2019年07月19日 更新

いやなカメムシを駆除! 効果的な対策方法を紹介

カメムシを寄せ付けない対策、カメムシが出てしまったときの駆除方法をご紹介します。悪臭を放つカメムシは、一人暮らしの部屋ではできるだけ遭遇したくない害虫です。しかし不運にも出会ってしまったとき、自力で対処するしかありません。効率のよいカメムシ対策を講じて、快適な一人暮らしをおくりましょう。

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カメムシとはどんな虫?

そもそもカメムシとはどんな虫なのでしょうか。 悪臭を放つため嫌われがちなカメムシですが、どんな特徴があるのか、改めて見ていきましょう。

カメムシの生態について

カメムシは別名「ヘコキムシ」とも呼ばれ、独特の悪臭を放つ昆虫です。一般的によく見かけるものは体長1cm程度のカメムシですが、小さいものでは5mm、大きいものでは2cmと、その種類はさまざまです。

カメムシは円筒形の卵から蛹(さなぎ)の時期を経ずに孵化する不完全変態で、幼虫でも成虫とほとんど同じ形をしています。ストローのような口器で植物の水分や養分を吸い、それを栄養分として生きています。
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カメムシが発生しやすい時期

発生するのは年に2~3回。主に春から初夏にかけての時期と、初秋の頃です。落ち葉や樹皮の下などに生息しており、冬になるとそのまま越冬することもあります。一方で、暖かい室内に入ろうとするカメムシもいます。

カメムシが臭いを出す理由

カメムシは天敵であるカマキリやクモなどから身を守るため、「臭腺」からトランスー2ーヘキサノールという独特の悪臭を放出します。このトランスー2ーヘキサノールはカメムシ自身にとっても有害なため、臭いを出した状態で小さな箱に閉じ込めておくと、死んでしまうこともあるほどです。

カメムシの駆除・対策方法

寒い冬を乗り切るためにカメムシは室内に入り込もうとします。カメムシを部屋に近づけないための対策や、入ってきたカメムシを上手に駆除する方法をご紹介します。

部屋の外側にカメムシ駆除用殺虫剤を撒く

部屋の外側にカメムシ用の殺虫剤を撒いておきましょう。スプレータイプのものが多いです。
集合住宅の場合は、自分の部屋の外壁やベランダ、玄関ドアの外側などに、できる範囲でしっかりと噴きつけてください。

玄関の隙間や窓枠、排気口にも殺虫剤を撒く

カメムシの侵入を予防するには、部屋の外側のみならず、ドアやサッシの隙間、排気口など入口になりそうな箇所に殺虫剤を使用するのがおすすめです。
カメムシは薄い形をしているので、こんなところから?と思うような小さな隙間も通ることができます。寒くなる前に暖かいところへ入ろうとするので、秋になったら定期的に殺虫剤をスプレーしておきましょう。

洗濯物の近くにカメムシ用忌避剤を置く

外に干した洗濯物を取り込もうとしたらカメムシがついていた、ということはそれほど珍しいことではありません。とはいえ、洗濯物に殺虫剤をかけたくはないもの。なるべく寄せ付けないために、干している場所に忌避剤を置いておくと、カメムシを遠ざけることができるでしょう。忌避剤には、カメムシが嫌がるヨモギやトウガラシなどのエキスが入っています。

ただ殺虫剤ほどの強い効果はないので、カメムシがたくさん発生しているときは、室内干しをおすすめします。

カメムシが洗濯物についたら殺虫スプレーを使用する

対策をしてもカメムシが洗濯物についてしまった! という場合は、カメムシが臭いを出しはじめる前に、急激な温度変化を与えて駆除しましょう。凍らせて駆除するタイプの殺虫スプレーがおすすめ。

ちなみにこのタイプの殺虫剤は、カメムシだけでなくゴキブリなど昆虫全般に効きます。一人暮らしであれば、1本用意しておくといざというとき役に立ちます。殺虫剤成分が入っていないので、台所などでも安心して使えるのもうれしいポイントです。

ペットボトルで捕獲器をつくる

室内に入り込んだカメムシは、ペットボトルを使って駆除することができます。あらかじめ口の部分を切り取っておいたペットボトルに中性洗剤を入れておきましょう。カメムシを2枚の紙ではさむなどして捕まえたら、洗剤液が入ったペットボトルへ入れます。

こうすることで、カメムシが臭いを出す暇を与えず駆除することができます。ちょっとした準備は必要ですが、お金をかけずに済むのがメリットといえるでしょう。

カメムシの臭いがついてしまったら

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手や洗濯物にカメムシの臭いがついてしまったら、なるべく早く対処したいもの。効果的に臭いを落とす方法を紹介します。

オリーブオイルで手を洗う

手についた場合、石けんで洗ってもなかなか臭いは落ちません。
カメムシの臭いのもとになっているトランスー2ーヘキサノールは親油性(油に溶けやすい)の物質です。そのため、オリーブオイルやサラダオイルなど、身近にあるオイルを使って手を洗い、そのあとのベタつきを石けんで落とすというのが、いちばん効果的で簡単な方法です。

衣服についたら柑橘系洗剤を使用する

服に臭いがついた場合、柑橘系の洗剤でつけ置き洗いするのがおすすめです。
普通の洗剤で洗ってもいいのですが、柑橘系の洗剤にはリモネンという成分が含まれており、強力な油落とし作用があるのです。また、柑橘の香りで臭いをカモフラージュすることもできます。カメムシの臭いをできるだけ早く落とすためには、ぬるま湯に柑橘系洗剤を入れ、つけ置き洗いしてみるとよいでしょう。

スチームをあてがう

トランスー2ーヘキサノールには揮発性があるので、スチームアイロンなどで蒸気をあて、臭いを早く揮発させるのもひとつの手です。ただその際は強い臭いが出てくるので、なるべく窓際などで作業しましょう。

そのほかにも、天気がよければ天日干しをするという方法もあります。

まとめ

年に2~3回発生するカメムシの存在ですが、少し知識があることで、室内への侵入を防ぐことができます。
予防方法や遭遇した際の対策、駆除をするためのグッズは世の中にたくさんあるので、その中から自分に合うものを見つけて、カメムシに邪魔されることのない快適な生活を送ってください。
監修:藤原千秋
2001年より主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライター、アドバイザー。
リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は家事サービス、アドバイザリー、企画、広告等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、16歳、12歳、8歳の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。
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