【五輪で日本がメダルを取りやすい競技がある!?】日本の強みとターン制ゲームについて「行動経済学が勝敗を支配する」著者に聞いてみた #最終回 行動経済学がパリ五輪を支配する
こんにちは!出版甲子園実行委員会です。
今年度はパリオリンピックということで、日本中が盛り上がっていると思います。
今回、そのパリオリンピックの競技に関する内容について「行動経済学」という観点からひも解いていくべく、『行動経済学が勝敗を支配する 世界的アスリートも"つい"やってしまう不合理な選択』の著者である今泉拓さんへ取材を行いました。
大注目のパリオリンピックを、新しい視点で楽しんで頂ければと思います。
▼前回の取材記事
【パリ五輪でのバレーボールにおける攻めのサーブは正解だった?】「行動経済学が勝敗を支配する」著者に聞いてみた #6行動経済学がパリ五輪を支配する
https://gakumado.mynavi.jp/gmd/articles/75354
フェンシングについて
連日盛り上がりをみせたパリオリンピック。
日本もメダルラッシュが続き、選手たちの勇姿に感動する声が多く寄せられました。
その中で、フェンシングで日本はメダルを計5つ獲得し、大活躍しました。『行動経済学が勝敗を支配する』の執筆者でスポーツアナリストであり、行動経済学とスポーツ分析を掛け合わせた研究を行っている今泉拓さんは、なぜこれほどのメダルを得ることが出来たのかを、ターン制競技の視点から注目しました。
ターン制競技とは
ターン制競技というものは、日本ではとても身近なもので、主にスポーツだと野球が挙げられ、文化としてはカードゲームがあり、子供の頃から慣れ親しんだものが多くあります。
ターン制競技の特徴は、相手のターン中に、攻撃や妨害ができないことです。つまり、自分の作戦を大いに発揮できて、相手のプレーを妨害しない/されないような競技スタイルです。日本人の国民性により、このような競技を得意とする傾向があります。
そのため、フェンシングのような優先権のある競技では、ターン制競技を得意とする日本と相性が良く、多く獲得できる理由の一つになると考えられます。
ターン制競技と似ているものとして、採点競技も考えられます。今回のオリンピックでは体操、スケートボードでも輝かしい結果が多く残されています。その理由として、採点競技も自分の作戦を大いに発揮できて、互いのプレーに支障がでないような競技スタイルだということも考えられそうです。
対して、サッカーやバスケ、バレーボールではとても惜しい結果が続きました。
これらのスポーツは全てターン制ではない競技です。つまり、相手のプレーを阻止したり、相手によって作戦を臨機応変に対応することが求められやすいスポーツです。
日本人の国民性として、自分の作戦を練ったり、準備期間に完璧にすることを得意とします。また、相手を妨害することや正々堂々とプレーしないことを嫌う傾向があります。
そのため、サッカーのようなターン制ではない競技の日本代表は*保有効果によって不利になってしまう場合があるかもしれません。
*保有効果とは、自分の持っているものや行ってきたことを高く評価することです。
例えば、A作戦をずっと練習してきたが相手に攻略されてしまった時に、「いや、このA作戦で勝てるはず!」と思い込んでしまい、即座に作戦変更することを断念して負けてしまうパターンがあります。
そのため、ターン制競技ではないスポーツでは、サッカーのセットプレーのようなその競技を上手くターン制の競技のように解釈をして日本の得意とする作戦を立てたりして、強みを生かすことが、今後のさらなる飛躍の要因になると考えます。
「行動経済学が勝敗を支配する」日本実業出版社
著者:今泉拓
東京大学大学院学際情報学府博士課程に所属。認知科学・行動経済学の研究をしている。学部時代からスポーツ分析にも取り組み、行動経済学✕スポーツで第18回出版甲子園準優勝を経験。日本実業出版社より「行動経済学が勝敗を支配する-世界的アスリートも”つい”やってしまう不合理な選択-」を出版。
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