2019年05月05日 更新

壊れたファスナーを自力で修理する! 直し方のコツを紹介

今回はファスナーが外れた、閉まらない、噛み合わないなど、トラブル別の直し方をご紹介します。慌てて服を着ようとしたとき、ファスナーが引っかかると困りますよね。急いでいる時はもちろん、お気に入りの服でも避けたいファスナートラブル。軽く引っ張ってみてうまく外れてくれればいいのですが、力任せに引っ張ってしまうと、壊れてしまう可能性もあります。壊さずにできることがないか、ぜひ参考にしてください。

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ファスナーが閉まらない!まず構造を理解しよう

ファスナーは、「スライダー」「エレメント」「テープ」の3部分によって構成されています。
このうちスライダーは「柱」「胴体」「引き手」の3部分で構成されており、私たちがつまんで引っ張り動かしている部分です。噛み合う歯の部分をエレメント(務歯)といい、そのエレメントが左右交互に並ぶよう固定されている布地をテープと呼びます。

Y字型のスライダーを動かすと歯車の原理でエレメント(務歯)がひとつひとつ組み合わされ、それによって開け閉めをするという仕組みになっています。

代表的なファスナーの故障としては
  • スライダーの変形

  • スライダーから引き手が外れる

  • エレメントの破損

  • エレメント(務歯)がテープ部分から外れる

  • テープのほつれ、破れ

  • 布や糸などの巻き込み

などがありますが、その中には自力で修理可能なケースが多々あります。
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自分でできる!ファスナーの直し方【ケース別に紹介】

それでは、よくあるトラブルの対処法をケース別に紹介します。

スライダーの動きが固く、スムーズに動かない

スライダーがひしゃげて引っかかっているケースもありますが、多くはエレメントの油分がなくなったことが原因です。日々の使用やお洗濯などで油分が取れることもあり、そうなると潤滑剤不足で動きが固くなってしまいます。

この場合、市販のファスナー用潤滑剤をつけることで改善が可能です。使用する際には、間違って機械用の潤滑剤は使用しないよう注意しましょう。洋服、バッグなど本体がシミになる恐れがあります。

その他、ロウソクでも改善が可能です。これはちょっとしたテクニックですが、ロウソクは直接こすりつけるより一度歯ブラシに取ってからの方がつけやすくなります。一度塗った後に何度か開け閉めを繰り返すと馴染んで動きが滑らかになるでしょう。


一度は閉まったけれども勝手に開いてくる(パンク)

閉める際にスライダーがスムーズに動かず、うまく噛み合っていない部分ができた時に起こりやすい現象です。通常は左右交互に組み合わさるはずの歯が、ずれてその部分の強度が落ち、負荷がかかった際にパンクして途中から開いてしまうのです。

この場合はもう一度最大限まで開き、再度しっかりとエレメントが1対1に組み合っていることを確認しながらスライダーを閉めなおすと元に戻すことができます。
また、スムーズにならないのは潤滑剤不足が原因でもあるので先ほどの対処法のように潤滑剤もしくはロウで対処しましょう。

布を挟み込んで動かない

布地にたるみがあると挟み込みやすくなります。
挟み込んでしまったときはまず、周囲の布地を縦方向にピンと伸ばしましょう。そして挟んだ時の方向と逆側へスライダーをゆっくり動かします。焦りは禁物です。あまり無理には引っ張らず、少しずつ落ち着いて動かしましょう。

布を噛んでいる訳ではないのにスライダーが動かせない

エレメントが抜けていたり、曲がって壊れていたりする可能性があります。
金属製のエレメントならペンチなどで整えられることもあります。ただしプラスチック製では難しいことも多く、もし完全にエレメントが破損している場合はファスナー自体を交換するしかありません。
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スライダーを動かしても噛み合わないためファスナーが閉まらない

スライダーが布地を挟んだことで広がったり、内部がすり減ったりしたことが原因と考えられます。スライダーが広がると締め付ける力が弱まり、エレメントが噛み合わなくなることがあります。

これは先の細いラジオペンチなどを使い、軽く締めることで簡単に修理できます。締める場所は正面から見てY字型になったスライダーの下側、左右の2ヶ所です。表と裏から挟むように締めてください。
ただし、スライダー破損の危険があり、強く締め込むと割れてしまいますので自己責任で行ってください。

左右どちらか一方または両側のエレメントからスライダーが外れた

スライダーが両側のエレメントから外れてしまったときは、左右のエレメントを正確に噛み合わせた状態で、スライダー上部からキリのような先の尖ったものを使い入れ込んでいくと直る場合もあります。

また、うまく元に戻せないようなら、マイナスドライバーやペンチでスライダーの隙間を広げるという方法もあります。
しかし、広げすぎて金属が弱ったり、緩んでしまったりということも起こります。下止めというストッパー部分を外して入れなおすこともできますが、自力では難しくプロの補修業者に依頼する方が無難かもしれません。洋服のリフォーム店ほか、最近ではクリーニング店でも修理を取り扱ってくれます。

外出先でファスナーが壊れてしまった場合の応急処置

丁寧に使うことである程度の故障を予防できますが、それでもトラブルが起こってしまうこともあります。
外出先で壊れた時に知っておくと便利な応急処置法をご紹介します。

リップクリームを潤滑剤として使用

リップクリームは潤滑剤の代わりとして活用できます。
薄くエレメントへ塗り、何度か開け閉めして馴染ませましょう。また、金属製の場合はサラダ油などの油を綿棒で塗ることでも代用できます。衣服に色がついて困ることのないよう、無色のもので試してください。

安全ピンを使った応急処置

完全に破損して閉めることができない状況に重宝するのが安全ピンです。
目立たないよう裏側から留めることでなんとか帰宅まで持ちこたえさせるなど、とっさの応急処置に使用できます。

これはファスナーに限らずボタンが飛んだり縫い目が裂けたりした時などにも使えるので、あらかじめポーチや財布に忍ばせておくと便利です。手元にない場合にもコンビニで購入できる、入手しやすいアイテムです。
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まとめ

簡単に補修できるトラブルもありますが、あまり繰り返すとファスナー自体の交換が必要になります。

  • ズボンやスカートのウエスト部分などでは、ボタンやホック等を先にとめてからファスナーを閉める

  • ファスナーは閉めた状態で洗濯する

  • 急いで無理な開閉はしない

これら3点に気をつけることでファスナーは長持ちしやすくなります。もし壊れてしまっても焦らず落ち着いて対処すれば大丈夫ですので、力任せに引っ張ることだけは避けましょう。

監修:相澤弘幸
クリーニング師
静岡県島田市にてクリーニング店を経営。 衣類のクリーニングに留まらず、染み抜き、衣類のお直し、さらには靴やバッグのクリーニングから補修までお客様の様々な困り事を解決、サポートしている。

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