内定後、健康診断書を郵送するときのマナーは?書類送付状について
内定後、企業から提出を求められる書類の一つに健康診断書があります。健康診断書の取得方法や、診断結果によっては内定取り消しもあるの?など、不安になる人も少なくないのでは。ここでは、健康診断書の取得方法、郵送で提出する際のマナー、そして健康診断書は内定に影響するのかについて解説します。
健康診断書の取得方法と注意点
健康診断は、自宅周辺の病院など自身の都合のよいところで受診できます。ただし、就職先の企業が受診場所を指定した場合はその指示に従う必要があります。
もし学校で健康診断をしていれば、その診断書を提出することも可能ですが、有効期間は3か月以内とされています。また、検査項目も企業の設定項目と相違ないか確認する必要があるでしょう。
一般的には、法律で定められている「雇入れ時の健康診断」において、検査が必要な項目は下記のとおりです。
1.既往歴及び業務歴の調査
2.自覚症状及び他覚症状の有無の検査
3.身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
4.胸部エックス線検査
5.血圧の測定
6.貧血検査(赤血球数、血色素量)
7.肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
8.血中脂質検査(LDL コレステロール、HDL コレステロール、血清トリグリセライド)
9.血糖検査
10.尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
11.心電図検査(安静時心電図検査)
費用については、内定後は企業で負担することが多いようです。もし自身で負担することになった場合、雇入れ時の健康診断の費用は、約10,000〜15,000円です。健康診断は健康保険の適用外であるため、料金設定は病院によってさまざまです。
健康診断書の正しい送り方
内定先企業に健康診断書を郵送する際のポイントは下記のとおりです。
・添え状(書類送付状)を付ける
・A4サイズのクリアファイルを用意する
・白色の角形2号の封筒を用意する
添え状を付けたところで評価には関係ないといわれることもありますが、付けて悪いことはありません。添え状は丁寧な印象を与えられるので、付けることをお勧めします。添え状は下記の例文を参考にしてみてください。
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◯◯年◯月◯日
株式会社◯◯◯◯
人事部 採用ご担当者様
大学名
学部名・学科名
名前
郵便番号
住所
電話番号
メールアドレス
書類送付のご案内
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて表題の件、以下の書類を送付いたします。
ご査収の上、お取り計らいのほど何卒宜しくお願い申し上げます。
敬具
記
健康診断書 1通
以上
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同封物の記載の箇所以外、履歴書やエントリーシートと同じなので、あらかじめテンプレートをWordで作成しておくことをお勧めします。
添え状ができたら、用意したA4サイズのクリアファイルに健康診断書といっしょに入れて、白色の角形2号の封筒で郵送すれば完了です。
健康診断の結果次第で内定取り消しになることはある?
内定取り消しの可能性はゼロとはいえませんが、内定が出て条件付きの雇用契約が成立している状態なら、企業が健康診断の結果で内定を取り消しにすることはできません。
では、内定取り消しになるのはどのような場合でしょうか。「採用内定後に、勤務に耐えられないと予測されるほど著しく健康状態が悪化した場合」が、可能性として考えられます。しかし、健康診断の結果が内定取り消しに影響することは原則的にないと考えてよいでしょう。
まとめ:添え状を付けて丁寧に 健診結果は内定取り消しに影響しない
健康診断書は自宅周辺の病院で取得できます。企業から受診場所の指定があった場合はそれに従ってください。費用についても安くはないので、会社負担かどうか確認しましょう。
健康診断書を企業に提出する際は、添え状を付けて丁寧な印象を与えるようにしましょう。添え状は他の提出物にも使えますので、テンプレートを作成しておくことをお勧めします。
健康診断の結果によって内定が取り消されることはまずないといえます。ただし、なるべく規則正しい生活を送るように心がけ、しっかり体調管理をしてください。