国語で習った作品の中で、もし「主演女優賞」を贈るとしたら、みなさんは誰を選びますか？ 国語作品はどれも素晴らしいものばかりですが、特に印象に残っている作品ってありますよね。今回は作品を輝かせた「女性の登場人物」について調査し、まとめました。

国語の教科書に出てくる「主演女優賞」を贈りたい女性は？

■「ちいちゃんのかげおくり」のちいちゃん（あまんきみこ・作）

・一人で影送りをするシーンが何とも切なかった（男性／22歳／食品・飲料）

・悲しい話で感動を呼びつつも、さわやかさがあった（男性／22歳／学校・教育関連）

・現実の話だろうけど、ドラマのような悲しさがあった（男性／29歳／機械・精密機器）

・戦争の悲惨さを知ることができた（男性／32歳／学校・教育関連）

・切なくて悲しくて、でも家族愛をところどころに感じて、それをちいちゃんの目を通して上手く伝えていたと思うから（女性／26歳／団体・公益法人・官公庁）

影おくりを校庭でやってみた人も多いのでは？ 家族でやった影おくりを、ちいちゃんが一人でする様子は、とても切なくなりますよね。

■「赤い実はじけた」の綾子（名木田恵子・作）

・初恋の戸惑いがよかった（女性／28歳／不動産）

・ゆれる乙女心を表現できていた（女性／27歳／金融・証券）

・初恋が初々しかった（女性／29歳／その他）

・抑えられない自分を上手く表している（男性／33歳／運輸・倉庫）

・思春期の心の動きを「赤い実がはじけた」という表現にしているのが印象的だった（男性／30歳／その他）

まさか国語の時間に、こんな胸きゅんストーリーが読めるとは！ 綾子の恋愛模様は、読んでいるこっちもドキドキしますよね。

■「竹取物語」のかぐや姫

・月に帰るというところが予想外（男性／49歳／情報・IT）

・大物感がある（男性／31歳／商社・卸）

・すごい美人のイメージ（女性／49歳／その他）

・華やかさがある（男性／46歳／電機）

・最後の最後で月に帰るところが、今のドラマではなかなかないストーリー（男性／31歳／通信）

数々の男性を虜にしておきながら、最後は月に帰ってしまったかぐや姫。たしかにこれは大物かも！

■「一つの花」のゆみ子（今西祐行・作）

・ひとつだけ、という少女の姿が切ない（男性／28歳／警備・メンテナンス）

・小さい女の子がもっと食べたいときに「ひとつだけちょうだい」と言う、その「ひとつだけ」に戦争の悲しさが表れていて泣きそうになる（女性／30歳／機械・精密機器）

・戦争の悲しい気持ちを小さいながらに表現している（女性／33歳／自動車関連）

・周りの空気を読まずにおにぎりを無心し続けるその姿勢はすごい（女性／29歳／金属・鉄鋼・化学）

・満足に食べることができず、戦争に行く父の為にと母が作ったおにぎりを食べてしまうのが不憫だった（女性／27歳／人材派遣・人材紹介）

ゆみこちゃんの「ひとつだけ」という口癖から、戦争の過酷さが伝わります。父親のとの最後のやりとりは、涙なしで見ることができません！

■「舞姫」のエリス（森鴎外・作）

・かわいそうな作品ナンバーワン（女性／24歳／ホテル・旅行・アミューズメント）

・けなげで応援したくなる（女性／23歳／金融・証券）

・可憐な姿からパラノイアで崩壊するまでの変遷に迫力を感じる（女性／25歳／団体・公益法人・官公庁）

・純粋ゆえに破滅の道をたどるヒロインがはかなく美しかった（女性／32歳／医療・福祉）

・演じるとかなり大変だと思う（女性／39歳／運輸・倉庫）

まさに悲劇！ 愛する人に捨てられ、心を病んでしまったエリサのバッドエンドに、衝撃をうけた人は多いようです。

女性の登場人物が印象的な作品を5つご紹介しましたが、いかがでしたか？ 特に、恋愛模様が描かれた作品は、女性の登場人物が良い味を出していますよね！ もし皆さんが審査員なら、どの作品の女性に賞を贈りたいですか？

文●ロックスター

調査時期:2015年5月

アンケート:フレッシャーズ調べ

集計対象数:社会人男女435人(インターネットログイン式)