目次
コバエの生態と発生する時期
暖かくなるとどこからともなく湧いてくるコバエですが、実はコバエという名前の虫は存在しません。ハエにはたくさんの種類があり、小さなハエ類を総称してコバエと呼んでいます。
身の回りにいるコバエは早いものでは5月くらいから活動を始めます。特に高温多湿の環境を好み梅雨の時期に大量発生する可能性がありますので、その前に対策を講じましょう。
身の回りにいるコバエは早いものでは5月くらいから活動を始めます。特に高温多湿の環境を好み梅雨の時期に大量発生する可能性がありますので、その前に対策を講じましょう。
コバエの繁殖スピード
コバエの種類によっては卵から10日で成虫になるもの、20日で成虫になるものなどがあります。中には1年に30世代もの世代交代をするものもあるくらい、とても早いペースで繁殖を繰り返すのが特徴です。
コバエの発生時期
コバエが発生し始めるのは、春といわれています。特に6月あたりから急激に増え始め、真夏の暑すぎる時期には一旦減るのですが、9月と10月にはまた活発になるので注意が必要です。
ただし、環境によっては冬も活動する場合があります。
ただし、環境によっては冬も活動する場合があります。
効果的なコバエ駆除方法
コバエにはたくさんの種類があり、キッチンや浴室などの屋内で発生するものばかりではありません。外で発生して部屋の中に侵入してくる場合もありますので、それぞれ別の対策が必要です。
屋内のコバエの駆除・対策方法
部屋の中で食べ物を目当てに生息しているのは、主にショウジョウバエ属と呼ばれるハエです。名前の由来は、代表的な種類の目が赤くて、ショウジョウという妖怪に姿が似ていることからきているといわれています。
コバエは発酵したものが好物のため、まずはコバエが誘引されているもの自体を処分しなければなりません。生ゴミを片付けることはもちろんですが、見落としてしまいがちなのは、調味料の容器です。液ダレなどが付いていないか確認しましょう。
コバエは発酵したものが好物のため、まずはコバエが誘引されているもの自体を処分しなければなりません。生ゴミを片付けることはもちろんですが、見落としてしまいがちなのは、調味料の容器です。液ダレなどが付いていないか確認しましょう。
【対策方法】
ショウジョウバエを駆除するには、市販のめんつゆや、お酢、アロマ、アルコールの残りなどで作るトラップがおすすめです。
平たい容器にコバエの好きな液体を入れて、食器洗い用の中性洗剤を1、2滴落としておくだけで、コバエがどんどん引っ掛かります。すぐに片付けずに1週間から10日ほど置いておき、幼虫が成虫になるのを待つことで、より多くのコバエを捕まえることができるでしょう。
ただし、コバエの死骸が腐敗して新たなコバエが生まれては意味がないため、そうなる前に片付けます。
ショウジョウバエを駆除するには、市販のめんつゆや、お酢、アロマ、アルコールの残りなどで作るトラップがおすすめです。
平たい容器にコバエの好きな液体を入れて、食器洗い用の中性洗剤を1、2滴落としておくだけで、コバエがどんどん引っ掛かります。すぐに片付けずに1週間から10日ほど置いておき、幼虫が成虫になるのを待つことで、より多くのコバエを捕まえることができるでしょう。
ただし、コバエの死骸が腐敗して新たなコバエが生まれては意味がないため、そうなる前に片付けます。
他には、トイレの汚れや浴室の排水口に髪の毛などのゴミが付着している場合にも、コバエの発生源、特にノミバエやチョウバエの温床になってしまいます。しっかり掃除し、水分を乾かしておくことが大切です。
屋外のコバエの駆除・対策方法
屋外から入ってくるコバエは、とても小さくて網戸の網をくぐってしまう種類もいます。その場合は、蚊取り線香や窓ガラス用の防虫剤を使い、外からの侵入を防ぎ、退治するのが良いでしょう。
また、屋内照明の紫外線に誘引されて入ってくるケースも多いようです。防虫効果のある照明ランプが売られていますので、グッズを上手に活用するのも良い手段です。
また、屋内照明の紫外線に誘引されて入ってくるケースも多いようです。防虫効果のある照明ランプが売られていますので、グッズを上手に活用するのも良い手段です。
そもそもコバエを発生させない方法
肝心なのは、コバエの住みにくい環境を整えて、発生をくい止めることです。
ゴミを片付ける
袋の中に侵入されないようにしっかり口を結び、生ゴミは小まめに捨てるようにしましょう。ゴミ箱は蓋付きのものが便利です。
生ゴミに限らず、ビン缶ゴミでも発生するので、アルコールの飲み残しなども、水でゆすいでから収集日まで保管するのが良いでしょう。
生ゴミに限らず、ビン缶ゴミでも発生するので、アルコールの飲み残しなども、水でゆすいでから収集日まで保管するのが良いでしょう。
キッチンの排水口を掃除する
排水口にこびりついたヘドロ汚れからも、コバエは発生します。温度の変化に弱いコバエですので、排水口にお湯を流したり、氷を詰めておいたりするのも繁殖を防ぐのに効果的です。
観葉植物など、植木鉢の土は乾燥気味に
クロバネキノコバエのように土の中を好むコバエもいますが、水分が余分になければコバエの発生をくい止めることができます。
エアコンの排水パイプの中も疑ってみる
部屋の中や網戸も注意したけれど、まだ疑わしい場合には、ベランダにあるエアコンから出ている排水管(ドレンホース)に注目してみてください。中に水がありますので、コバエの発生する可能性は大です。ドレンキャップで蓋をしましょう。
トイレやお風呂場を清潔に保つ
ペットや人間の排泄物に寄ってくる種類のコバエもいます。
フンコバエに代表されるこの種のコバエは、ばい菌を含む場所を歩いた後に食品の上を歩き回ることもありますので、部屋の中が非常に不潔な状態になってしまいます。
トイレ掃除は小まめにし、お風呂上がりにはゴミを取り、さっと水分を拭くなどこまめに掃除をする習慣をつけましょう。
フンコバエに代表されるこの種のコバエは、ばい菌を含む場所を歩いた後に食品の上を歩き回ることもありますので、部屋の中が非常に不潔な状態になってしまいます。
トイレ掃除は小まめにし、お風呂上がりにはゴミを取り、さっと水分を拭くなどこまめに掃除をする習慣をつけましょう。
まとめ
害虫といってもさまざまな種類のものがいますが、コバエが周りで飛んでいるのは、特にうるさく感じられます。また、相手が小さいために、ちょっと気を抜いただけで部屋の中まで侵入されてしまう可能性が高いです。
しかし、その生態と駆除方法を知ることで有効な駆除と対策を立てるのは難しくありません。まずは、清潔に気配りしながら、暖かい時期を快適に過ごしましょう。
しかし、その生態と駆除方法を知ることで有効な駆除と対策を立てるのは難しくありません。まずは、清潔に気配りしながら、暖かい時期を快適に過ごしましょう。
監修:藤原千秋
住まい周りの記事を専門に執筆するライター、アドバイザー
2001年より主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライター、アドバイザー。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は家事サービス、アドバイザリー、企画、広告等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、16歳、12歳、8歳の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。