水瀬いのり「無理して嫌いを好きになるよりは好きを伸ばしたほうがいい」#春からの君に伝えたいこと

編集部:あこ

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人生の先輩である著名人の方々から、春から新生活、新しい学年が始まる大学生のみなさんに、エールを送る「春からの君に伝えたいこと」。

今回は『恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!』でナレーターを務めた水瀬いのりさんが登場。これまでの経験を振り返っての学生へのアドバイスや、日々背中を押されていることについて話してくれました。

▼藤原大祐さん、小森隼さん、高橋文哉さん、もーりーしゅーとさんが登場!
学生の君に伝えたい3つのこと

声優・水瀬いのりが<春からの君に伝えたいこと>

1.学生時代にした勉強はいつか自分の中にあるスイッチを作動させるきっかけになる

――学生のうちにやっておいたほうがいいと思うことはありますか?

母国語以外の会話スキルが私は皆無なので、学生時代にもっと英語とかに興味を持って勉強しておけばよかったなと思います。今から自分で時間を割こうとすると、何か言い訳をつけて「今じゃないかも」と逃げることができちゃうんですけど、学校に行って勉強することがルーティーンだったあのときに、日本のこともそうですし、英会話や海外の歴史を勉強して見聞を広めておきたかったですね。学生時代にした勉強って、大人になってやっぱり使わなかったみたいなこともあるんですけど(笑)、資料は自分の中にいくらでもあったほうがいいんだなと思いますし、そこに使った労力は忍耐に変わったり、知識として自分には向かなかったジャンルでも、あのとき感じたことやざわざわしたことが自分の中にあるスイッチを作動させるきっかけになることがあると思うので、その違和感から逃げずに向き合えばよかったなと思います。

2.好きなアーティストや作品を見てエネルギーをもらう

――これから新生活を迎える学生のうちに見て/聞いておいたほうがいいものは?

私はすごく単純なので、自分が好きなアーティストさんや好きな作品を見ると割とすぐに感化されるというか、影響を受けやすいタイプなんです。なので、「疲れたな、でも明日頑張んなきゃな」と思う日には大好きなTWICEのライブ映像を見て、スケールは全く違うんですけど(笑)、「彼女たちも頑張っているんだ」と思えますし、いいものを届けるというところは私の仕事とも繋がると思って背中を押されたりしますね。あと私はディズニー作品がすごく好きなので、ディズニーランドに行くこともひとつのデトックスというかリフレッシュになっているし、少なからずエンタメを届けるという世界にいるので、同時にイマジネーションや刺激を受けて、次の日は気づいたら仕事をいつもより頑張れていることがあります。「自分の仕事に生かすぞ」という気持ちでは行っているわけではないんですけど、そういうエネルギーをもらえているのかなと勝手に思っています。

3.無理して嫌いを好きになるよりは好きを伸ばしたほうがいい

――新生活、新しい環境でスタートする際にやっておいてよかったなと思うことや心構えはありますか?

やっぱり最初ってなんでも頑張ろうとしちゃって、自分の身の丈やキャパシティを超えるようなことでも「できます」と言っちゃいがちだと思うし、それが好印象に繋がると考えちゃうと思うんですけど、できないことはできないということで自分の得意なことがわかりやすくなったりすると思うんです。私はデビュー当時にいろんなことに挑戦をしたし、なんでもやってみることもいいと思うんですけど、もし明確に好き嫌いがあるなら、無理して嫌いを好きになるよりは好きを伸ばしたほうがいいんじゃないかなと思います。

低音の響きも本当に大地が揺れているように感じる没入感のある作品

――3月8日から水瀬さんがナレーターとして参加された『恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!』が公開されます。今作について、水瀬さんが魅力を感じたことを教えてください。

まずは恐竜という視点にフォーカスを当てた作品になっているので、人や他の生物が相まみえることなく、恐竜たちが世界を統べていたところにとても迫力を感じました。私たちとは異なる生き物なんですけど、神秘的な命の繋がりや強さ、生命力に「みんな、こうやって命を繋いで生活をしていたんだ」とドラマを感じて、非常に見ごたえのある作品だなと思います。私は恐竜をテーマにした劇場版には今回初めて関わらせていただいたんですけど、やっぱり恐竜って実際に見た人がいない偉人のような感じの立ち位置の魅力がある生き物で、絶えず恐竜を好きだという人たちがい続けるからこそ続編ができたと思うんです。そしてこの作品で改めて新しい世代のみなさんや子どもたちが憧れや興味を抱くんじゃないかと思いますし、私自身も探求心をくすぐられました。

――もともと恐竜というのは関心のあるトピックだったのでしょうか。

アニメーションやゲームセンターで恐竜のゲームとかを見たりはしていて、ただどちらかというとデフォルメされたキャラクターを見る機会が多かったですね。なので、植物との大きさの比率、種によっての質感の違い、牙や爪の細かいタッチは今回初めてちゃんと見たなと思いました。

――大きなスクリーンで見たらすごく迫力がありそうですよね。

そうですね。迫力もそうだし、映画館なので低音の響きも本当に大地が揺れているように感じていただけるんじゃないかなと思うので、すごく没入感のある作品だなと改めて思いました。

――印象的なシーンや恐竜はいますか?

そもそも恐竜たちのあいだで人間みたいなコミュニケーションってあったのかな? というのも不思議のひとつだったので、今回この映像を見て「あ、なるほど、人間のように言葉や表情とかを使って何かを伝えるわけではないけど、思いみたいなところを行動で示すんだ」と思ったんです。特に出産の過程で地熱を利用して卵を温めるという場面では、人間の母親と同じように「子どものためなら」というところがDNA的に流れているんだなと神秘を感じました。

――今回はナレーターのお仕事になりますが、収録の前にはどんな準備をされるのでしょうか。

台本は事前にいただいていたのでしっかりと読み込んで、初めて読む恐竜の名前もあるので読み方や由来を確認したり、ビジュアルも事前に検索してから行きましたね。

――なかなか口に出すことのない名前ばかりですもんね。

そうなんですよ。ゴンドワナという名前自体、私は初めて発音して、“権田原”みたいな発音だと思っていたんですけど、全部平坦に読むんですよね。このお仕事をさせていただけるから読むことができた単語がたくさんあって、新たな発見と学びをいただけた感じがしました。

――ナレーターは作品のナビゲーター的な立ち位置だと思うのですが、そういった部分で意識されたことはありますか?

物語を俯瞰して見ているストーリーテラーというか、映像の中で繰り広げられる物語に関してはみなさんそれぞれの感じ方や受け取り方がありつつも「こんなときにこんなことが起きていた」という補足をする立ち位置かなと思いながら、今回は演じるというよりはお話をしているというような感じですね。なので、ちょっと実況っぽい部分もシーンによってはあったりするので、「これが実況風なのかな?」というのをみなさんに耳で気付いていただけたら嬉しいです。

――NHKの自然番組『ダーウィンが来た!』ではさまざまな動物を取り上げていますが、水瀬さんにとって身近な動物はいますか?

猫が好きなんですけど、ただ私自身が猫アレルギーで触ったり、長時間一緒にいることができないので、こんなにも好きなのに壁を感じる生き物なんです。犬とかは触れ合えちゃうんですけど、猫はそれができないからこそ、ちょっと神聖な生き物というか、身近なのに遠いなと感じるかわいい生き物です。画像や動画とかで子猫を見たりして日々癒されています。

好きなことに100%のパワーを費やすことができたのが当時の私の強み

――水瀬さんが学生時代に好奇心を持っていたものや、夢中になっていたことはありますか?

私にとっては、声優が興味と好奇心のすごく大きなきっかけでした。それまであまり興味のあることや趣味がなかったし、特技もなかったので、人よりも誇れるものを持っていなかったんですけど、私の中にあるオタクスイッチみたいなものがアニメーションやゲーム、そして声優さんという文化で開花して「あ、これが好きなことに対する熱意なんだな」というのは学生時代にすごく感じたんです。人によって熱意の方向は違うと思うんですけど、私にとってはアニメや声優さんはその矢印が向くところで、かつそれ以外に興味を持つものがなかったので、100%のパワーを費やすことができたのが当時の私の強みだったんじゃないかなと思います。

――その熱意は今も続いているのでしょうか。

そうですね。ただやっぱり仕事になってしまうと難しい部分もあって、作品で見ていた方や聞いていた声の方と実際にお仕事の現場でお会いする機会も増えて、そうなると「ファンでした」と伝えるのが正しいアプローチなのか考えてしまうんですよね。自分が言われたらもちろん嬉しさもあるけど、同時に『ちょっと緊張もしちゃうな、いいところ見せなきゃ』みたいに考えてしまう部分もあって(笑)。なので全てをやり切ったあとの打ち上げとか、プレッシャーのかからない環境であればお話はするんですけど、ファンという感じはあまり出さないようにしていますね。キャリアはバラバラでも同業の方なんだというところはすごく肝に銘じています。

――今は水瀬さんに憧れているという方もたくさんいらっしゃると思います。

でも私、アフレコ現場で水瀬いのりだと気づかれないことがほぼほぼなんです。ロビーとか待合室みたいなところにいても、スタッフさんに呼ばれてみんなが私を水瀬いのりだと認識するみたいな感じで。その場に溶け込んで、あまりにも普通で気づかれないんだと思うんですけど、スタッフさんに呼ばれたあとに「水瀬さんだったんですね。好きです!」と言われて、「でも気づかなかったじゃん!」みたいなこともありました(笑)。なので、みなさんが普段知ってくださっている私とアフレコ現場の私はちょっと違うかもしれないので、もし今後会う予定がある方は期待しすぎないでください(笑)。

水瀬いのりさんから学生のみなさんに手書きのメッセージ!

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PROFILE

水瀬いのり

12月2日生まれ、東京都出身。主な代表作に、『五等分の花嫁』(中野五月)、『雨を告げる漂流団地』(羽馬令依菜)、『映画ドラえもん のび太と空の 理想郷(ユートピア)』(ハンナ)、『山田くんとLv999の恋をする』(木之下茜)、『スマーフ』(スマーフェット)などがある。

『恐竜超伝説2 劇場版ダーウィンが来た!』2024年3月8日(金)よりユナイテッド・シネマ他、全国ロードショー

突然起きた巨大隕石衝突。その時、恐竜たちは―…⁉
6600万年前、巨大大陸「ゴンドワナ」では、ツノ恐竜カルノタウルスや10mの巨大肉食恐竜マイプ、そして40m近くにも達した植物食恐竜プエルタサウルスなどの巨大恐竜たちが生き残るために死闘を繰り広げていた。
しかし、巨大隕石の衝突により、大規模火災や超寒冷化など、未曽有の大災害が発生!そんな過酷な世界をたくましく生き抜こうとする恐竜たちの物語!

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取材・文/東海林その子
撮影/三橋優美子

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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