2021年01月26日 更新

毎日使う道具にこそこだわりを! 「cotogoto」のアイテムで何気ない日々に幸せのかけらを

日本産の素材を使い、日本で丁寧に作られた、毎日の暮らしに欠かせない道具を紹介しているショップ「cotogoto(コトゴト)」。今回は、店長の木下さんに、「cotogoto」の世界観やアイテムの魅力、さらには、毎日の暮らしを心地よくするためのヒントを教えてもらいました。

食器や調理道具、掃除道具などの「家事の道具」。毎日使うものだからこそ、今よりも少しだけこだわりを持って選んでみたら、日々の暮らしがもっと幸せに感じられるはず。今回は、そんな素敵な提案をしている「cotogoto(コトゴト)」を訪れてみました。さっそく、店長の木下さんにお話をうかがってみましょう。
cotogoto店長 木下さん

cotogotoが提案するのは、日々を楽しむきっかけとなる「暮らしの道具たち」

高円寺駅から徒歩1分の好立地にあるcotogoto。「日本の暮らしに寄り添う道具たちを発信すること」をコンセプトに、2012年にオープンしました。
木下さん

当店の姉妹店に、先にオープンしていた「free design」と「DEALERSHIP」があって、その2店舗では、北欧やアメリカを中心とした世界中の素敵な食器やインテリア雑貨などを紹介しています。でも、ふと考えてみたら、日本にも素敵なものがたくさんあるのに、それをご紹介できていないことに気が付いて。日本の文化や四季の移り変わりに合わせてつくられた、日本の暮らしに寄り添ったもの。日本ならではのよさが詰まった商品を紹介したいと思ってオープンしたのがcotogotoなんです。

そんなcotogotoの店内には、器やキッチンツールをメインに、日本全国から選りすぐった「家事の道具」がずらりと並びます。
家具やインテリア雑貨など、暮らしに寄り添うアイテムはたくさんあるけれど、そのなかでも「家事の道具」に絞った理由について、木下さんは次のように話してくれました。
木下さん

家事って毎日おこなうことですよね。だから、家事に使う道具も毎日使うはずなんです。ただ、毎日使う道具って、今すぐにないと困るものばかりなので、とりあえずで揃えてしまいがちではないでしょうか。でも、毎日使うものだからこそ、妥協しないで選んでほしい。それが私たちの想いなんです。

「これ好き!」と思う道具を選ぶことが、日々の暮らしを豊かにする第一歩

木下さん

もちろん私も、とりあえず必要だからと妥協して買ったものがありますが、そうして選んだものって、ただの道具でしかありません。でも、よく吟味して、「やっぱり私これが好き!」と思い選んだものって、見ているだけでも心が満たされるし、使うと毎日の家事がもっと楽しくなるんです。

お気に入りの道具があれば、毎日何気なくこなしている家事、家のなかで起こる普段のできごとが幸せのひとかけらになる。それが、cotogotoが伝えたいメッセージなのです。

そういった道具を見つけるために、普段の生活のなかでも常にアンテナを張り巡らせ、道具との出会いを求めているといいます。お店で紹介している商品のなかには、スタッフさんの実家にあった道具も仕入れているんだとか。
木下さん

たとえば、スタッフのおばあちゃんがずっと使ってきたという雪平鍋をお店で取り扱ったりしています。おばあちゃんが若いときから使っていて、今なお現役で活躍しているってすごいですよね。しかも、そのお鍋が今も変わらぬ形、製法で作り続けられていると知ったときにすごく胸が熱くなって。そういった普遍的なもの。いつの時代の暮らしにも馴染むような道具を紹介することが、cotogotoの意義だと思っています。

そのように、世代を超えて愛され、長く受け継がれる伝統的な技術でつくられた道具はもちろん、そういった技術や工夫を現代の暮らしにマッチするようにアレンジされた商品もcotogotoにはたくさん置かれています。

そして、それら商品すべてについて、どんなメーカー・作り手がつくったものなのか。使い心地はどうなのかを、スタッフさんが確認しているというから驚きです。商品についてよく理解し、そのうえで本当に紹介したいと思ったものだけが並んでいるからこそ、店内の道具たちがより一層愛おしく見えるのかもしれません。

cotogotoおすすめの道具たちを取り入れて、毎日の家事を楽しんで♪

普段の何気ない家事を幸せのひとかけらにしてくれるような、一人暮らしにおすすめの商品をご紹介していただきました!

外カリ、中フワの理想のホットサンドがつくれる「ホットパン」

まず紹介してもらったのは、「家事問屋」というブランドの商品。家事問屋は、新潟県にあるステンレス商品を作っているブランドで、「かゆいところに手が届く」商品づくりを大事にしているのだそう。
木下さん

見た目はものすごくシンプルで、言ってしまえばありきたりなのですが、使ってみたときに、「ああ、まさにこんな商品が欲しかった!こんな機能を求めてた!」と思わされる細部までこだわった商品ばかりなんですよ。

なかでも、木下さん一押しなのが「ホットパン」というホットサンドメーカー。この商品の考案者の方がホットサンド好きということで、おいしいホットサンドに仕上げるための熱い想いが節々に感じられるといいます。

ホットパン(家事問屋) 13,200円

木下さん

一番の特徴は、ホットサンドの具材を入れる部分にすごくゆとりがあって、パンの耳の部分だけがしっかりと押しつぶされる特殊な構造をしていること。そして、具材の部分にゆとりがある分、一般的なホットサンドより多くの具材を入れても、中身がつぶされません。そのため、外はカリカリ、中はふわふわのおいしいホットサンドが簡単に作れるんですよ。

具がこぼれにくく仕上がるのも嬉しいポイント。パニーニのような焼き目がさらに食欲をそそりますね。
木下さん

ご購入いただいたお客様が、わざわざ後日お店に来店して味の感想を教えてくださるほど、反響がすごいですね。私もこれまで、いろいろなブランドのホットサンドメーカーを使ってきたのですが、私個人の感想としては、これで作ったホットサンドが圧倒的においしいです!

上皿と下皿が取り外せるので、洗いやすいのも◎ ソーセージや野菜を焼く程度の簡単な料理であれば、それぞれをグリルパンとして使うこともできちゃいます。

50年以上愛され続ける無水鍋メーカー! 1鍋8役の「片手無水鍋」

続いて紹介してもらったのは、「HALムスイ(ハルムスイ)」の商品。HALムスイは、1953年に日本で初めての無水鍋を生み出し、以来50年以上にわたって愛され続けているブランドなんですよ。そんなHALムスイから、より扱いやすい片手鍋タイプが誕生したそうです。

HAL片手無水鍋(HALムスイ) 26,730 円

こちらの鍋、深鍋と浅鍋、そしてガラス製蓋の3点がセットになっています。重ねて収納できるのに加え、炊く、蒸す、煮る、茹でる、焼く、炒める、揚げる、そしてオーブン代わりの天火と、なんと8役を担ってくれるんです。一人暮らしならこのセットが1つあればなんでも料理できてしまいそう。
木下さん

深鍋の蓋として浅鍋を乗せると密閉状態になって、無水調理をしていただくこともできます。無水調理で一番試していただきたいのはお米ですね。無水鍋で炊いたご飯って、甘みが凝縮されてすごくおいしいんです! 炊飯器とは違う味わいを楽しむことができます。私も普段使っているのですが、ぜひ皆さんにもこのおいしさを味わっていただきたいですね。

非常に丈夫で、ずっと長く使えること間違いなし。将来、家族が増えたときにも大活躍してくれそうです。

熟練職人の手作業が生み出す、愛らしい佇まいの「スリムポット」

インスタント食品を食べるときやお茶を淹れるとき。毎日の生活のなかでは、お湯を使うことが必ずありますよね。現代的な電気ケトルや電気ポットもいいけれど、手作りならではの趣を感じるポットも選択肢のひとつとしていかがでしょうか。

スリムポット(月兎印) 1.2L:4,950円/0.7L:4,180円

つるりとした琺瑯(ほうろう)の光沢と、底に向かうにつれ広がる滑らかなシルエット。そして、そこから流れるように伸びる細い注ぎ口が美しく、眺めているだけで心がときめきませんか?
木下さん

こちらは、「月兎印(つきうさぎじるし)」というブランドの商品です。ブランドが誕生したのは、なんと大正15年。以来、数々の琺瑯商品を世に送り出し、日本における琺瑯の文化をつくりあげてきました。琺瑯メーカー「野田琺瑯」の熟練職人が一点一点手作業で仕上げていて、その手仕事感を感じられるのも愛おしいですよね。ギフトに利用される方も多いです。注ぎ口の形がコーヒーをドリップするのに最適と、コーヒー愛好家の方からもご好評いただいています。

カラーバリエーションも豊富で、たまに限定色が出ることもあるそうです。自分だけのお気に入りカラーをゲットして、かわいいポットを愛でながら、お部屋でゆったりとしたコーヒータイムを楽しんでみてください。

江戸時代から伝わる伝統の技で、温めなくてもおいしいお弁当を!

一人暮らしだとついつい外食やコンビニ弁当に頼りがち。でも、お気に入りのお弁当箱があれば、準備する意欲が湧いてくるかも! 候補として、こちらのお弁当箱をぜひ。

小判弁当箱(りょうび庵) 小:9,350円/中:9,900円

こちらのお弁当箱、実は「大館曲げわっぱ」という江戸時代から伝わる秋田県の伝統工芸品なんですよ。
木下さん

伝統の工法に新しいデザインを取り入れることで、今の生活に合った曲げわっぱを提案しているのが、「りょうび庵」というブランドです。つくり手の成田敏美さんは、高度な技法・技術を有する「伝統工芸士」に認定されている熟練の職人さんなんですよ。
木でできているため、レンジでは温められないのですが、「冷めたごはんなのに炊き立てよりおいしい」という人もいらっしゃるほど。というのも、おひつと同じ作りになっているので、ごはんの余分な熱気は逃がしつつ、乾燥しすぎは防いでくれるんです。ごはん以外の食材のツヤも保たれるので、おいしさをさらに際立たせてくれるはずです。

コロンとした形もなんともいえず愛おしい。無塗装のため、洗剤はあまり使わずに、お湯で洗ってしっかり乾かすのが、より長持ちさせるポイントなのだそう。大切に使って、お弁当生活を楽しんでみてください。

「食事が瑞々しく映えるように」という想いでつくられた食器たち

最後に紹介してもらったのは、毎日の食事がもっと楽しくなりそうな「瑞々シリーズ」の食器たちです。

瑞々シリーズ 770円~

円形の器づくりに適した「ろくろ成形」を得意とする小田陶器と、「鋳込(いこみ)成形」という製法による器作りをしている株式会社深山が、デザイナーの小野里奈さんと共同で制作した「瑞々シリーズ」。美濃焼の産地である岐阜県瑞浪市でつくられていて、美濃焼の伝統もしっかりと受け継いでいます。

美濃焼と聞くと、どっしりとして渋い器をイメージされる人も多いかと思いますが、こちらのシリーズはとてもすっきりしたデザインが印象的ですね。
木下さん

「主役となる食事が瑞々しく映えるように」という想いで作られたシリーズです。その通り、自分が作った料理を華やかに底上げしてくれますよ。普段使いにはもちろん、友達を家に呼ぶときや記念日など、気合を入れたい日の食卓にもぴったりです!

今度はこの器にどんな料理を盛り付けよう……考えるだけでウキウキしてきます。スーパーで買ってきたお惣菜を盛り付けるだけでも、気分があがりそうですね。

グラスにプレート、小皿にポットまで、形のバリエーションも豊富です。これぞ!という器を厳選するのもよし。シリーズ全種類をそろえて、統一感のある食卓を演出するもよし。素敵な食事時間を楽しんでみてください。

まとめ

毎日当たり前にしいる炊事や洗濯、掃除……。そんな他愛のないできごとに少しでも意識を向けてみたら、毎日の生活がもっと豊かになるかもしれません。そのヒントに出会いたいなら、ぜひcotogotoの店舗やオンラインショップをのぞいて、素敵な家事の道具たちに触れてみてくださいね。

取材協力

diclasse

cotogoto

【住所】東京都杉並区高円寺南4-27-17-2F
【営業日】11:00~19:00営業、無休
【電話番号】03-3318-0313

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