2020年06月04日 更新

vol.2 おうちで珈琲時間を楽しむ暮らし。【 #メンズライクなヒトクセインテリア 】

流行に流されず、自分のすきなもので囲まれた暮らしを送りたい!そんな方のヒントになるよう、。株式会社フェリシモでインテリア商品のプランナーをしている矢野雄大が「男性が選ぶ、女性におすすめの”ヒトクセインテリア”」を紹介します。隔月更新予定です。

株式会社フェリシモでインテリア商品のプランナーをしています、矢野雄大です。
期待に胸をふくらませて、ドキドキしながらはじめた一人暮らし。せっかくなら、すきなものに囲まれて、どこまでも自分カラーであふれた”マイワールド全開の部屋”で暮らしたいですよね。

この連載では、僕がおすすめのユニセックスなインテリアを通して、流行に流されない自分らしい一人暮らしの過ごし方と、もっと暮らしが楽しくなるヒントをお届けします。
矢野雄大

株式会社フェリシモにて15年以上にわたり、ファッション・インテリアの商品企画、MD、ブランドディレクションを担当。
2015年にメンズライクな生活雑貨ブランド「USEDo(ユーズド)」を立ち上げ、 素材や加工にこだわった商品を年間100アイテム以上生み出しています。趣味は、古道具集めと小旅行。

https://www.felissimo.co.jp/usedo/

【Vol.2】おうちで珈琲時間を楽しむ暮らし。

一人暮らしで憧れていたことのひとつに「休日の朝、部屋で喫茶店のようにゆっくり珈琲を楽しむ」ということがありました。
好きな音楽を流して、じっくり珈琲を淹れ、差し込む朝の光と気持ちよい風を感じながら珈琲を飲む。そんな風にちょっとしたことにこだわって過ごす時間は、一人暮らしを始める前より、少し大人になった気分を味わえそう、と憧れたからです。

珈琲時間をスタートしてわかったのが、「珈琲はただ飲んでおいしいだけのものではないということ。
そこで今回は、”毎週末、自分の部屋が喫茶店になればいいな”と思いながら揃えたものたちを紹介します。置いているだけで気分があがるパッケージ、佇まいが絵になる道具、珈琲を淹れているときの心地よさ。「飾る」も「味わう」も一緒に叶う、とっておきの珈琲との時間をみなさんも一緒に味わいませんか?

「飾って」楽しむ珈琲。

味は大切、パッケージも大切

まずは、珈琲を「インテリアとして飾って楽しむ」ことからスタートするのがおすすめ。自分が見ていて心地よく感じる、飾りたくなるデザインのパッケージを探してみましょう。
僕は、自分のインテリアにフィットする珈琲豆が見つかったときは、悩まず買うようにしています。パッケージで選ぶと、新しい珈琲の味との出会いもあり、暮らしをもっと楽しむきっかけをつくってくれますよ。
僕のお気に入りは、京都の「WIFE&HUSBAND」と「SATURDAYS NYC」の珈琲豆。
(左) WIFE&HUSBAND
(右) SATURDAYS NYC

中身が空になっても置いておきたくなる見た目は、珈琲を楽しむのに欠かせないポイント。パッケージの洗練されたグラフィックデザインは、そっと置いているだけでインテリアの質をぐっと上げてくれます。

珈琲の道具は、デザインと使いやすさを両立

お気に入りの珈琲豆を選んだ次は、飾りたくなる「道具」を見つけてみませんか?
まずは、グラインダー。グラインダーとは、珈琲の豆をプロペラの歯の回転で粉砕して粉にする機械です。
もうひとつは、電気ケトル。水を入れてスイッチオンするだけで手軽に素早くお湯を沸かすことができます。珈琲を淹れる際にお湯を注ぎやすい細い注ぎ口のものも今では多く販売されています。
僕のお気に入りは、「Russell Hobbs (ラッセルホブス)」のグラインダーと電気ケトルです。
スタイリッシュな見た目と使い勝手のよさ、コストパフォーマンスも◎と、すべてパーフェクト!

ステンレスで洗練された印象ですが、丸みのあるフォルムなので白を基調としたナチュラルなインテリアにも、男前な味わい深いインテリアにも違和感なくなじみます。また、置いているだけで喫茶店のカウンターのような雰囲気が出ますよ。
素敵な珈琲時間に「道具」はとても大切。毎日使いたくなるお気に入りのものをしっかり選びましょう。


珈琲豆の保存は、喫茶店のディスプレイのように

珈琲豆は透明ビンに入れ、黒いテープでラべリングして保存しています。これは、ニューヨークに旅行に行ったときに見た、ブルックリンの喫茶店のディスプレイを部屋でも再現したくて始めました。

珈琲は茶色なので、どんなインテリアにもマッチするのがいいところ。一緒に砂糖も並べてディスプレイしてもコントラストがついて素敵ですよ。自然とインテリアになじむ色も、珈琲を「飾って楽しめる」魅力のひとつです。
ラベルは「DYMO」のものを使って作っています。文字に凹凸感が出るようになっていて、シンプルながらレトロさを演出してくれます。

カップは、その日の気分で選ぶ

珈琲を「飾って楽しむ」には、カップの存在がとても大切です。いろいろなサイズ、形、素材のカップを揃えておくと、その日の気分によって選ぶ楽しさができますよ。また、来客時にはどのカップで出そうかなというワクワク感も。
アイスコーヒーにはこのサイズ、ホットにはこの手ざわりのもの天気がよい日はこの色、雨の日はこの形など、季節や気分によってカップのマイルールをつくっておくのも楽しいです。
僕のお気に入りは「minä perhonen(ミナペルホネン)」のカップ。ホットコーヒーを飲むのにちょうどいいサイズ感とやさしいデザインです。
アイスコーヒーには透明感のある茶色いグラスを。ミルクコーヒーなどを入れたときのコントラストがきれいです。自分の好きなカップで飲む珈琲は、いつもよりもっとおいしく感じますよ。
カップは同じ色の系統で揃えれば、インテリアとの統一感が生まれたディスプレイにできるのでおすすめです。食器棚に何個かずらっと並べて飾ると、まるで喫茶店の棚のよう。
カップは揃えやすいものなので、いいなと思うものが見つかればぜひ集めてください。

「味わって」楽しむ珈琲。

五感で感じる、珈琲ドリップ

珈琲を淹れる時間は、五感で感じる心地よい空間をつくり出してくれます。あるメーカーのアンケートでは、自分で珈琲を挽いて淹れることで、珈琲時間の幸せ度が高くなるという結果が出ているほど。(参照元:2016年9月メリタジャパン株式会社プレスリリースより)
まずはグラインダーで珈琲豆を挽く音。
ガリガリと音を出して挽かれていくと同時に、ふわっと香ってくる珈琲の香り。音がだんだん細かくなっていくにつれて、手に伝わってくる振動も優しく変わっていきます。
ふたをオープンすると、喫茶店の扉を開けたときにふわっと優しく漂ってくる珈琲の香りと同じ匂いが部屋に広がり、気分が高まります。
珈琲を淹れる前、ドリッパーをお気に入りのマグカップの上に置き、ペーパーフィルターを丁寧に広げてセットします。そこに先ほど挽いた珈琲豆をサッと入れる。表面を指でちょっと均したときに伝わってくる肌ざわりにも注目してみてください。
ついにドリップです。珈琲豆の上に沸かしたお湯をゆっくりまわすように注ぎます。すると珈琲豆がプクプクと音を立てながら湯気をあげるはず。このときに、部屋の中に珈琲のアロマが広がり、日々の疲れが癒される気分に!
ドリップは、うまく淹れようとしすぎなくてもOKです。楽しいな、心地よいな、と感じることが、珈琲を味わう時間には一番大切だと思います。
珈琲を味わうのに音楽も欠かせません。
喫茶店の空間に流れる心地よい時間は、美味しい珈琲と、流れている音楽から生まれるもの。その日の気分に合わせた好きな音楽を流しながら、珈琲を淹れる準備を始めて、気分を盛り上げましょう。

まとめ:珈琲時間は、自分を大人にしてくれる時間。

「珈琲を楽しむ」ということは、ただ珈琲を飲むだけでなく、インテリアディスプレイから珈琲を淹れて味わうところまで、いろいろな感じ方があります。
珈琲を淹れる、それだけのことでも、ゆっくりじっくりこだわってみると、自然と丁寧に暮らすようになり、自分が成長していくのを感じられるはずです。
みなさんも、すてきな珈琲時間を始めてみませんか?    
※掲載の価格、商品スペック等は掲載時の情報です。

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