2020年06月04日 更新

Vol.1 古いものを愛する暮らし【 #メンズライクなヒトクセインテリア 】

流行に流されず、自分のすきなもので囲まれた暮らしを送りたい!そんな方のヒントになるよう、。株式会社フェリシモでインテリア商品のプランナーをしている矢野雄大が「男性が選ぶ、女性におすすめの”ヒトクセインテリア”」を紹介します。隔月更新予定です。

はじめまして。株式会社フェリシモでインテリア商品のプランナーをしています矢野雄大です。
期待に胸をふくらませて、ドキドキしながらはじめた一人暮らし。せっかくなら、すきなものに囲まれて、どこまでも自分カラーであふれた”マイワールド全開の部屋”で暮らしたいですよね。

この連載では、僕がおすすめのユニセックスなインテリアを通して、流行に流されない自分らしい一人暮らしの過ごし方と、もっと暮らしが楽しくなるヒントをお届けします。
矢野雄大

株式会社フェリシモにて15年以上にわたり、ファッション・インテリアの商品企画、MD、ブランドディレクションを担当。
2015年にメンズライクな生活雑貨ブランド「USEDo(ユーズド)」を立ち上げ、 素材や加工にこだわった商品を年間100アイテム以上生み出しています。趣味は、古道具集めと小旅行。

https://www.felissimo.co.jp/usedo/

【Vol.1】古いものを愛する暮らし

僕が一人暮らしをスタートしたころ、とにかくかっこいい部屋にしたくて、友達よりちょっと良いものを買ったり、流行のものを頑張って取り入れたり……憧れルームを目指して部屋を作っていきました。
しかし実際にはそんな暮らしに疲れてしまい、ちょっとノスタルジーを感じる時間が僕にとって癒しとなっていったのです。地元に帰ったり、自然のある場所に行ったりすると気持ちがリセットされ、「自分らしさ」を取り戻せたように思います。
自分の記憶の中にある、懐かしい「景色」や「もの」にふれることで、人は背伸びする前の自分を取り戻すことができるのかもしれません。

今回は、心をリセットしてくれる「古いもの」と過ごす暮らしを紹介します。
自分や家族と一緒に歳を取った愛すべき「古いもの」。それを暮らしに取り入れて、いつでも自分らしさを取り戻せる部屋づくりをしてみませんか?

自分や家族の歴史が刻まれたアイテム

いわゆるアンティークショップで販売しているアイテムも素敵なものはたくさんありますが、自分の歴史を刻んできたインテリアはどこにもないオリジナル。
そんなあたたかなストーリーを持ったアイテムを紹介します。あなたの大切なときを共に過ごした一品を思い出せるかもしれません。

懐かしいマグカップが部屋になじむ

みなさんが子どものころに使っていた食器を覚えていますか?古い食器のレトロな雰囲気が、大人になった今の自分にちょうど良く感じるかもしれません。
これは僕が小学生のころ、毎朝牛乳を飲むのに使っていたマグカップ。セーターを着たレトロなタッチの犬のイラストがプリントされているデザインです。
数年前実家に帰ったときに、このコップを発見!懐かしく思いながら、このレトロな雰囲気が今とてもおしゃれに感じて、そのまま一人暮らしの自宅に持ち帰りました。調べてみると1970年代頃に作られたフランスのarcopal製のミルクガラスのマグカップなんだそう。子どものころからそんな素敵なものを使っていたことを知ったときは、なんだかうれしい気持ちになりました。
あのときの自分にはたっぷり容量だったコップも、今では小さめなものだったことに気付きます。
朝には昔飲めなかった苦いコーヒーを入れたり、夕食時にちょっとしたスープを入れたり。幼いころに毎日使っていたものを、30年後の今、違った使い方をしているのはちょっと不思議な気分になります。
そんなことを思いながらこのマグカップを使うと、昔の記憶がよみがえり、忙しい毎日の気持ちをリセットしてくれるのです。
子どものころに使っていたものを見える場所に置いたり飾っておくと、部屋にほっこりあたたかい空気が流れるのを感じられます。
このマグカップはキッチンの棚に他の食器と一緒に並べています。古い食器は置くだけでインテリアにすっとなじむのがよいところ。みなさんの子どもの頃によく使っていたものも一度、ゆっくり見直してみませんか?

30年前の家族の写真は、セピアカラーで

家族の写真。ちょっと恥ずかしいキーワード。でも、その家族の写真を飾ってみると、少しずつ気持ちに変化が出てくるのがわかります。
これは約30年前、父がいまの僕くらいの歳に趣味のサーフィンをしているときの写真。
大人になるにつれて、親と話すことがだんだん少なくなっていくなか、この写真は僕にとって父親との微妙な心の距離感をそっと近づけてくれるものになっています。
木の棚に立てかけて置いている父の写真は、昔からそこにあったみたいに僕の部屋にすっかりなじんでいます。長年飾っていたことで、日にやけて色あせた風合いもレトロでいい味を出しています。
もし、子どもの頃の写真や家族で一緒に撮った写真をインテリアに取り入れるのが難しいと感じたら、写真を「レトロな色に加工」するのがおすすめです。いまでは簡単にスマートフォンやパソコンで画像の加工ができますよね。懐かしい家族写真をセピアカラーやモノクロに加工するだけで途端に部屋になじみ、雰囲気よく飾ることができます。
いま、みなさんが一人暮らしをできているのは、きっと家族のおかげ。そんな感謝を忘れずに暮らすために、そっと家族の昔の写真を飾ってみませんか。

現代とのミスマッチがいい、祖父が使っていた丸椅子

僕の部屋には祖父が使っていたとっても古い椅子があります。
これは祖父が営んでいた自転車屋さんで、作業の休憩中に座っていたもの。長年使われていたキズや汚れが味わい深く残っています。
小さいころ祖父の自転車屋さんに遊びに行くと、作業場の土間でこの椅子に腰掛けて、よく一緒に遊んでくれました。30年という長い時間を経た今、大人になった僕の部屋で佇んでいます。
この味わい深い椅子は座る以外にも、いろんな使い方をしています。ドライフラワーを挿した花瓶を飾ってみたり、玄関に置いて定期とカギを置く棚にしたり。ミニスピーカーを置くのにもちょうどいいサイズです。
ヴィンテージ感のある古いものに、現代の新しいものをコーディネイトすれば、そのミスマッチな感じが逆にスマートに見え、部屋の雰囲気をぐっと高めてくれます。

まとめ:古いものを愛する暮らし

古いもののよいところは、そっと置いているだけで部屋にやさしい雰囲気を出してくれるところです。それは誰かが大切に使ってきたから、いまも捨てられずに残っているもの。だからこそ心がこもっていて、僕たちの暮らしに自然となじむのではないでしょうか。

アンティークショップや蚤の市で、自分の琴線に触れる古いものを探すのもいいけれど、自分が昔使っていたものを、あらためてもう一度見直して、使ってみてください。それはただの「古いもの」ではなくて、みなさんと時間を共に共有した「愛すべき古いもの」だから。
そう考えると、いま周りにあるものたちも大切に将来に残していきたくなりませんか?自分が使っているものが、いつか誰かの「愛する古いもの」になるのかもしれないのだから。

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