目次
今回のショップめぐりは、吉祥寺の北欧雑貨店サンクが手掛ける「サンク・ホーム」へ。
2002年のオープン以来、国内外の丁寧に作られた生活雑貨を紹介しつつ、シンプルで美しいデザインの生活雑貨を海外で買い付けてきたサンク。店内に並ぶのは、ひとつ取り入れるだけで部屋を個性的にアップデートしてくれるものばかり。国内外で丁寧に作られた生活道具から、一点物のヴィンテージアイテムまで、一貫したこだわりを持つ同店の店主、保里享子さんに伺いました。
2002年のオープン以来、国内外の丁寧に作られた生活雑貨を紹介しつつ、シンプルで美しいデザインの生活雑貨を海外で買い付けてきたサンク。店内に並ぶのは、ひとつ取り入れるだけで部屋を個性的にアップデートしてくれるものばかり。国内外で丁寧に作られた生活道具から、一点物のヴィンテージアイテムまで、一貫したこだわりを持つ同店の店主、保里享子さんに伺いました。
CINQ HOME 店主・保里享子さん
生活に根ざした、美しい道具の魅力を伝えたい
北欧雑貨店のサンクの店主ご夫妻がサンク用に買い付ける商品は、シンプルで美しいデザインの生活道具ばかり。マリメッコやイッタラなどの北欧インテリアに代表される、明るい色遣いや絵柄のイメージとは異なります。そんな“サンクの世界観”を存分に味わえるのが、サンクのお店からほど近いところに昨秋オープンした「サンク・ホーム」。主に北欧や英国のヴィンテージ家具や、暮らしの道具などを扱うお店です。
シンプルさと使い勝手のよさにひかれて
そもそも、サンクって? という方のために、お店の歴史からご紹介しましょう。北欧雑貨店の先駆けとして知られるサンクは、北欧インテリアブーム真っ只中の2002年、原宿のビルの1室に誕生しました。店主は、人気雑貨店で経験を積んだ保里享子さんと、フリーランスのグラフィックデザイナーとして活躍するご主人。
北欧の著名なブランドやデザイナーズアイテムの人気が高まるなか、お二人は北欧の暮らしの中で親しまれてきた、シンプルで使い勝手のよい、素朴な雑貨や生活道具にひかれたそうです。
北欧の著名なブランドやデザイナーズアイテムの人気が高まるなか、お二人は北欧の暮らしの中で親しまれてきた、シンプルで使い勝手のよい、素朴な雑貨や生活道具にひかれたそうです。
地域の手仕事品にこだわった国内外の新しい商品をメインにしつつ、自ら古いものを買い付けるため定期的に北欧へ。その土地で出会った名もない生活道具や雑貨を日本に紹介していきます。次第に一点もののヴィンテージ品にも出会える店と評判を呼び、北欧インテリア好きの人たちが遠方からも足を運ぶ人気店になっていきました。
1号店、姉弟店、そして週3日だけの家具屋
サンクが吉祥寺に店を移して12年。少しずつ大物雑貨や家具も買い付けるようになり、そして昨秋、ついにヴィンテージ家具も取り扱う「サンク・ホーム」を週3日間限定の営業スタイルでスタートさせました。
国内外の新しい商品を扱うサンクに対し、サンク・ホームはヴィンテージ品が中心。テーブルやチェア、かご、食器、バケツなど、さまざまな生活道具や家具が、主が来てくれるのを待ちながら佇んでいるようです。
サンクが定番で取り扱う国内外の手仕事品もディスプレイされ、まるで誰かの家におじゃましているかのよう。味わいのある家具の雰囲気も手伝って、人の気配が感じられる居心地のよさがあります。
サンクが定番で取り扱う国内外の手仕事品もディスプレイされ、まるで誰かの家におじゃましているかのよう。味わいのある家具の雰囲気も手伝って、人の気配が感じられる居心地のよさがあります。
サンクで見つけた、北欧やイギリスの3つの魅力
買い付ける際に大切にしていることは、「手ごろでいて、デザインがよいもの」、そして「その場所でしか見つけられないもの」。シンプルでいて親しみのあるデザイン、快適な使い心地の“名もないよいもの”を求めて、近年は英国にも足を運ぶようになっていきました。
それでは、サンク・ホームのヴィンテージ雑貨や、昔から親しまれている定番品のなかから、サンクらしさが感じられるアイテムをいくつかご紹介します。
それでは、サンク・ホームのヴィンテージ雑貨や、昔から親しまれている定番品のなかから、サンクらしさが感じられるアイテムをいくつかご紹介します。
天然素材ならではの「ヴィンテージ」の味わい
「家具には当時のデザインと同じように作られた現行品もありますが、使い込まれたよさなのか、わたしはヴィンテージの方が魅力を感じるんですよね」と保里さん。味わいが増して濃淡のある色合い、肌触りのよい木の質感、包容力すら感じさせる天然素材のヴィンテージ家具が店内全体にちりばめられています。
エストニアの職人が手掛ける「白樺のかご」
保里さんはかごが昔からお好きで、毎年5月にはイギリス、フィンランド、スウェーデンなどからアンティークかごを集めて「かご展」を開催するほど。そんな保里さんが、エストニアのかご職人さんの協力を得て復活させたのが、白樺のかご(写真)です。
白樺のかごはフィンランドでよく見かけますが、実はエストニアの職人が地元の白樺材で作っているものが多いとか。サンクのかごの形は、保里さんがマーケットで見つけたヴィンテージのかごがベースになっています。高品質の白樺材を丁寧にヤスリがけしているのでささくれが少なく、入れるものを傷めにくそうです。
白樺のかごはフィンランドでよく見かけますが、実はエストニアの職人が地元の白樺材で作っているものが多いとか。サンクのかごの形は、保里さんがマーケットで見つけたヴィンテージのかごがベースになっています。高品質の白樺材を丁寧にヤスリがけしているのでささくれが少なく、入れるものを傷めにくそうです。
「手しごと」にまつわる道具や布、ファブリック
大きな窓に向かって置かれたデスクの上には、イタリアの老舗メーカー「プレマックス社」に別注をしたはさみや、デッドストックのファブリックで作ったピンクッションなどのハンドメイド雑貨たち。
デンマーク製のベッド(非売品)の横には、デンマークの毛糸メーカー「BCガルン」のオーガニックウールの毛糸が飾られています。ベッドにかけられているのは、300年以上もの間、変わらぬ製法で生産しているアイルランドの老舗ブランド「ケリーウーレンミルズ」のファブリック。ベッドにお気に入りのファブリックをかけるだけで、日中はソファ感覚で過ごせますね。
大きな窓から差し込む光に包まれながら、ゆったりとサンクが提案する暮らし方を垣間見ることができ、部屋づくりのイメージが湧きそうです。
大きな窓から差し込む光に包まれながら、ゆったりとサンクが提案する暮らし方を垣間見ることができ、部屋づくりのイメージが湧きそうです。
まとめ
取材協力
CINQ HOME
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-31-1山崎ビル2階
TEL:0422-27-1855
月・土・日曜日の11:00~19:00営業、火~金曜日定休日
※現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため臨時休業中。営業再開は6月6日(土)を予定。気になるアイテムは気軽に問い合わせを。
※価格はすべて税込み
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