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吉祥寺の雰囲気に惹かれ、“街に似合う”雑貨店をオープン

店をオープンした当時の吉祥寺は、オリジナリティーのあるちょっとした素敵なものとの出会いを求める若い人がたくさんいました。当時は住みたい街ナンバーワンといわれていて、暮らしにつながる店や雑貨が街自体の雰囲気とうまく合っていました。わたし自身がもともと雑貨好きというのもあり、おもしろそうだと思ったんです。
おこもり生活をさらに心地よく楽しむ、一人暮らし向けアイテムをご紹介
おうちごはんをより華やかに見せてくれる「よしざわ窯」の益子焼

国産の窯元で作られた器は、最近さらに人気が出ていますね。これも数十種類もの作品を見たなかで、お店のコンセプトに合うものを選び、窯元から仕入れています。「よしざわ窯」は特に手に取りやすい価格でおすすめです。大皿は肉を乗せても、炒め物を盛るだけでも映えますよ。
壁掛けのフラワーベースに! 温もりと“遊び”を楽しめるインテリア

これは1輪挿しとして壁に掛けて楽しむ飾りですが、どのような1輪を挿すとお客様に楽しんでもらうかを考え今のドライフラワーをディスプレイしていたところ、それを気に入ってくださって中のフラワーも一緒に売ってほしいといわれることもありました(笑)。アジアのチーク材を使って現地で作られたものですが、デザインは日本のメーカーがしています。
昔ながらの自然手法にこだわる、インドネシア産チークのカトラリー

こちらも日本の会社がインドネシアで作ったもの。無垢材にオイルを塗るのは昔からの手法です。でも自然素材だけでつくると割れてしまうことがあるため、表面を樹脂でコーティングされているものもアジアでは作られています。ですが、生活雑貨は日々触れるのはもちろん、直接口に入れることもあるので、うちの店では日本の会社がしっかり安全性をチェックした自然素材のものだけを置くようにしているんです。
自分だけのお気に入りを見つけられる! 作家物のアクセサリーも
お店のコンセプト「心地よい暮らし」とは?

日々の生活に少しプラスするだけで気分が上がったり、“好き”と感じられるものに囲まれた自分だけの空間を作っていくことで、それぞれの「心地よい暮らし」が生まれると思っています。時代によって趣味・嗜好は変化していくので、店に置くものはわたし自身が心地よい暮らしにつながると感じたアイテムに加えて、新しいものにもアンテナを張り、試行錯誤して選んでいます。
店構え自体は、たまたま見つけた人でも気軽にふらりと立ち寄ってもらえるような“街の雑貨店”をイメージ。周りとはあえて雰囲気を変えることで、印象に残るようにしました。穴場といいますか、思いもよらない雰囲気のお店と出会えて嬉しいと入ってきてくれるお客さんもいらっしゃいますね。
この雑貨どこにどう飾ろう? 想像してワクワクすることが豊かな暮らしにつながる

商品を選ぶときは、ただの「売り物」として見るだけではなく、日常生活のなかでどう使うかを自分自身でも考えて、使ってみて、お客さんに使い方の提案やよさをしっかり伝えられるようにしています。こういった雑貨をどう使うかは、もちろんそれぞれの自由。
でもこちらが提案をしてあげることで、想像が広がりますよね。部屋のどこに置こうか、どう使おうかを考えるのも豊かな時間ですし、イメージをふくらませてワクワクできるようなものを選ぶようにしています。

やはり写真で見るだけでなく実際に作り手にお会いして話をすることや作品を手にすることを大事にしています。今の時代はインターネットで探す人も多いと思いますが、インテリアや雑貨は手触りや風合いも含めて、実際に手に取ってみるのが大切ですから。また、店に置いている作家さんのファンで来店いただいた方や、品物を気に入っていただけたお客様に、どんな方が作ったというようなお話をして、盛り上がることもあります。
“定位置”からの変化を起こせば、より愛着がわく

お気に入りのアイテムを見つけたら、定位置を決めてずっと固定するのではなく、時々場所を動かしたり、使い方を変えてみてください。「octobre」では以前に品物を購入いただいたお客様から「買ったものをこう使っている」とお聞きしたことを、ほかのお客さんにお伝えするなど、小さな店舗ならではの情報交換をしています。
置き場や使い方を変えることで部屋がまた違った雰囲気になり、いい意味で自分自身の目先を変えられることもある。そこからより品物に愛着がわき、心地よさにつながっていくのではないでしょうか。
まとめ
※商品は数に限りあり、完売する場合もあります
※この記事は1月時点の内容です
※営業日や営業時間は変更となる場合があるため、 お出かけ前に公式サイトにてご確認ください