があり、昔からの趣味だったPCの知識を活かしながら勉強の日々を過ごし、2年で年商2億円を突破。5年目で3億円を経験し、「法人ナンバーワン販売員」として表彰を経験。
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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