飛行機は学割でどれくらい安くなる?買い方、使い方、区間別お得度を解説!

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旅行などをする際に航空機を利用する方も多いと思います。せっかくなら少しでも安く航空券を購入したいですよね。電車やバスのように学割があったら良いなと思っている方もいると思います。そこで、国内航空会社を例に学割があるかないか、どれくらいお得になるのかなど詳しく解説します。

飛行機に学割はある?

現在では大手航空会社だけでなくLCCなどもあり、利用者の方にとっては価格やサービスの違いで航空会社を選べるようになっています。航空券は他の交通手段と比べて単価が高めになっていますが、航空会社によっては一定年齢以下の方であればお得に航空券を購入できるプランが用意されています。

ANAは「スマートU25」、JALは「スカイメイト」という、一定年齢以下の方を対象とした割引プランを用意しています。一方、スカイマークでは、2022年3月までは「U21直前割」という割引プランがありましたが、現在では廃止されており一定年齢以下を対象とした割引プランはありません。また、LCCにも学割プランはありません。

航空会社別の学割プラン

国内航空会社であるANAとJALのいわゆる❝学割”プランをご紹介します。

航空会社 プラン名 対象年齢 予約・購入期限 変更 取消・払戻手数料
ANA スマートU25 満12歳以上満25歳以下 搭乗当日0:00~出発20分前まで
国内線のみ対象
変更不可 出発前:税抜運賃額の約50%相当額
出発後:税抜運賃額の100%
払戻:1枚440円
JAL スカイメイト 満12歳以上
満26歳未満
出発予定時刻の4時間前~出発20分前まで
国内線のみ対象
変更不可 出発前:税抜運賃額の約50%相当額
出発後:税抜運賃額の100%
払戻も同じ

【ANA】

≪スマートU25≫
★対象者
・満12歳以上~満25歳以下の方
・ANAマイレージクラブカード会員またはANAカード会員の方
注)ANAマイレージクラブカード会員の方は初回のみ対面での生年月日の確認が必要
注)搭乗日当日は空港カウンターでANAマイレージクラブに入会できないため、事前にANAウェブサイト等にて入会が必要。

★購入場所
・ANA公式ウェブサイト
・ANA国内線予約・案内センター、ANA国内線空港カウンター(自動チェックイン機含む)

【JAL】
≪スカイメイト≫
★対象者
・満12歳以上~満26歳未満の方
・学生だけでなく社会人でも利用可
・JALカード会員またはお客様情報登録済みのJALマイレージバンク会員の方

★購入場所
・JAL Webサイトまたは出発空港のJAL国内線カウンターでのみ予約可能

学割航空券の買い方・使い方

ANAの場合、学割で航空券を予約・購入・搭乗する場合には、「生年月日確認登録」済みのANAマイレージクラブカードまたはANAカードが必要です。(インターネットで予約の際、お客様番号の入力が必要)。カードの提示がない場合は割引が適用されません。

また、年齢を証明する公的書類または学生証の提示が必要となる場合があるため、常に携帯するようにしましょう。

JALの場合、航空券の購入・搭乗手続きの際、「JALカード」またはお客さま情報登録済みの「JALマイレージバンクカード(JMBカード)」が必要です。JAL Webサイトまたは出発空港のJAL国内線カウンターでのみ予約可能で、片道のみの予約となります。Webサイトにて予約する際は「対象者限定割引」欄の「スカイメイト」を選択。他の運賃とは同時に予約できないため、異なる運賃を希望の場合は区間を分けて別々に予約が必要です。

このように、事前にお客様情報の登録が必要だったり、対面で生年月日の確認が必要な場合があるので、当日慌てないためにもきちんと準備をしておくようにしましょう。

LCCと学割ではどちらがお得?

その割引率の高さが魅力の学割ですが、格安航空会社(LCC)の料金と比較した場合ではどちらがお得なのでしょうか。2023年11月の料金を例に見てみましょう。


≪東京(羽田・成田)⇒大阪(関空) 片道の場合≫

ANA:10,700円(※通常期10月29日~11月30日適用運賃)
JAL:10,670円(※通常期11/1~11/30適用運賃)
ジェットスター:3,980~12,680円(※11/1~11/30運賃)
※LCCは成田発着になるため、成田⇒関空となります。


最安日程で考えた場合は、LCCを利用した方が約7,000円程安くなります。ただし、日程によっては学割を利用したほうがお得になることもあるので、注意が必要です。

また、学割を利用するには搭乗直前に空席があることなどが前提となるため、事前に予約をしておきたい場合などはLCC、急に地元に帰りたくなったなどの場合には学割、というように目的に応じて使い分けるのも良いでしょう。

飛行機の学割・区間別のお得度を計算してみた

では、実際に学割を利用した場合と利用しなかった場合(正規料金)ではどのくらい料金に違いがあるのかを見てみましょう。

大手航空会社とLCCの中間に位置するMCCとしてスカイマークの正規料金も載せていますので参考にしてみてください。

★東京(羽田)⇒大阪(関空)の場合

航空会社 正規料金 学割(ピーク期) 割引率
ANA
29,000円 10,700円(11,800円) 63.1%(59.3%)
JAL
28,930円 10,670円(11,770円) 63.1%(59.3%)
スカイマーク 15,800円 学割なし -

※ANAはフレックスD/JALはフレックス普通B/スカイマークは羽田⇒神戸の料金
※ANAは東京=羽田・成田、大阪=伊丹・関空・神戸の料金
※JALはフレックス普通Bの料金(2023.9.1~2023.10.28適用運賃)


★東京(羽田)⇒福岡の場合

航空会社 正規料金 学割(ピーク期) 割引率
ANA
47,400円 17,100円(20,300円) 63.9%(57.2%)
JAL
47,300円 17,050円(20,240円) 64.0%(57.2%)
スカイマーク 27,000円 学割なし -

※ANAはフレックスD/東京=羽田・成田
※JALはフレックス普通Bの料金(2023.9.1~2023.10.28適用運賃)
※スカイマーク:11/7~12/21の適用運賃


★北海道(札幌)⇒福岡の場合

航空会社 正規料金 学割(ピーク期) 割引率
ANA
65,900円 20,300円(23,500円) 69.2%(64.3%)
JAL
65,890円 20,240円(23,430円) 69.3%(64.5%)
スカイマーク 31,200円 学割なし -

※ANAはフレックスD
※JALはフレックス普通Bの料金(2023.9.1~2023.10.28適用運賃)
※スカイマークは新千歳⇒福岡の料金

羽田⇒関空では学割を利用することで正規料金より18,000円程お得になります。スカイマークとの比較でも約5,000円お得になります。 

少し距離を伸ばして羽田⇒福岡の場合はというと、30,000円程。そして、札幌⇒福岡の場合は45,000円もお得に。搭乗日・クラスなどにより異なりますが、ご覧頂いたように飛行距離が長いほどお得になります。

まとめ

あまり知られていない航空券の学割プラン。対象条件に合致すれば学生だけでなく社会人も利用できるケースもありますので、うまく活用し旅へ出掛けるきっかけとしてみてはいかがでしょうか。

(新倉 摩耶)

※画像はイメージです

【著者】新倉 摩耶(FP Office株式会社)

大学卒業後、地方銀行にて16年勤務。営業店にて法人・個人を担当。事業性融資、事業承継、相続、資産運用等の相談業務に携わる。また、住宅ローンセンターにて住宅ローンを専門に扱っていた経験がある。幅広い顧客層の相談経験から、様々な悩みを一緒に解決したいという想いを持ってFP Officeに参画。子育て世帯への資産運用相談の他、不動産・相続についても得意とする。

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