【100万トークン対応】リポジトリ全体も1回で処理!「OrcaCyber」が公開したセキュリティ研究向けAIモデルが凄すぎる #Z世代PICK
こんにちはリリースピッカーのみくです!
「GLM-5.3 Flash」のアブリテーション版を発表から48時間は無料で提供ということで、気になってピックアップしました!
最良のサイバー防御とは、実際の攻撃者が攻撃する前に、自社のインフラを継続的に攻撃テストし、敵対者よりも先に自社の弱点を見つけ出すこと。
FlashLabs株式会社は、米国のAI研究機関Continuum AIが開発し、当社が日本市場向けに独占提供するAI推論ゲートウェイ「OrcaRouter」のサイバーセキュリティチーム「OrcaCyber」が、このサイバー防御テーゼに基づき、Z.aiのオープンウェイトモデル「GLM-5.3 Flash」をベースに、セキュリティ研究向けに拒否応答(コンテンツフィルタリング)を緩和したモデル「OrcaCyber: GLM 5.3 Flash Abliterated」のウェイトを公開したことをお知らせします(2026年10月27日発表※1)。本モデルは「Orca Cyber Tier」のAPIで提供され、発表から48時間は無料で利用できます※1。OrcaCyber Zero、OrcaCyber Ultraなど他のサイバーセキュリティモデルと並んで利用できます※1。

本モデルは、自社インフラを継続的に攻撃テストする研究用途を想定している。アブリテーション(abliteration)とは、モデルのウェイトから拒否応答を生み出す方向成分を取り除く手法。脱獄用プロンプトや追加学習に頼らず、モデル自体の重みにフィルタリング緩和が組み込まれる。
主なポイント
- サイバー防御テーゼ「最良のサイバー防御は、実際の攻撃者が攻撃する前に自社インフラを継続的に攻撃テストすること」に基づく公開※1
- 「あらゆるモデルで防御する(Defending with every possible model)」取り組みの一環として、最強クラスのオープンウェイトモデル「GLM-5.3 Flash」のアブリテーション版を公開※1
- 発表から48時間は無料で提供(先着順・限定コンピュート)※1
- ベンチマーク(開発元発表)はCyberBench 67.9、SWE-bench 92.0、LiveCodeBench 80.5、Terminal-Bench 2.1 84.3、GPQA Diamond 91.2※2
- コンテキストは100万トークン、出力上限は131,072トークン(当社確認※2)
- テキスト・画像・動画のマルチモーダル入力に対応(当社確認※2)
- 「Orca Cyber Tier」で提供開始。ゼロデータ保持(ZDR)対応・利用申請制(当社確認※2)
開発の背景
サイバー攻撃の手法は高度化・自動化が進み、脆弱性の発見から悪用までの時間は急速に短縮している。OrcaCyberは、実際の攻撃者が自社のインフラの弱点を突く前に、防御側が先回りして弱点を見つけ出し、対策を講じることが最良のサイバー防御であると考えています。このサイバー防御テーゼに基づき、セキュリティ研究者が自社の本番インフラを継続的に攻撃テストできる環境の整備を進めている※1。
異なるモデルは異なる脆弱性を検出するため、OrcaCyberは「あらゆるモデルで防御する(Defending with every possible model)」という方針のもと、検証済みの強力なモデルを順次アブリテーションし、「Orca Cyber Tier」に追加しています※1。今回対象とした「GLM-5.3 Flash」は、Z.aiが公開したオープンウェイトモデルで、総パラメータ320B・アクティブ18BのMoE構成を備え、「初のオープンウェイトフロンティアモデル」と位置づけられる最強クラスのOSSモデルです※3。セキュリティコミュニティからも広く注目を集めており、OrcaCyberはこのモデルに着目し、攻撃テストの選択肢を広げるため、アブリテーション版ウェイトの公開に至りました※1。
公開するモデルについて
今回公開したのは、Z.aiが公開したオープンウェイトモデル「GLM-5.3 Flash」をベースに、拒否応答を緩和した研究用途のモデル※3。ベースモデルは総パラメータ約320B・アクティブパラメータ18BのMoE(Mixture of Experts・複数の専門モデルを組み合わせる構成)で、100万トークンのコンテキストに対応。スパースアテンションと線形アテンションを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャを採用し、長いコンテキストでも高い精度を保ちながら計算コストを抑える※3。
本モデルは「Orca Cyber Tier」のAPI(OpenAI互換)で提供しており、発表から48時間は無料で利用できる(先着順・限定コンピュート)※1。コンテキストは100万トークン、出力上限は131,072トークンで、リポジトリ全体、大規模なログ一式、パケットキャプチャなどを1回の呼び出しで処理できる(当社確認※2)。
テキスト・画像・動画を入力できるマルチモーダル設計で、インターフェースやエラー状態のスクリーンショット、ネットワーク/アーキテクチャ図、ダッシュボード、録画セッションなどを、ソースコードや長いテキストコンテキストと併せて解析できる※2。思考モード(推論の強度は低・高・最大から選択可能)が常時有効で、ネイティブの関数呼び出しと構造化JSON出力にも対応しているため、ツールを呼び出しながら計画を実行するエージェント型のセキュリティツールにも適している(当社確認※2)。
「Flash」ティアとして、コスト効率と高スループットが求められる処理(大規模な脆弱性トリアージ、コード・設定の一括監査、多くの状態を保持するエージェントループなど)に最適化されており、ワンショットの高難度推論タスクには、より重い「OrcaCyber Zero」「OrcaCyber Ultra」が適している※2。
ゼロデータ保持(ZDR)に対応しており、ZDRを有効にすると、リクエストは無保持契約のあるプロバイダーにのみ送信されます※2。利用には、検証済みのセキュリティ研究者であることの確認(利用申請制)が必要※2。
評価について
OrcaCyberのモデルページによると、本モデルはCyberBenchで67.9(セキュリティ特化タスク)、SWE-benchで92.0、LiveCodeBenchで80.5(エージェント型コーディング)、Terminal-Bench 2.1で84.3(ターミナル駆動のエージェント作業)、GPQA Diamondで91.2(科学的推論)を報告しています※2。これらの値は開発元(OrcaCyber)の発表に基づくものであり、アブリテーション版の再評価値ではありません※2。
責任ある利用について
本モデルは、セキュリティ研究者・レッドチーム/ブルーチームによる検証・研究用途に限定して提供。利用にあたっては、OrcaRouterの「Orca Cyber Tier」への申請と審査が必要※2。一方、本番システムでのAI利用には、OrcaRouterのガードレール(PIIシールド・コンテンツポリシー・エージェントファイアウォールなど)が標準で有効になっており、研究用途と本番利用の線引きを明確にした運用が可能。
今後の展望
OrcaCyberは今後も、「実際の攻撃者が攻撃する前に、自社のインフラを継続的に攻撃テストし、敵対者よりも先に弱点を見つけ出す」というサイバー防御テーゼに基づき、あらゆるモデルを活用してセキュリティ研究者が自社の弱点を先回りして発見できる環境の整備と、AIの安全な利用環境の確保を両輪で進めてまいります。
編集/みく(ガクラボメンバー)
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