【留学と就職活動の関係性】留学経験はどうアピールすればいい?デメリットは?

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留学経験は就職で武器になる! そんな自信を抱いている人も多いはずですが、なかには「留学をすると就職に不利になるのでは?」と不安を感じている人もいるかもしれません。そこで重要になるのが、留学経験を企業にどうアピールできるか。今回は、就活における留学のメリット・デメリット、自己分析のやり方や自己PRのポイントなど、留学を就活で最大限に活かすためのヒントを、データや事例を交えて詳しく紹介していきます。

データで見る留学と就活の関係性

まずは、留学が就活においてどのような影響を及ぼすのか、実際のデータを元にその関係性を探っていきましょう。文部科学省による留学サポート機関「トビタテ!留学JAPAN」が2024年2月に、全国の高校生、大学生、またその保護者や高校教員、採用担当者を対象に実施した「海外留学に関する意識調査」の結果を参考に、客観的な傾向を見ていきます。

データ元:【報道発表】1008トビタテ調べ海外留学に関する意識調査について_2024.pdf

留学が就活に及ぼす影響は?

大学生を対象にした「留学経験が就職活動に良い影響を与えたか」という調査では、93.7%とほとんどの人が「いい影響を与えた」と答えていることがわかりました。留学による留年や休学が就活に悪影響したと答えた人はわずか3%ほどであり、大学生にとっての留学経験は就活において有利になっていることがよくわかります。

世界のトップ大に留学していたこともあってか、学歴・語学の観点から選考を通過しやすかったのかなと感じています。ありがたいことですが、面接の予定が詰め詰めでした。マイナス点を強いて挙げるのであれば、対面での面接ができないことかなと思います。

ゆうたさん(アメリカ/期間:6ヶ月)


企業からの評価・期待は?

企業の採用担当者も、「留学経験のある学生」を高く評価しており、半数以上の企業が留学経験のある学生の採用に前向きであることがわかります。特に、2020年の調査結果からの伸び率は高く、採用担当者の留学経験者への期待は年々高まっている傾向です。

グローバルな展開を目指す企業が増えていることもあり、語学力に長けた人や、国際的な視野や経験を持った人材の採用は、今後ますます増えていくことが期待できそうです。

留学の成果と人事が期待すること

こちらのグラフからわかるように、留学を経験した大学生たちはおもに、
・チャレンジ精神
・主体性
・コミュニケーション力
・広い視野
・語学力
などが就活において評価されたと感じています。

また、企業人事が「留学経験者に期待する能力」と、留学経験者が「実際に留学で得られた力」を比較したこちらのグラフを見ると、その内容はほぼ一致していることがわかります。留学経験者たちの自己評価は、企業が求める人材像とマッチしているため、就活ではいかに「留学で得られた力」を上手にアピールできるかが大きなポイントになりそうです。語学力だけなく、チャレンジ精神やコミュニケーション能力などもしっかり伝えられるようにしておきましょう。

データ元:留学生の就活とキャリアのリアル

留学を通したキャリア感の変化

留学を経験したことで「キャリア観が変化した」と答えた学生はなんと65.7%であり、留学前前と留学後で就職に対しての考え方が変わっていることがわかります。希望する就職先としては、「日本の成長へ貢献できる」「外国語を使える」「海外と関わる」企業への志望度がアップしており、留学後はよりグローバルな視点で物事を判断する傾向があることがうかがえます。一方で、上場企業であることや、周囲からの評価、年収などは重視しなくなる人が多いようです。

留学は、異なる文化圏に身を置き、現地の学生や社会人との交流を通してさまざまな価値観や働き方に触れることで、「自分は何を大切に働きたいのか」「どんな環境で力を発揮したいのか」を考え直すきっかけになります。これを機に、選択肢や視野を広げ、多様なキャリアを見出している人が多数いることがわかりました。

データ元:留学生の就活とキャリアのリアル

留学が就活に与えるメリット・デメリットは?

さまざまな調査結果をデータで見てみると、大学生の「留学経験」は就活において良い影響が大きく、企業も積極的に採用を進めていることがわかりました。しかし、就活において不利になることもゼロではなく、留学には、休学や留年といった時間的なハンデが伴うこともあります。ここからは、そんなデメリットも含めながら、留学経験が就活に与える具体的な影響を探っていきます。

留学が就活にプラスにはたらくケース

先ほども紹介したように、留学を通して得た「チャレンジ精神」「主体性」「コミュニケーション力」「広い視野」「語学力」などは、企業人事が「留学経験者に期待する能力」と一致しており、就活では大きな武器となります。特に、外資系企業やグローバル企業を志望する場合は、英語などの語学力や異文化対応力が高く評価されます。1人で新しい環境に飛び込み、適応し、成果を出した経験は、行動力や主体性、チャレンジ精神を求めるベンチャー企業にとって有利になりそうです。

また、就活では多くの学生が似たような経験を語るなかで、留学中のユニークなエピソードは採用担当者の印象に残りやすく、“自分らしさ”を伝える貴重な材料になります。

留学が就活にマイナスにはたらくケース

悪影響としてまず心配されるのは、留学による休学や留年といったブランクです。当然、「ただ休んだ」「ただ留年した」ではマイナス面が大きく、「遊んでいたのでは?」と企業に懸念を持たれてしまいます。また、留学によって卒業時期がずれることで、企業によっては採用タイミングなどの選考条件が合わなくなるというケースもあります。

メリットかデメリットかは伝え方次第!

ここで大切になるのが、そのデメリットを背負ったうえで「何を得たのか」をアピールすることです。自己PRや面接で、「なぜ休学してまで行ったのか」「その経験を今後どう活かすか」「卒業が遅れたけれど、それ以上に得たものがある」などと明確に伝えるとこができれば、このハンデはむしろメリットとしてはたらくこともあります。

逆に、せっかくの留学経験があっても、目的や成果が明確に語れないと、計画性がなく「なんとなく留学してきた」と受け取られてしまい、評価が下がってしまうケースもあります。アピールの方法を間違えてしまうと、メリットはデメリットにもなり得るので、自己分析と正しい自己PRの方法を覚えておきましょう。

自分の留学経験を振り返る自己分析の方法

自己分析は、自己PRや志望動機をつくるための土台になります。まずは自分の性格・価値観・強み・弱み・経験などを見つめ直し、自分自身への理解を深めましょう。

留学経験を語る場合、企業は「どこへ行ったか」ではなく、「なぜ行ったか」「どう過ごしたか」「何を得たか」を評価します。留学の目的や行動、成果を理解しておく必要がありますので、フェーズごとに振り返りながら整理し、言語化していきましょう。

フェーズ1【留学前】:なぜ行ったか

・なぜ留学に行こうと思ったのか?
・その国、プログラムを選んだ理由は何か?
・目標や期待していたことは何か?
留学を決意したきっかけ、目的、抱いていた期待や不安など、留学前のことを振り返ってみましょう。重要なのは、受け身ではなく、「自分の意思」で選んで行動を起こしたかどうかです。これらは、主体性や計画性をアピールするための材料になります。

フェーズ2【留学中】:何をしたか

・授業や課外活動で取り組んだこと
・苦労や失敗、それをどう乗り越えたか?
・現地の人との関わりや印象に残ったできごと
・価値観の違いに触れた経験
・留学中での自分自身の変化
もっとも多くのできごとが詰まっているのがこの期間です。苦労や失敗を振り返る際は、それに対してどんな行動を起こし、どうなったかまで考えるようにしてみてください。こうしたエピソードは、リアリティを持って自己PRの中で活用できます。

例:「英語での議論に入れず悔しい思いをしたが、予習と発言練習を続けることで自信を持って発言できるようになった」

フェーズ3【留学後】:どう変わったか

・自分の価値観や考え方にどんな変化があったか?
・留学経験をどう活かしたいか?
・帰国後新たに起こした行動
・将来にどんなビジョンを描くようになったか?
帰国後の気づきや、行動、考えの変化にも注目しましょう。留学前と比べ、大学の授業や生活にどんな変化があったか、物ごとの見方はどう変わったか、よく振り返ってみてください。

留学を経て「正解はひとつではない」という柔軟な考え方が身につくと、将来のビジョンが変化することもあります。留学経験を活かせる仕事が、必ずしも最適な職業ではないかもしれません。しかし、それもまた立派な変化です。「留学で終わり」ではなく、「その後にどう活きているか」を語ることで、成長の継続性を伝えることができます。

留学経験を就活でうまく伝えるための自己PR方法

就職活動において、留学経験は大きなアピール材料になります。しかし、ただ「留学しました」と伝えるだけでは十分な印象を残すことはできません。先ほど紹介したフェーズごとの自己分析を取り入れ、自己PRでは「目的・行動・成果」の3点を意識して構成するようにしましょう。自己PRに盛り込みたい5つの要素と、その例文を紹介します。

ポイント1:留学の目的と目標

留学経験をアピールする際は、まず「なぜその国・地域・学校を選んだのか」「どんな目標を持って渡航したのか」を明確にすることが重要です。ただ語学力を高めたいという理由ではなく、自分の将来のキャリアや学びたいテーマと留学先がどう結びついたのかを伝えることで、目的意識の高さをアピールできます。たとえば、「将来グローバルにビジネス展開する企業で働きたい」「多文化環境でマーケティングを学びたかった」など、自分の軸と留学先の選択理由に一貫性を持たせることが、説得力のある自己PRにつながります。

<例文>
将来、国際的なビジネスに携わる仕事がしたいと考え、実践的にマーケティングを学べるアメリカの大学への交換留学を選びました。語学力向上だけでなく、多様な価値観の中で学ぶことで、自分の視野を広げ、異文化理解を深めたいという明確な目標を持って臨みました。

ポイント2:力を入れた部分とその理由

留学中に力を入れた活動や学びを語るときは、なぜそれを選んだか理由もあわせて伝えると効果的です。たとえば「語学力に不安があったので、意識的に現地学生との交流に力を入れた」「将来起業に関心があり、現地のスタートアップと連携したプロジェクトに参加した」といったように、行動の背景にある自分の課題や目標を説明すると、行動の意図や熱意が伝わります。何に注力したかよりも、「なぜそれに取り組んだのか」の動機を示すことが、採用担当者の印象に残るポイントです。

<例文>
留学中は、現地の学生と共同で行うビジネスプランの立案プロジェクトに力を入れました。将来、事業企画や国際的なプロジェクトに関わりたいと考えていたため、実践の場で挑戦することで、異文化の中で協働する力とリーダーシップを身につけたいと思ったからです。

ポイント3:直面した課題とその解決方法

留学では、多くの人が語学や文化の違い、学習スタイルの違いに戸惑いを感じます。そうした困難をどう乗り越えたのかを語ることで、課題解決力や粘り強さを伝えることができます。たとえば「授業で発言できなかったが、事前に準備して参加する習慣をつけた」「文化の違いからグループワークで衝突があったが、丁寧に意見交換することで信頼関係を築いた」といったエピソードを通して、問題に向き合い、自分なりに行動を変えたことをアピールしましょう。失敗やトラブルも“成長の糧”として、前向きに語ることが大切です。

<例文>
当初は英語での授業や発言に苦労し、自信を持てずにいました。そこで、事前準備として話したい内容をノートに書き出し、現地の友人と復習を重ねることで理解を深めました。努力を続けた結果、積極的に発言し授業に貢献できるようになりました。

ポイント4:成長した部分

留学はさまざまな挑戦の連続です。その中で、自分がどう変わったのか、何ができるようになったのかを具体的に振り返りましょう。たとえば「異なる意見を持つ相手にも耳を傾ける姿勢が身についた」「自分の考えを論理的に伝える力が強化された」といった変化は、社会人になってからも必要とされる力であり、成長の実感としてアピールできる部分です。「帰国後はゼミで積極的に意見交換をリードするようになった」など、変化や成長を“その後の行動”に結びつけられると、より効果的です。

<例文>
言語や文化の壁に直面する中で、状況を分析し自分なりの解決策を考える力が身につきました。帰国後は、学生団体でのトラブル対応やイベント運営においても、冷静に状況を整理し、最適な判断を下すことができています。

ポイント5:今後の生かし方

留学を経て最終的に何を得たか、将来どのように活かしていきたいかを言語化することで、自分のキャリアビジョンに一貫性を持たせることができます。たとえば「異文化間の調整役として働きたい」「海外との取引がある企業で、橋渡し役を担いたい」など、具体的な将来像があると印象に残ります。また、「自ら行動して環境を切り開いた経験を、国内外問わず新規事業の立ち上げに活かしたい」など、スキルと目標を結びつけるとより効果的です。留学経験を“これから”につなげることが、自己PRを印象的に締めくくる鍵になります。

<例文>
留学で培った異文化理解力や行動力を活かし、多様な価値観を持つ人々と協働する環境で力を発揮したいです。特に海外展開や国際的なチームでの業務に関わる中で、信頼関係を築きながら橋渡し役として貢献できる人材を目指しています。

「語学力」に頼りすぎないこと!

留学経験を絡めた自己PRを作成するとなると、つい語学力のアピールに頼ってしまいがちです。もちろん立派な強みではありますが、TOEICやTOEFL©など英語力の証明がよほど優れていない限り、アピールポイントとしては埋もれてしまいます。留学中に得たさまざまな学びや経験の中から、自分の魅力を最大限にアピールできる、とっておきのエピソードを探してみましょう。

先輩留学生からのアドバイスも!

留学経験があるからといって、それだけで就職活動が有利になるわけではありません。特に日系企業の採用では、他の候補者との差別化が重要です。ありきたりな内容を書くのではなく、自分が経験した独自のエピソードや、努力の方法、工夫した点を具体的に説明し、それを一般化して学びとして伝えることが効果的です。単に成果や成績を強調するのではなく、自分ならではの視点を持ってアピールすることを意識しました。

やまけんさん(イギリス/期間:1年)


私は日系企業への就職だったので、海外での事例や経験を、いかに日本での取り組みに置き換えられるかに注力し、企業の文脈に合わせてPRするよう心がけました。

かじもんさん(タイ、他ASEAN加盟国/期間:1年)


自己PRは1分でできることが大事だと思っています。留学経験には多くのアピールポイントがありますが、それは自分の一部でしかありません。限られた時間で自分の人生をまとめようと思ったときに、最初に思いつくことが自分らしさを伝える一番のポイントであり、相手にも伝わりやすくなると思います。

ゆうたさん(アメリカ/期間:6ヶ月)


まとめ

留学には多少のデメリットもありますが、メリットに変えられるかはあなた次第! 経験を活かした帰国後の行動や、効果的なアピール方法を実践すれば、留学は就職活動で有利にはたらき、あなたをより魅力的に輝かせてくれます。留学という挑戦を、あなたの“強み”として自信を持ってアピールしていきましょう。

情報提供

トビタテ!留学JAPAN

文部科学省が展開する、日本の若者の海外留学への機運を醸成する官民協働の留学促進キャンペーン。意欲と能力ある全ての日本の大学生や高校生が、海外留学に自ら一歩を踏み出すためのサポートを行う。
https://tobitate-mext.jasso.go.jp

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