目次
今回のお店めぐりでは、人気の北欧雑貨店サンクが昨年吉祥寺にオープンした「サンク・ホーム」に行ってきました。「シンプルで使い勝手のよいものを暮らしに」と北欧やイギリスで買い付けたヴィンテージの家具や雑貨と、それに合う北欧や日本の新しい手仕事品でコーディネートされた空間は、部屋づくりのお手本! 店主の保里享子さんに、一人暮らしでのヴィンテージの取り入れ方やおすすめの商品について聞きました。
CINQ HOME 店主・保里 享子さん
長く使うために「自分の目」で選ぶ
北欧のやさしい雰囲気が好きな人にはたまらないサンク・ホーム。昨年のオープン以来、「サンク・ホームのような部屋にしたい」と憧れる女性は少なくありません。
最低限の家具を置いただけでも部屋がいっぱいになってしまう一人暮らしこそ、ひとつひとつを厳選して心地よい暮らしを実現したいものですね。そこで、「インテリアを吟味して選ぶタイミングって?」「長く愛用できるものを見つける方法は?」といったインテリアの付き合い方についての疑問を保里さんに聞いてみましょう。
最低限の家具を置いただけでも部屋がいっぱいになってしまう一人暮らしこそ、ひとつひとつを厳選して心地よい暮らしを実現したいものですね。そこで、「インテリアを吟味して選ぶタイミングって?」「長く愛用できるものを見つける方法は?」といったインテリアの付き合い方についての疑問を保里さんに聞いてみましょう。
使い続けたいと思うなら、少し高価でもよし
雑貨が好きで、雑貨屋さん勤めが長かった保里さん。実家にお住まいのころから、一人暮らしをするときに向けて気に入ったものを少しずつ買い揃えていったそう。初めてご自分で買った家具はイギリスの食器棚。一人暮らし用には少し大きいサイズでしたが、今もずっと使い続けているそうです。
保里さん
家具は何十年と使えるものなので、気に入ったものを買うようにしています。買ったときは価格が高いと感じるものでも、10年、20年と使うことを考えると、1年当たりではそう高くはないですよね。
自分の目で見て、「これだ!」と思うものを
保里さん
買い付けに行く際は、その時々に惹かれるものを選んでいます。
店内に並べてみると、さまざまな時代のものや国のものがあるのに、なんとなく合うんですよ。ものを選ぶときも、自分の目で見て「自分ならこれだな」と思えるものがいいのかな。これが人気だとか、情報にあまり振り回されないことが大切だと思っています。
取材時に見つけたのは、イギリスで買い付けたというピクニック用かご。調味料のボトルはワインを入れるスペースに、ごちゃごちゃしがちな食品や調味料のストックは蓋つきのコーナーにまとめて入れてすっきりと。キッチンまわりの収納に活躍してくれそうです。
小さなテーブルウエアから取り入れて
新しい商品と違って、古いものはひとつひとつに個性があるところが魅力。
たとえば、その時代に定番とされていたものでも、メーカーによってちょっとした違いを垣間見ることができたり、使われ方によって風合いが異なっていたり。こうした違いを見比べるのもおもしろいもの。まずは、毎日出番のあるテーブルウエアから、ヴィンテージのおもしろさを知りましょう。
たとえば、その時代に定番とされていたものでも、メーカーによってちょっとした違いを垣間見ることができたり、使われ方によって風合いが異なっていたり。こうした違いを見比べるのもおもしろいもの。まずは、毎日出番のあるテーブルウエアから、ヴィンテージのおもしろさを知りましょう。
個性豊かなイギリスのバターナイフ
ヴィンテージのバターナイフはイギリスでよく見つかるそう。細身なのは共通していますが、メーカーのマークが異なっていたり、ナイフ部分のデザインが異なっていたり、よく見るとひとつひとつ表情が異なります。
選び抜いた1本で、お気に入りのスプレッドを楽しんで。忙しい朝食の時間に、ふと心休まる瞬間が生まれそうですね。
選び抜いた1本で、お気に入りのスプレッドを楽しんで。忙しい朝食の時間に、ふと心休まる瞬間が生まれそうですね。
廃番デザインのアラビアプレート
サンク・ホームには、アラビアのテーブルウエアが豊富。「いまは作られていないかたちのものを取り揃えています。どれも使いやすくて、なぜ廃番になったのか不思議なほど」と保里さん。バックスタンプ(裏側にあるロゴ)のデザインも製造時期によって異なるので、見比べてみるのもおもしろいですよ。
いつか手に入れたい! 名作家具
いまも同じデザインで作り続けられている家具もあるなか、新品ではなくヴィンテージのものに魅了される人が多いのはどうしてでしょうか? 保里さんは「時を経るにつれて増していく味わい深さや風合いの豊かさ」にあるといいます。そこで、一人暮らしにおすすめの商品を伺いました。
安くて質の高い椅子を、と作られた名作
庶民の暮らしをよりよいものにしたいと研究を重ねて作られた、ボーエ・モーエンセンのシェーカーチェア。発売されて70年以上経過した今もなお支持されている名作チェアのひとつです。
保里さん
北欧の椅子ではデンマークの「Yチェア」が知られていますが、これはYチェアより手ごろ。それでいてとても座り心地がよくて気に入っています。座面のペーパーコードは傷んだら貼り替えられるので、長く愛用することできますよ。
脚の曲線が魅力のアアルトのテーブル
こちらは、フィンランドの家具メーカー、アルテック社の「アアルト テーブル」。長方形の4人用はよく見かけますが、同店にあるのは正方形の2人用。「サイズが小さめなので、一人暮らしの方やミシンを使うときなどの作業台としてもおすすめです」と保里さん。
まとめ
サンク・ホームに並ぶのは、デコラティブなデザインのものではなく、暮らしに根付いた生活の道具たちばかり。飽きのこないシンプルなデザインと使い勝手のよさで、その土地その土地で愛用されてきたものが揃います。
海外で大切に使われ続けてきたものたちが、時を経て今こうして日本に運ばれ、次の使い手の暮らしを豊かにしていく。そう考えると、ヴィンテージアイテムの魅力は、ものの良さだけでなく、“その背景にあるストーリーまで想像させる奥深さ”にあるような気がしてきました。
家での時間が増えているいま、一点物のヴィンテージアイテムとの出会いを楽しみに、暮らしを見つめ直してみませんか。サンクの世界観に浸れる、WebショップやInstagramものぞいてみて。
海外で大切に使われ続けてきたものたちが、時を経て今こうして日本に運ばれ、次の使い手の暮らしを豊かにしていく。そう考えると、ヴィンテージアイテムの魅力は、ものの良さだけでなく、“その背景にあるストーリーまで想像させる奥深さ”にあるような気がしてきました。
家での時間が増えているいま、一点物のヴィンテージアイテムとの出会いを楽しみに、暮らしを見つめ直してみませんか。サンクの世界観に浸れる、WebショップやInstagramものぞいてみて。
取材協力
CINQ HOME
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-31-1山崎ビル2階
TEL:0422-27-1855
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※新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、臨時休業しています。気になるアイテムは気軽に問い合わせを。
※価格はすべて税込み
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