部門の垣根を超えてコラボレーションし合う! One Microsoft(ワン・マイクロソフト)を体現する先輩社員たちの働き方とは?
「将来の“なりたい自分”がまだわからない」という悩みを抱えるみなさんに、いろんな企業で活躍する先輩たちの姿を通してロールモデルを見つけてもらう企画「#先輩ロールモデル」。
今回は「日本マイクロソフト」で働く先輩社会人にインタビュー。Microsoft 365営業担当の相田さん、技術サポートを行う田中さん、Surfaceの製品マーケティング業務に携わる岡さんの3名に、日々の仕事内容や学生時代に取り組んだことについてお話を伺いました!
いつもは1名ずつのインタビューですが、今回は3名同時インタビュー!
チームワークを大切にするマイクロソフトならではの掛け合いが感じられますよ。
――お一人ずつ、学生時代に何をやっていたか、現在のお仕事で何をしているか、簡単に自己紹介をお願いいたします。
相田:
いろんな企業のお客様に向けてマイクロソフトの製品を営業するという職種についています。
学生時代は国際基督教大学(ICU)を卒業しました。専攻したのが社会学という全然ITとはかけ離れた分野でしたので、ド文系からテックカンパニーに入社しました。
田中:
B to B向けの技術サポートを行っています。それぞれ製品ごとにチームが分かれていて、クラウド(Azure)を担当するチームに所属しています。電話やメールでお客様とやり取りをすることが多いためフルリモートワークで仕事をしています。
慶応義塾大学の出身で、機械系の学科および研究室にいましたので、どちらかというとIT系ではないところから今の仕事についています。
岡:
今年入社4年目になります。Surfaceの教育機関向けのマーケティングを担当しています。大学では経済学を専攻しており、そのころから経営学やマーケティングに興味を持っていました。趣味でいうとジャズドラムを中学生のころからやっていたので、ジャズバンドで演奏したりしていました。
――皆さん、IT一筋でやってきたというよりは、様々な経験をされて日本マイクロソフトに入社されたと思うんですが、まず学生時代について深ぼらせてください。就活の際に聞かれたことが多いと思うのですが、学生時代に一番頑張ったこと、これは力を入れたなということをぜひお伺いしたいです。
相田:
私、勉強が得意ではなくて。私文の法学部で法曹を目指していたんですが、ちょっと頭が追い付かなくなって、大学二年生の時にICUに編入したんです。編入の準備が結構大変だったので、そこは自分でも頑張ったなと思っています。
ICUは三鷹の森にあるんですが、住んでる埼玉から往復三時間通学にかかるんですね。1日の8分の1が通学で終わるので、通学の間に勉強をしていました。
あとはテイラースウィフトの追っかけがライフワークなんですが、アルバイトを頑張ってお金を稼いで、海外公演に行ったりしていました。持病があって病気との共生に慣れることも学生時代の私のトピックと言えます。
――編入されたということなんですが、ICUに進みたいと思ったきっかけってありますか?
相田:
そのとき特に進みたい道がなく、ただ道を変えたいと思ったことですね。ICUは32個のメジャーから好きな専攻を選べるので、「なんでもできそう」と思い、選びました。
――選択肢を広げるために、という想いからなんですね
相田:
はい、そうです!
――田中さんの学生時代について教えてください
田中:
私は学業が得意なほうではなかったので、カフェのアルバイトが一番頑張ったことだと言えます。始めたのが大学3年生だったので、周りを見るとわたしは上の方だったんです。なので、おのずとリーダーをやってください、みたいな雰囲気があって。その中で私も自然とアルバイトリーダーという形で後輩の指導や現場を回していました。
今仕事の中でもチームのリーダー役を担当しているのですが、メンバーの皆さんに動いてもらったり、やるべきことを効率的に進めていくために考えたりするところは、結構通じるところがあると言えます。
――マイクロソフトさんのチーム力というところに通ずる部分があると思ったのですが、大学生時代のアルバイトで特にこだわったところ、どういう風に工夫してチーム力を上げていくところに貢献できたのか?というところを知りたいです。
田中:
チーム力をどう上げていくか、士気を挙げていくかというところは、正解はないと思っているので、いろんなやり方があると思うんですが、頑張っているところをちゃんと認めて、褒めてあげるというところだと思います。褒められて嫌な気持ちになる人はあんまりいないと思うので、小さな努力も「見てるよ」っていうのを、しっかり言葉で伝えていくっていうのは大事だなと思っていました。後輩の指導をしていくうえで、ちゃんと言葉で伝えていこうというのはやっていました。
――田中さんみたいな先輩が会社にいたらうれしいなと思いました
田中:
うれしい言葉をありがとうございます!
――岡さんも学生時代について教えていただいてよろしいですか?
岡:
2つあるんですが、ゼミと大学の広報課での活動を頑張りました。
ゼミでは、現地の様々なIT企業に訪問したり、スタンフォード大学の学生と討論やプレゼンを行ったりして、すごく良い刺激を受けました。実はこの研修がきっかけで、ITに興味を持ち初めたんですよね。
大学の広報のアルバイトでは、大学の研究を海外の人に分かりやすく伝えるために、動画を撮影・編集して大学のYouTubeに公開したり、海外向けのSNSを運用したりと、これまで大学では実施されていなかった新しい試みをいくつも挑戦しました。

――大学時代の広報活動が、今のマーケティングのお仕事に生きていることはありますか?
岡:
たくさんありますね。大学の広報課のアルバイトでは、最初に何が課題になっているのかを考える機会がありました。それはマーケティングでも同じで、今の課題は何かというところから、特定の製品やサービスをどのように訴求していくか決めるので、その経験は今でも役に立っています。
例えば、先ほど触れたYouTubeでの発信活動について、いろんな施策をどのように組み合わせてどの順番でやるのかというのは、大学の広報課で何回も試行錯誤してきたことで、それは今の仕事にも生きていると思います。
――マーケティングってトライ&エラーとかPDCA回すとかよく聞くので、そういう経験があると、「こういう風にやったらこうなる」っていうイメージを自分の頭の中で設計できるようになるのかなと、聞いててすごく思いました。
岡:
そうですね。試行錯誤した分だけ自分の蓄積になっていくので、多いに越したことはないと思いますね。
――みなさんの就職活動に関して深ぼりさせていただけたらと思うんですが、日本マイクロソフトさんは技術職や営業職だけでなく、様々な職種があると聞いています。日本マイクロソフトを選んだ理由と、ご自身の職種を選んだ理由を教えていただいてよろしいですか?
岡:
私はSurfaceというパソコンの製品マーケティングを担当しているんですけど、もともとガジェットが大好きで。パソコンやスマートウォッチなど家電量販店にあるもの全てが好きで、永遠と触っていたいタイプでした。なので、そういったことに関われたらいいなと、うっすら思っていたんですね。そこで先ほど話したシリコンバレー研修とか、Surfaceも好きが高じて日本マイクロソフトのインターンにも参加したことが入社を希望したきっかけになりました。相田さんは入社の理由はどうですか。
相田:
私が担当しているのが「製品営業」というカテゴリーなんですが、以前は岡君と一緒にSurfaceを担当していたんです。岡君がマーケティング、私が営業という感じでSurfaceを日本の法人向けの販促活動を行っていました。
今はMicrosoft TeamsとWord、PowerPoint、Excelなど幅広い製品を担当しています。私は最初から営業志望でして、製品がひとつの軸である会社なので、製品のことを一番よく知れる部門で、できる限り製品に一番近く文系ができる仕事が製品営業だった、ということでこの職種を希望しました。
入社前にインターンで1-2か月働いているんですが、その中で徹底して実施されていたのが裁量労働制でした。「これだけの成績は必ず達成してね」という目標が決まっているんですけど、働き方については問われないスタイルです。私は持病があるので常に100%の力で仕事に没頭できるわけではなく、40%のときもあれば120%もあるので、そこを使い分けられる会社だなというのがわかって入社の志望度が高まりました。
田中:
やっぱり実際に参加してみると、そこの企業に働いている人と話してみることによって結構自分の生き方とか、自分の仕事のスタイルに合うかどうかっていうのがマッチングという意味でよかったりするんですよね
――入社される方はみなさんインターンをご経験されているんですか?
岡:
多分ここ数年、新卒で入社した社員はほぼ全員経験していると思います。
実際に働いてみて、働き方が自分に合っているか確認する良い機会でした。田中さんの入社理由はなんですか?
田中:
マイクロソフトを選んだ理由からいうと、先ほど相田さんが話していたようにマイクロソフトの製品って我々が学生時代から聞きなじみのある製品がたくさんあります。世界的にも有名な企業ですし、社会や人々に影響が与えられるような会社で働きたいというのを就活の軸として持っていたので、日本マイクロソフトは自分の理想を超える素晴らしい会社だなあというところに魅力を感じていました。
マイクロソフトのミッションは「地球上のすべての個人と、すべての組織がより多くのことを達成できるようにする」です。ミッションはもちろん、企業文化にも共感する部分が多くて、それも含めて選びました。
職種に関して言うと営業系か、技術系で悩んでいました。技術系だと周りはスペシャリストばかりなので、情報系ではない学科出身の私がやっていけるのかなと不安でした。営業職はドライブ力、コミュニケーション能力が問われるなと思っていたので、そこに満たせるものが提供できるのかなと不安があってかなり悩んでいました。
決め手となったのは会社説明会で、先輩社員の方とお話ししたことです。偶然に技術職の方とお話しする機会をいただきまして、私みたいに情報系出身ではない人も活躍されていることを知りました。「私でもいけるかな」と希望の道筋が見え、新たなチャレンジとして技術職を選びました。
――技術職って専門の人ではないとだめという制約があると思っていたんですが、意外とそんなに制約があるわけではないということですか?
田中:
そうですね。マイクロソフトでは今何ができるかよりも、成長しようとする姿勢が重視されるので、技術への熱意とか、学んでいきます!という気持ちの方がより大事になってくるかなと思います。
――今の仕事内容について具体的にどういうことをやっているのか教えてください。
田中:
まず働き方として、私の役割はお客様先に直接伺うことがあまりないので、基本的に在宅勤務です。電話もしくはメールを中心にお客様とやり取りをしています。チーム全員が北は東北、南は福岡とさまざまな場所で働いているので、ロケーションにとらわれずに働ける選択肢があるというのがすごくいいなと思ってます。
技術サポートってあまり聞きなじみがないかもしれないんですけど、「法人向けのコールセンター」と言えばイメージしやすいかもしれません。何かサービスを使っている中でエラー画面が出てきてどうしよう、解決方法がわからない、ということがあるとします。そういったときに私たちがお客様と対話しながら、そして調べながら解決に向けて導いていくという部門です。
――事前の資料に田中さんと相田さんで協力して仕事をしていくことがあるとあったんでが、具体的にどんな感じなんでしょうか?
相田:
私は田中さんとも岡君とも深く関わる部門でして。岡君たちがキャンペーンを考え、私が営業しに行く。製品のご購入後に、お客様の環境で使用しようとしたら思うように動作しない、とか問題が起こることがあるんですよね。その問題は私たちでは解決できないので、サポート部門である田中さんたちにお願いするんです。
いろんな部門がありますが、それぞれが別の仕事をしているというよりは、そうやってお互い関わり、支え合う場面が多くあります。
具体的なお客様の意見を岡君たちに共有して新しいキャンペーンを作ってもらうこともあれば、田中さんから「お客様がこういうことで困ってましたが、こういう製品があったら解決したかもしれない」というフィードバックが返ってくることもあり、常にやり取りが発生しています。
――岡さんが土台を作って、相田さんが実際にお客様との接点を作って、接点の中で生まれた問題を田中さんが解決されているというイメージですね。
岡:
関わる機会が本当に多いですよね。一つ特徴的なのは、みんな垣根を越えてコラボレーションしあっているというところです。例えば、私は裏方なのでお客様に会う機会が多いほうではないですが、営業部門と一緒にお客様先へ訪問して生の声を聴く機会や、技術サポート部門と一緒にお客様から製品フィードバックをいただく機会を設けたりして、将来的な製品やサービスの改善に努めています。部署の垣根を越えてワンチームでお互いに連携しあうことがよくありますよね。
相田:
そうですね。相互に連携しあって大きな成果や貢献できることを構築していくことの表現として、One Microsoft(ワン・マイクロソフト)という言葉があります。私たち社員が大事にしている企業文化のひとつですね。
岡:
チームでお客様の課題を解決することは結構面白いポイントで、やりがいを感じています。

――私は就活中なのでいろんな企業をみたりしているんですが、ここまで部署間の連携、お互いのやっていることをシェアできる環境がある会社があまりないなと思ったので、ここがマイクロソフトさんの強みなのかなと思います。
田中:
誰かしらに聞けば、誰かしらがわかるっていうのは自分も働いていて感じるのでそこは本当にありがたいですね。わからないまま終わることがほぼないので、誰かしらが知っているというのは安心材料になりますし、本当にOne Microsoft(ワン・マイクロソフト)を現している体験だなと思います。
――岡さんの仕事内容に関して教えていただきたいです。
岡:
主に二点ですね。
一つは戦略立案を行っています。日本の市場状況を見ながら、どうやったらSurfaceが売れるのかを、営業部門と連携しながら方針を考えています。
あとはマーケティング業務が一つで、Surfaceという製品を広く知ってもらうためにイベントやセミナーを実施したり、キャンペーンを計画たり、お客様の声を収集してウェブサイトに掲載したりしています。戦略立案もマーケティング業務も、他の部署と連携することがすごく多いですね。
ーーいろいろ広い視野を持ってやっていかなければいけないというイメージがあります。
岡:
そうですね。物事を俯瞰的にみるのが好きな方には特に向いている仕事だと思いますね。
――俯瞰的にみるという点で、幅広い分野を広く見なければいけない、広い知識が必要になってくると思うんですけど、これまでで一番難しかったり一番苦労したお仕事があったら教えていただきたいです。
岡:
新製品を発表する時は大変なことが多いですね。マーケティング部門の場合は製品発表というのがあるんですね。新製品の発表のタイミングは正確に決まっているので、自分だけで全部の仕事をやり切ろうとせず、みんなで仕事を協力してやる方法を考えることが重要なポイントになっています。
――具体的にどういうことをして乗り越えたとかありましたか?
岡:
やることが多いので、まずExcelなどでタスクを可視化して、分担を明確にしています。その際、短期的なゴールと長期的なゴールを置き、定期的に関係する人が集まって進行状況を確認していくことでうまく乗り越えられたと思います。
――製品発表のお仕事って田中さんとか相田さんも関わられたりするんですか?
田中:
技術部門だと、例えば新しく発表が予定されている製品で技術的な情報が入ってきたときに、説明材料や技術的な見解が欲しいなど、あるいは設計開発している側の意見を聞きたいといった場面があります。そのようなときは、私たちが架け橋として裏側で動いています。岡君の発表の裏側に実は我々技術部門がかかわっているというのはありますね。
相田:
岡君が作るイベントに集客するのが私たち営業の仕事です。皆さんの仕事の集大成みたいなものが製品発表に表れているという感じですね。
――お三方それぞれの職種で具体的にどういうスキルが求められるのかというのを教えていただいてもよろしいでしょうか。
相田:
営業なので厳しいお客さんとか製品のバグがあった時、最終的に田中さんのような技術部門で解決に導いてもらうんですけど、私たち営業は最初にお客様の気持ちを受け止める役割を担っているので、メンタルが強い方がいいと思います。常に社内からも社外からもフィードバックの嵐なのでフィードバックに対してオープンで柔軟なスキルっていうのは重要かなと思います。
――田中さんはいかがですか?
田中:
技術への探求心の強い方が向いていると思います。現時点でスキルがあるなしというのは関係なくて、これから学んでいきたいんだという強い意志と、どういう風にやっていきたいというビジョンが定まっていると、活躍しやすいかなというのはありますね。先ほど触れたとおり、私たちの企業文化でも成長志向はとても重視されていますし、学びたい気持ちは常に尊重されています。
――最後に岡さんはいかがですか?
岡:
マーケティング特有のデザイン、ビジュアルに関する感度の高さは求められることが多い印象です。製品をプロモーションする立場なので、どうやったら製品が視覚的な面でよく見せることができるかについて意見を求められることが多いですね。そういうことが好きな人は向いているかなと思います。
――最後に一人ずつ大学生にメッセージをお願いします。
岡:
やりがいのある会社だと感じていて、興味があるけど入社は難しそうと思っている学生さんがいたら迷わずチャレンジしてほしいです。私も入社前は難しそうだなって思っていましたが、今はチャレンジして良かったと思っています。一番言いたいのは、学生の今しかできないことをやってほしいです。趣味でもいいし、遊びでも、勉強でも、とにかく今だからこそできることを大切にしてもらえたらなって思います。
田中:
就職活動はその企業との相性も大事ですし、企業ミッションや文化にどれだけ共感できるかも重要だと感じています。あとは、学生だからこそできることも含めて悔いのないように学生時間を楽しんで過ごしてくれたらなって思います。
相田:
大学卒業する二年前にインターンがあって、しっかり準備して臨んだんですけど、持病があったのでそもそも企業に勤めることができるのかと不安になっちゃって…。
最終面接で面接官に「私、実は働くの自信なくて」みたいに話をしたら、「ここまで来たっていうことは何かしらのご縁があったんだし、そもそもこの時点で自分のリスクがあるってことをオープンに話せるマインドが好きだってな」って採用してくださって。
自分のできないことを転換期に変えるっていうのは、自分の伝え方次第だと思うので、自分の経験を言葉にするスキルはどんどん磨いていって、いろんな人に自分の経験を話せる練習は今からするといいと思います。
取材:清水 碧
文:猿川 佑
編集:学生の窓口編集部
取材協力:日本マイクロソフト株式会社