【NTT東日本】現場エンジニアから新規事業へ!「とりあえずまずはやってみる」で広がったキャリア #お仕事図鑑

向後優平(ガクラボメンバー)

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ヒット商品やサービスを手掛ける企業のキーマンにお話を伺う企画「#お仕事図鑑」。

今回は、日本の通信インフラを支えるNTT東日本グループで、ネットワークエンジニアとして、通信インフラを守る現場から、現場の仕組みを変える仕事や、法人・自治体の課題解決、プロジェクトマネジメントまで幅広い業務を経験してきた内田智美さんにインタビュー。

現場経験がその後の仕事にどう活きているのか、未経験の仕事にも次々と挑戦できた理由、そして現在挑戦している「国内企業派遣トレーニー」制度まで、詳しくお話を伺いました!

PROFILE

内田 智美さん

・2018年入社。入社後は固定電話回線・光回線の故障修理や、修理に使用する部材管理のDXを担当。
・その後、各エリアで働くネットワークエンジニアに向けて、新サービスの現地保守のオペレーション整理、現場で利用するシステム・ツールの改善などに従事。
・2024年からは、ネットワークエンジニア領域で培ったスキルを活用して、法人・自治体などの課題解決のためのプロジェクト提案から実行までを担当。
・現在は国内企業派遣トレーニーとして、新規事業領域のノウハウを学ぶための社外派遣に向けて準備中。

INDEX

お仕事内容について 現場経験を活かした「働きやすさ」の改善 大学での学びが仕事に活きたこと 未経験の仕事にも挑戦できた理由 自分からキャリアを選べる制度と今後の挑戦 学生へのメッセージ

現場エンジニアから、チームやプロジェクトを動かす立場へ。広がり続ける仕事内容

ーーまずは簡単な自己紹介と、これまでのキャリアの変遷を教えてください。

2018年入社で現在9年目の内田智美です。大学では理学部物理学科に進み、大学院の修士課程まで物理学を専攻していました。卒業後は、専攻とは異なるインフラ業界であるNTT東日本に入社しました。
入社後、最初の約2年間は、固定電話回線や光回線が故障した際に、お客様のもとへ直接伺って修理を行う現場のネットワークエンジニアとして働いていました。それと並行して、故障修理に使用する部材の管理業務をDXする取り組みにも携わりました。

その後は本社側の部署に異動し、約4年間、各エリアで働くネットワークエンジニアに向けた施策提案・実行などの業務を担当しました。新しいサービスの現地保守のオペレーションを整理して現場での導入をサポートしたり、運用の中で生じた課題を改善したりと、現場のエンジニアが働きやすい環境を整える仕事です。

その後、神奈川エリアへ異動し、今度はNTT東日本グループが社内で培ってきた技術やノウハウを、法人や自治体などのお客様の課題解決を行う仕事に携わりました。窓口受付業務のWeb化やイベントの映像配信・撮影、DX研修、ドローン活用など幅広い案件を扱い、提案から受注後のプロジェクト進行まで担当していました。

現在は「国内企業派遣トレーニー」という制度を利用し、新規事業について社外で学ぶため、派遣先となる企業を調整している段階です。

ーー現場のエンジニアから、マネジメント、提案、プロジェクトマネジメントまで、本当に幅広いですね。必要なスキルはどのように身につけてきたのでしょうか?

最初からすべてのスキルを持っていたわけではなく、仕事をしながら必要なものをその都度身につけてきた感覚が強いです。

特に大きかったのは、ネットワークエンジニアをマネジメントする部署での経験です。

社内の案件であっても、関係するさまざまな人と調整しながら物事を前に進めなければいけません。その経験を通じて、プロジェクトの進め方や関係者との調整など、現在のプロジェクトマネジメントにもつながる基礎を身につけることができたと思っています。

DXなどの専門的なスキルについても、社内に学ぶ機会やサポートする仕組みがあるので、実際の業務で「ここを改善したい」と思ったタイミングで学び、実践してきました。

現場にいたからこそ気づけた「働きやすさ」の改善

ーーこれまでの経験が次の仕事に活きたと感じる、具体的なエピソードはありますか?

一番分かりやすいのは、現場のネットワークエンジニアの働く環境を改善した取り組みです。

現場全体の業務環境改善においてはこれまでの経験が活かされました。現場では屋外での作業もあり、夏場は非常に暑くなることから、汗染みなどを気にする社員もいました。そこで、現場の作業環境を改善するため、2022年度からファン付き作業着を本格導入しました。これは実際に現場で自分自身が体験したからこそ改善できたものだと思います。

また、現場で使用するシステムやツールの改善にも取り組みました。私自身が現場で使っていたときに「ここは使いづらいな」と感じていた部分について、改めて現場のエンジニアにもヒアリングを行いながら改善していきました。

実際にその環境で働いてみないとなかなか気づけない課題もあります。NTT東日本にとって現場は根幹となる部分でもあるので、最初に現場を経験できたことは、その後の仕事にも非常に活きていると感じています。

大学で培った「仮説を立てて検証する力」は仕事でも活きる

ーー大学や大学院での学びは、新しいソリューションを社会に実装する際など、仕事にどのように活きていますか?

一番活きているのは、「仮説を立てて検証する」という考え方だと思っています。これは、研究だけではなくどんな仕事にも必要な考え方だと感じています。

たとえば、新しい5Gサービスの保守方法を考えた際のことです。
アンテナを設置するために高所で作業する必要があるのですが、屋内での高所作業については、それまであまり経験がありませんでした。

そこで、新しい高所作業用の機材などについて「この方法ならできるのではないか」と社内で議論するのですが、机上で考えているだけでは分からないことも多くあります。

実際に機材を用意して試してみると、「ここにはこういう問題がある」「ここは想定通りだった」と初めて分かることがあります。

考えているだけでは判断できなかったことも、実際に試してみることで一気に前へ進む。この考え方は、現在までさまざまな仕事で活きています。

「自分ならできる」未経験の仕事にも挑戦できた理由

ーー現場、マネジメント、法人への提案、新規事業と、未経験の領域にも次々と挑戦されています。新しい仕事への怖さや不安はありませんでしたか?

実は、あまり怖さや不安は感じていないんです。 自分自身は「自己効力感」が高いのだと感じています。何をやるにしても「自分ならできる」と前向きに捉えられることが理由なのかなと感じています。

もともとの性格もあると思いますが、会社に入ってからさらに強くなったと感じています。

NTT東日本には新しいことに挑戦できる制度がありますし、周囲の方からいろいろな仕事を任せてもらう機会もありました。そして、挑戦して成果を出したときには上司や周囲の方がきちんと認めて、褒めてくれます。

そうした小さな成功体験を積み重ねることで、「次もやってみよう」と思えるようになったのだと思います。

ーー誰もが自分らしく働くことができ、安心して働き続けるためには、組織として何が必要だと思いますか?

最終的に成果を出すのはチームですが、そのチームを構成するのは一人ひとりの社員です。それぞれに合った働き方やサポート、メンタルヘルスのケアなどが用意されていて、「自分はここで働き続けられる」という安心感がある。

その安心感があるからこそ、新しいことにも挑戦できるのではないかと思っています。

社内公募やトレーニー制度で、自分からキャリアを選ぶ

ーーこれまでの異動は、会社から決められたものだったのでしょうか?

すべてではありませんが、自分から手を挙げて実現したものもあります。
神奈川エリアへ異動した際は、「社内公募」という制度を利用しました。自分がやりたい仕事に対して手を挙げ、応募する仕組みです。現在の国内企業派遣トレーニーも、自分から応募しました。

ほかにも、部署に関係なく有志の社員が集まり、新しい企画に挑戦する「スクラム活動」や、本業とは別の仕事に挑戦できる社内副業など、本人の意思次第で新しい仕事に挑戦できる機会があります。私自身も、新規事業に関わる部署で社内副業を経験しています。

「会社にキャリアを決めてもらう」というより、自分の興味に合わせて制度を使いながら、キャリアを広げていくことができる環境だと思います。

ーー現在はトレーニー制度を利用し、社外で新規事業について学ぼうとされています。なぜ、あえて会社の外へ出ようと思ったのでしょうか?

もともとNTT東日本に入社したときから、新しいサービスや、世の中をより良くする事業を自分でつくることには興味がありました。

これまでの仕事でも新しいサービスや新しい分野に関わる機会はありましたが、その中で、大企業として丁寧に合意形成を行う強みがある一方、まだ改善できる余地があるのではないかと感じるようになりました。

新規事業では、「仮説を立てて検証する」ことを、より速いスピードで繰り返す必要があります。ベンチャー企業など社外の企業がどのような方法で新規事業を進めているのか、そこにヒントがあるなら学び、NTT東日本へ持ち帰り新規事業における仮説検証や事業開発を加速させたいという想いがあります。

トレーニー制度以外でも、NTT東日本では「一定の条件の下で社内外の副業に挑戦できる制度」があるので、そのような制度を利用する手もあったのですが、1年間かけてフルコミットして取り組んだ方がより得られるものが大きいのではないかと思い、社外派遣のトレーニー制度に応募をしました。

ーートレーニー制度は、具体的にどういった業態業種の企業に派遣されるなどはあらかじめ決まっているのでしょうか?

一人ひとりが学びたいことや、身につけたいスキルによって異なるので、一概にこういった業態業種といったものはありません。

過去の事例でいうと、AIについて学ぶためにAI関連企業へ行った方や、スマートシティなど都市開発の知識を身につけるために商社やゼネコンに行かれる方もいました。

私の場合は、新規事業における仮説検証や、データを活用した事業づくりなどを学びたいと考えているため、新規事業を幅広く支援している企業を中心に派遣先を探しています。

ーートレーニー制度を終えた後のキャリアについて、挑戦してみたいことはありますか?

トレーニーから戻ってきた後は、社内の新規事業の企画を発表するピッチイベントにもぜひ挑戦したいと思っています。派遣先では、新規事業を支援する立場としてノウハウを学ぶことになると思いますが、自分自身でゼロから事業をつくる「0→1」の経験もしてみたいんです。

さらにその先では、一つの新規事業をつくるだけではなく、会社全体として新しい事業を生み出しやすくする仕組みづくりにも携われたらと思っています。

「この事業を絶対につくりたい」という特定のテーマが今あるわけではありません。 どちらかというと、世の中やお客様が求めているものを見つけ、必要なものを提供していきたいタイプなので、この1年間で外の世界を見ながら、テーマについても探していきたいと思っています。

「やりたいこと」が決まっていなくてもいい。まずはやってみる

ーー最後に、就職活動中もしくは今後就職活動をする予定の学生へメッセージをお願いします。

就職活動において、「自分自身が何をやりたいのか決まっていない」という学生さんもいると思います。私は、「やりたいことが決まっていない」という状態でもいいのではないかと感じています。

外から見て想像している仕事と、実際に中へ入ってやってみる仕事は、全く違うことも多いからです。まずは何でも挑戦してみて、違うと思ったらそこから軌道修正していく形でも、なかなか自分の軸が定まらない人には良いんじゃないのかなと思っています。

私自身も、会社に入ってからやりたいことが都度変わって、その度に新しい挑戦を重ねてきた結果が現在のキャリアにつながっています。だからこそ挑戦できる環境がある企業に入社して、いろんなことをやってみるというのも一つの選択肢としてあるんだよということをお伝えしたいです。

逆に、やりたいことがすでに定まっている人は、それを活かして自分自身が活躍できるフィールドを見つけ出してくれればいいのではないかと感じています。

どちらが正解ということではありません。自分の興味があることに、アルバイトやインターンシップで触れてみる。実際に働いている人に話を聞いてみる。どんな小さなことでも構わないので、まずは行動してみてほしいです。

私自身が大切にしている「とりあえずまずはやってみる」という考え方で、一歩踏み出してもらえたらと思います。

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取材・文:向後 優平(ガクラボメンバー)
編集:学生の窓口編集部
取材協力:NTT東日本株式会社

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向後優平(ガクラボメンバー)

首都圏在住の慶應義塾大学総合政策学部4年生。ガクラボでは学生ライターとして企業訪問や商品レビューを通じた記事執筆を行う。大学では安全保障関連を中心として学ぶ。総合旅行業務取扱管理者の資格を持つ。趣味は旅行、ポイ活。

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