「農業の魅力発信支援事業」って知ってる? 大学生が農業とつながるプロジェクトが2025年度も始動
年々変化していく「仕事」。AIの進化、リモートワークの普及、転職の一般化など、働き方の常識は大きく変わっています。そんな時代だからこそ、自分に合った働き方の選択肢は広がっています。
そんななかで、今、仕事として注目されているのが「農業」。とはいえ、「農業=キツい・古い・自分には関係ない」というイメージがある方もいるのでは?
そうしたイメージを変えるべく、2021年度から発足されたのが「農業の魅力発信支援事業」。農業の“今”と“未来”に触れ、「農業の魅力」の再発見を目指しています。毎年、プログラムを変えて実施されている本プロジェクト。2025年度はいったいどんなコンテンツを実施するか、詳しく紹介します。
「農業」は可能性の宝庫!
「農業の魅力発信支援事業」とは?
「農業」と聞いて、よくイメージされるのが、「力仕事が多そう」「収入が安定しないかも」という点。ですが、近年の農業は大きく進化しているんです!
たとえば、ドローンを使って農薬散布やスマホで温室の環境を管理するスマート温室。ほかにも、都市近郊での体験農園やCSA(地域支援型農業)、最新技術を活用したスマート農業などが広がっています。もはや泥臭い作業だけでなく、“未来をつくる仕事”として注目されているのです。
こうした農業の今を伝えるため、複数の企業や団体が連携して設立したのが、「農業の魅力発信コンソーシアム」。農業に対するギャップをなくすべく、農業への理解を深め、仕事としてのリアルを体験できる取り組みとして、全国14の大学や専門学校、その他北海道の農業高校とも連携して「農業の魅力発信支援事業」を展開しています。
プログラムで実感する農業の楽しさ
このプロジェクトでは、学生が職業としての農業を身近に感じられるようなプログラムを準備しています。
農業者からお話を伺える特別講義では、「なぜ農業を選んだのか」「どうやってビジネスとして発展させたのか」といった話はもちろん、違う職種から農業に転身した話、地域の特産品を活かしたビジネスモデル、女性農家の挑戦など、さまざまな視点から農業のリアルを知れます。
さらに、一部のプログラムでは、現地フィールドワークで「農業」の現場体験を実施予定中。単なる農作業体験ではなく、「地域の課題をどう解決するか」「どんな新しい価値をつくれるか」といった、様々な視点「農業」を学べる貴重な機会です。地域の人々との交流を通じて、農業が地域社会に果たす役割を実感できます。
農業は、自分で考え動く自由と責任がある仕事
農業の大きな魅力は、「何を作るか」「誰に届けるか」「どう売るか」といったすべてを自分で決められること。自由度の高さと、結果に直結する手応えがあります。
ただ、その一方で、地域の資源や自然環境と向き合いながら課題を解決していく必要もあるため、難しいです。
だからこそ、「社会の役に立ちたい」「自分の手で何かを生み出したい」「地域と関わる仕事がしたい」「人とのつながりを感じたい」といった思いを持つ人にとって、農業は非常に魅力的な選択肢ともいえるでしょう。
可能性は無限大! 農業体験から広がるキャリア
「農業=農家になること」ではありません。「地域ビジネス」「食×デザイン」「起業」といった新しい道を知るきっかけになったり、都会では得られない人との関係性や自然との暮らしで、自分の価値観や人生観に新たな気づきが得られたりすることも多いでしょう。また、変化の激しい社会に必要な「問題解決力」「コミュニケーション力」「柔軟な対応力」も、農業体験を通じて自然と磨かれます。だからこそ、一度「農業の魅力発信支援事業」を通じて、新たな可能性や将来のヒントを見つけてみてください。
開催する教育機関や取組の内容、登壇者の紹介、最新情報などは、「農業の魅力発信コンソーシアム」公式サイトにて随時公開中。
興味のある人は、ぜひチェックしてみてください!