【手話通訳のスキルを生かして広げる可能性】電通で企業と出版社をつなぐサポートをする先輩社員に、仕事のやりがいや会社の魅力について聞いてみた。

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「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。

今回は、広告業界のリーディングカンパニーである【電通】で働く先輩社員にインタビュー。手話通訳士の資格を生かし、多様なプロジェクトに取り組む進藤さんに、仕事内容や学生時代の経験、電通でのキャリアについて詳しくお話を伺いました!

プロフィール:進藤 洋子さん
2023年度入社

出版ビジネス・プロデュース局にて、雑誌の広告枠の取引を起点に、出版社の持つ多様なアセットを活用した企画立案を行っている。

また手話通訳士の国家資格を持ち、通訳活動や社内外のDEI推進に取り組んでいる。

INDEX

お仕事内容について 電通の雰囲気や職場の環境 入社後に感じたギャップ どんな学生時代を過ごしたか 就職活動について
社会人編

――自己紹介をお願いします。

電通、出版ビジネス・プロデュース局に所属している、進藤洋子と申します。昨年、電通に入社し現在2年目になります。学生時代は手話通訳の勉強をしており、通訳士の国家資格を取得しています。電通での出版の仕事だけでなく、会社にいわゆる副業の申請をして通訳士としても現在活動を続けています。

――お仕事内容について詳しく教えてください。

私は出版ビジネス・プロデューサーとして、雑誌の広告に関係する仕事をしています。皆さんの中には雑誌を毎週読んでいる、毎日読んでいるという方もいらっしゃるかと思いますが、今はSNSでの情報収集が主流になってきているのかなと思っています。

ただ、雑誌にはお金を払ってでも収集したい価値のある情報が集まっていると考えています。出版社さまが持つ編集力やセンス、トレンドを見抜く力を生かして、紙媒体だけでなくウェブやイベントなど様々なコラボレーションを通じて広告に関わる仕事に携わっています。

一方で、学生時代から続けている手話通訳の仕事も続けています。手話通訳士としていろんな団体や企業に登録し、必要な時にオンラインやイベントで通訳をしています。

――これまでで1番印象に残った瞬間、やりがいを感じたことはありますか?

私は出版ビジネス・プロデュース局の中でもビジネス誌を担当していて、ビジネスパーソンや経営者層が読むような雑誌の記事作りに携わっています。例えば、企業の50周年記念特集などで社長が語る記事を作成する際には、クライアントさまの意図と出版社さまの世界観を調整することが求められます。そういった取材に同行することで、貴重な経験ができるのがやりがいですね。

――座右の銘やモットーがあれば教えてください。

私のモットーは「熱い心と冷たい頭をもて」です。元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんの言葉です。情熱を持ちながらも、それを相手に伝えるためには、冷静に物事を考えることが重要だと感じています。このモットーを胸に、常にロジカルに物事を進めることを心がけています。

――電通の雰囲気や環境について教えてください。

電通では年次に関係なく、様々なことに挑戦できる環境があります。私自身、手話通訳としての経験を生かして、聴覚障害に関するイベントの企画なども提案しています。先輩や上司も「やりなよ」と背中を押してくれるので、非常に挑戦しやすい魅力的な環境だと感じています。

また、電通には多種多様な従業員がいて、自分の興味や強みを生かして仕事に取り組む先輩方が多いと感じています。

――入社後に感じたギャップはありますか?

一番大きなギャップは、こんなに多様な業務に挑戦できるとは思っていなかったことです。もともと、手話と業務を融合したいということは面接の際に伝えていたのですが、入社5年目くらいまでは難しい部分もあるだろうと覚悟していました。

しかし、入社してから2ヶ月くらい、研修期間を経てすぐに「手話ができると聞いたんだけど、ちょっとアドバイスもらえないかな?」という依頼が来ました。周りに「進藤さんは手話ができるらしい」「資格を持っているらしい」と伝わって、いろんな方から声をかけていただけるのが本当に嬉しいです。こんなに自分のスキルを生かせるとは思っていませんでした。

――入社してから最も成長したと感じることは何ですか?

調整力が最も成長したと感じています。クライアントさまと出版社さま、それぞれの思いを汲み取って、どのようにして両社の目標を実現するか、そのための調整力が身についたと思います。このような調整力は、仕事だけでなく人生にも役立つと思います。

学生時代編

――どんな学生時代を過ごしていましたか?

私は立教大学に通っており、そこで初めて聴覚障害の方に出会いました。彼女と仲良くなりたい一心で手話を学びはじめ、大学卒業後国立障害者リハビリテーションセンター学院で手話通訳の勉強を2年間行い、資格を取りました。

また、大学時代はダイビングサークルに所属していて、3週間ほど八丈島にこもって毎日ダイビングするくらい熱中していました。サークルやアルバイトなどごく一般的な大学生活でしたが、その中で手話という自分が特にやりたいと思えることに出会い、国立障害者リハビリテーションセンター学院に進むことを決めました。

――その時の経験が、現在のお仕事に役立っているなと感じることはありますか?

学生時代から好奇心旺盛で、いろんなことに挑戦してきました。それが今の仕事にも役立っています。例えば、先輩から「この仕事やってみない?」と提案された時に、やってみたいと思って前のめりに行動しています。自分の持っている知見を生かし、新しい仕事に繋げる姿勢は学生時代から変わりません。

――挑戦し続ける原動力は何ですか?

挑戦の原動力は、初めて出会った聴覚障害のある友人たちの存在です。例えば、レストランで順番を待つ際に名前を呼ばれても、友人たちは聞こえないため気づきません。「みんなどうしているの?」と尋ねると、「順番を抜かされるのはよくあることだから」と。

友人たちは何も悪くないのに、なぜそういうことが起こるのかと疑問に思い、また、それを当たり前と感じていることに大きな違和感を覚えました。友人たちがより豊かな人生を送れるようにしたいという思いが、現在の仕事や通訳の仕事を頑張るエネルギーになっています。

――就職活動時代について教えてください。

就活の時は、手話通訳の仕事を続けたいという思いがありました。電通での仕事と通訳の仕事を融合させることで、より多くのクライアントさまと関わり、社会をより良くしていきたいと考えていました。もし電通にご縁がなければ、手話通訳士として現場で多くの人と関わる仕事を続けていくつもりでした。

また、面接前の事前準備は徹底して行いました。コロナ禍でオンライン面接が多かったため、会社のビジョンや状況を深く理解し、自分の思いを伝える準備をしました。また、自分を何かに例えるシリーズを準備して、いろんな質問に対応できるようにしました。例えば、二つの存在を繋ぐという軸で、色に例えると黄緑など、その意味も含めて話せるように事前準備しました。

――最後に大学生へメッセージをお願いします。

就活は人生のすべてではなく、ゴールでもありません。自分を見つめ直す貴重な機会だと捉え、自分を知ることで豊かな人生を送れるようにしてほしいです。

取材:秋保 柚月
執筆:田中 妃音
編集:学生の窓口編集部
取材協力:電通

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活字中毒の中年編集者です。暇さえあれば本やウェブコンテンツを読み漁っています。 文章や言葉で読者を楽しませたり、悩みに寄り添い勇気づけられるよう、日々悪戦苦闘しながら言葉を紡いでいます。

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