「マユリ」「魔土災炎」「ディスティ・ノヴァ教授」漫画に登場する印象的なマッドサイエンティスト7選
『大辞林 第三版』によると「マッドサイエンティスト」とは、「SFの登場人物で、天才的頭脳をもつが、道義心の欠如など著しく人格のバランスを失っている科学者」だそうです。今回は、漫画に登場するマッドサイエンティストを7人ピックアップしてご紹介します。
■天馬博士
⇒『鉄腕アトム』手塚治虫
交通事故で失った愛息・トビオの代わりにロボットのアトムを造った博士です。最初はアトムを愛していたのに、成長しないからという理由でサーカスに売り払います。その後、アトムはサーカスを見に来ていたお茶の水博士に救われ、家族を与えられます。
自分が捨てたくせに、物語の途中で天馬博士はアトムを10万馬力から100万馬力にバージョンアップするといった活躍もします。
■成原成行(なりはらなりゆき)
⇒『究極超人あ~る』ゆうきまさみ
主人公のアンドロイド「R・田中一郎」を造ったマッドサイエンティスト。万能工学博士だそうです。素晴らしい技術の持ち主なのでしょうが、とにかく言うことなすことが支離滅裂で、周囲に迷惑を掛けずにはいられない人です。
「ご町内の皆様!! わたくしは町のマッド・サイエンティストとして、皆様に親しまれている成原成行博士であります!!」と自分で述べています。
■涅マユリ(くろつちまゆり)
⇒『BLEACH』久保帯人
護廷十三隊十二番隊隊長で技術開発局二代目局長という肩書を持ちますが、黒い化粧を自らに施した、見るからに不吉な人物です。また自分の体を改造するほど、人体改造に強い興味を持っています。2,661人の滅却師を実験体として自らの研究を進める執念の持ち主です。
■落合
⇒『シドニアの騎士』弐瓶勉
自らの精神を不滅にすることを目標に、人間の肉体を捨てて改造を繰り返すという恐るべき天才。その天才から生み出される技術は恩恵をもたらす一方で人類を危機に陥れたりもします。究極・最強の兵器とされる「重力子放射線射出装置」は落合の研究の成果です。
■魔土災炎(まどさいえん)
⇒『換身』『倍速』『パーマン』藤子・F・不二雄
藤子・F・不二雄先生にはSF短編シリーズという傑作がありますが、その中の作品、また『パーマン』に登場する人物です。名前がそのまま「マッドサイエンティスト」のもじりですから、かなり印象的なキャラクターです。
「狂気の天才・町の発明家」と自称する天才科学者で、『倍速』では持ち主がすごいスピードで動ける「倍速時計」を披露しています。この「倍速時計」を物語の主人公に渡すシーンでは、魔土災炎の手がドラえもんの手になっています。これは藤子・F・不二雄先生ご自身がいたずら(サービス精神?)で描いたものだそうです。
■ディスティ・ノヴァ教授
⇒『銃夢』『銃夢LastOrder』木城ゆきと
「業子力学」という独自の分野を確立すべく日夜研究に励む天才科学者。その目的は「人間の業を克服すること」としています。人体実験をもいとわぬ性格破綻者であるため、物語の舞台では危険人物。また、ナノマシンを用いるなどしてほぼ不死である一方で、焼きプリンが好物という一面も持っています。
■平賀源外
⇒『銀魂』空知英秋
物語の舞台になっている「江戸」一番の発明家です。いろいろな「からくり」を開発する天才的な腕を持っています。その技術で主人公・坂田銀時の原付の修理なども請け負ったりします。「ものを創るってのは自分の魂を現世に具現化するようなもんよ」という名言がありますが、その魂がちょっとヘンだったらロクなことにならないようですが……。
いかがでしたか? 実は他にも魅力的なマッドサイエンティストはたくさんいます。あなたは、漫画に登場するマッドサイエンティストというと、どんなキャラを思い浮かべますか?
(高橋モータース@dcp)