就活に迷うのは【ダメじゃない】 - "自己分析より大事"な本音の見つけ方

伊藤信吾

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はじめまして、伊藤信吾と申します。

NTT東日本採用担当を務め、”学生の成長を促す”インターンシップ新規構築に取り組みました。その結果、インターンシップ応募者数を3倍に増やすことができました。

プログラムを通じて数千人の学生と向き合い、彼らが持つ「社会に対する期待と不安」という就活生ならではの迷いを多く受け止めてきた経験があります。

私自身もこれまでの人生でたくさん悩み、間違えた選択をしてしまったと思えることはたくさんあります。

だからこそ、皆さんが今後の人生で後悔の少ない選択をできるよう、少しでも力になれたらと思い、連載というかたちで、皆さんの進路選択やキャリア形成のヒントになる情報を発信していきます。

プレッシャーや情報過多な就活の現状

「新卒は人生で1回しかないチャンス」というプレッシャーを、さまざまな方面から受けるという話はよく聞きます。また、他の人が「20社もESを出した」とか、「5社最終面談までいった」など、他人の余計な情報が耳に入り、自分のゴールを見失っている人を多くみてきました。

採用担当の業務を行っていた頃、数千人の学生とお話をしましたが、このような悩みは非常に多いです。デジタル社会によりいつでもどこでも情報が得られるようになった今、「迷い」の種は多いでしょう。しかし、自分を見失うことは絶対あってはなりません。

就活で「迷う」ことは自然なこと

就職活動で迷うことは”当たり前”であり、むしろ迷うことに価値があります。それだけ今は選択肢があり、さまざまな情報が溢れています。しかし、正しい悩み方をしてほしいなと思っています。

「自分のための就職活動」という軸を忘れずに、就職活動に対して真剣に向き合ってほしい。今回は、「迷う」ことの原因や、その解決方法について触れたいと思います。

私の経験から、就職活動における迷いの原因は大きく3つに分けられます。

(1)価値観・目的の定義が不明瞭
(2)未来の不確実性
(3)他人の目と期待から来るプレッシャー


(1)価値観・人生目標の定義

これは、学生内でも有名な「自己分析」の世界です。自己分析の目的は「深層の自分が感じている・大切にしている価値観と、人生の大目標を決めること」です。その手段の一つが「自己分析」であって、自己分析をすることを目的にしないでください。目的はあくまで「自分の気づいていない自分(深層の価値観)」にたどり着くためです。

私が学生と交流して常々感じたのは、「口から発する(気づいている)価値観と心に秘めている(気づいていない)価値観」は異なるケースがあるということです。

例えば、「私は青森県出身で、大学進学を機に東京へ上京しました。そこで感じたのは田舎と都会の生活レベルのギャップです。私は地方創生に全力で取り組み、ICTの力で不自由の感じない地域の創出を目指したいと考えています」と説明した人がいたとしましょう。

これに対して私がいつも返す言葉は、「じゃあ、新卒1年目から地方に配属されて、地域課題に取り組むのがいいね!」。これを言うと、約半数の学生は、「できれば都内で……働きたいです」と返してきます。

おそらく自分の目標が見えていないのでしょう。会社に入る事が目的になっていて、自身の価値観や目標から目を背け面談対策だけをしているように感じます。「会社に入ること」ではなく、「入社後やりたいことをできるようにする」事が大切なので、「偽りの自分」で戦う事は後から自分の首を絞めることになるのでやめましょう。


価値観・人生目標の形成は”子どもの頃の自分”に多くのヒントがあると言われています。そのため、生い立ちから自分の人生がどのようなものだったかを分析する本が多いのはそのためです。

自分が好きだと思うものを探し、人生で優先したいことを決め、価値観を探ってください。そして、自分が達成したいことを書き出し、5年後・10年後自分は「こう言う場所で誰とこのような仕事ができる人材になっていたい」という目標形成をしてみてください。

そうすれば自分のやりたいことの方向性が定まり、迷いが減ると思いませんか?

(2)未来の不確実性に対する対応

未来の不確実性については、いつまで経っても解決しない問題です。しかし、不確実性を完全になくすことはできなくても、減らすことはできます。検討する選択肢を減らせばいいんです。全ての市場の未来予測をする必要はありません。自分のやりたい仕事や向いていると感じる産業・業務はある程度絞れるはずです。

大袈裟な例をあげれば、エンジニアになりたいと思っている人が、営業職も検討していることは少ないでしょう。この時点で営業のキャリアを考える必要はないです。「エンジニア」といってもまだまだ広いじゃないか? と思われた方もいると思いますが、ここから、さらに細かく区分けをして考えていけばいいんです。

エンジニアという職種の中でもやりたい領域を定め、今後その領域は成長するのか・衰退するのかを検討します。少しずつ考える幅を狭めていくのです。

いつまでも発散させて、「あれもやりたい・これもやりたい」としていると、いつまで経っても考えはまとまりません。自分の適性を考えて、やりたいことを少しずつ絞っていくことで不確実性を減らすことができます。

次回予告:他人との比較が”迷い”を生む理由とは?

(1)と(2)で内面的な悩みと外面的な悩みに関しては整理することができますが、悩みを再発させる原因は皆さんの周りに溢れています。それは友人や知り合い・有名人による発言と言った他人との比較が問題になります。

人間だからこそ悩みの種になることなのですが、それをどう乗り越えていくか、次回詳しくお伝えします。

伊藤信吾

伊藤信吾

京都大学工学部電気電子工学科を卒業し、京都大学工学研究科電気専攻を修了。NTT東日本に入社しSE・サービス開発・新卒採用を経験。米国でMBAを取得。帰国後はグローバルビジネスの戦略立案に従事。副業として2025年に会社を設立。コンサル・AI開発に挑戦中。

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