大学生が「本当にほしい」のはどんなノートパソコン? メーカーと一緒に開発してみた!
将来を担うZ世代の大学生たちが集まり、企業の課題を解決する「キョーソウPROJECT」が2022年の11月から年末にかけて開催されました。
今回、大学生の皆さんが挑戦するのは「本当に欲しいノートパソコン開発プロジェクト」。422人の大学生を対象に取得した事前アンケートの結果から、6人の大学生が開発会議で真剣トーク!

開発会議で出た要望をもとに、キョーソウPROJECTに参画する国内生産パソコンメーカーのユニットコムによって、“大学生が本当にほしい”ノートパソコン『iiyama キャンパスPC』が製作されました。
本記事では開発会議に筆者も潜入取材してきたので、その様子をお届けします!
キョーソウPROJECTとは?
キョーソウPROJECTとは、企業が抱える課題の解決に大学生がチームで取り組む実践型社会体験プロジェクト。約3カ月の期間をかけて、アンケート調査、大学生とメーカーによる開発会議、メーカーによる製品開発、そして完成した製品のお披露目という流れで行われます。
今回、キョーソウPROJECTに参画するのは国内生産パソコンメーカーのユニットコム。

パソコン周りの様々な製品やサービスを提供する製造小売事業者で、パソコン工房の運営や、iiyama PCの製造販売で知られています。
パソコンの“あるある”なトラブルとは?
大学生のリアルな声を調査
今回、開発会議に先立ち、キョーソウPROJECTではあらかじめ、422人の一般大学生にアンケート調査を実施しました。
大学生はどんな用途でどれくらいパソコンを使っているのか、どんな点に不満があるのか、どんなところを重視してパソコンを購入しているのか、などについて調査。その結果をもとに、大学生6名による開発会議を開催しました。
開発会議はまず、事前アンケートの結果の確認からスタート。アンケートによると、大学生活でパソコンを使っている人は100%で、使っていない人はいないという結果に。また、用途としてはWordやExcelなどのOfficeソフトを使用したレポートの作成や、動画の閲覧という回答が多く見られました。
この結果は開発会議に参加したメンバーも納得だったようで、レポートや課題の提出、オンライン授業などで全員がパソコンを使用しているとのこと。
また、エンタメ系の学部に所属する近藤さんは映像編集、栄養系学部に所属する日高さんはExcelでの栄養計算、浅井さんはアルバイトでの資料作成やオンラインミーティング、田部さんは就職活動でのオンライン面接などでもパソコンをよく利用するそうです。

続いて、ノートパソコンで困った経験についてチェック。アンケートの回答で多かったのは、「ネットワークのつながり悪く、頻繁に画面が落ちる」や「処理速度が遅く、同時にアプリを開けない」といったトラブルでした。
実際、浅井さんや田部さんもネットワークトラブルを経験したとのこと。
オンラインで受ける大学のテストでネットワークがつながらなくなったら、時間内に回答を提出できなくて単位を落とす恐れがあるので不安でした。
就活のオンライン面接やSPIでは事前にネットワーク環境を整えておいてくださいと言われるが、どれだけ準備しても当日いきなりトラブルで接続できなくなることもあります。それが原因で選考を通過できなかったこともあり、悔しい思いをしました。
……など、リアルな体験談が飛び出しました。
一方、処理速度についても、参加者の多くがトラブルを経験しているといいます。統計の授業でExcelを使うという榎坂さんは、オンライン授業でExcel、Zoom、資料を同時に立ち上げたところ、パソコンが固まってしまったことがあるのだとか。
統計で使うExcelはたしかにファイルが重くなりがちですが、固まってしまうのは本当に困ります。
映像編集も同様に重い作業で、処理速度が足りないこともあると話すのは、近藤さんです。
動画編集でメモリを消費してしまい、ほかのアプリが開けなかったり、保存しようとして固まってしまったりすることはあります
オンライン面接やオンラインテストなどは、やり直しがきかないこともある重要な機会。そんなときにパソコンの調子が悪くなってしまうのは絶対に避けたいところでしょう。
では、とにかくハイスペックなマシンを買えばいいのかというと、話はそう単純ではありません。予算の関係もありますし、何より購入時に先のことまで見据えてパソコンを選ぶのは難しいからです。
アンケートでも、「購入する際に困ったこと」として、「自分にどんな機能が必要なのかわからなかった」という回答が多く寄せられています。
開発会議に参加した6名も、「今思うと購入時にこうしておけばよかった」と思うことが多々あるといいます。
入学時に買ったのでスペックのことはよくわからずデザインでパソコンを選びました。今思うと、就活で使うことも考えてもう少し機能を検討すればよかったと思います。
iPhoneを使っていたので、そのままの流れでMacを選んだのですが、学校のパソコンがWindowsなので操作性の違いに戸惑っています。もしかすると別のパソコンを選んだ方がよかったかもと思ったりします。
パソコンに求める条件から理想の一台を考えよう!
ここまでの話し合いをもとに、いよいよどんなパソコンがほしいかを具体的に決めていきます。
6人には、「パソコンを購入する際に重視すること」を3つ挙げてもらいました。その結果は次のようになりました。
こうしてみると、「重視すること」には共通点もたくさんあることがわかります。
たとえば、「保証サービス」です。万が一パソコンが故障した場合、サポートしてくれる仕組みや金額を抑えて修理できるサービスがあると心強いでしょう。
実際、浅井さんは保証サービスを活用してバッテリーを交換したことがあるとのことで、「比較的、費用を抑えられて助かった」とのことです。
また、田部さんは翌日パソコンが必要だったにも関わらず、夜になって電源が入らない事態が発生したのだとか。
そのときは電源をつけたり消したりしているうちに起動したので助かりましたが、夜は電話サポートなども受けられないので焦りました。24時間365日相談できる電話サポートなどがあると助かりますね。
ほかには「バッテリーの持ちの良さ」を希望する意見も目立ちました。というのも、大学生は自宅でパソコンを使うだけでなく、大学にも持っていくことが多いからです。榎坂さんや日高さんはパソコンのバッテリーが3時間くらいしか持たないこともあるそうで、バッテリー切れに悩まされているのだとか。
大学にも充電用のコンセントはありますが、使用されていることも多く、充電できるとは限らないため、パソコンのバッテリーの持ちは重要なのだそうです。
また、「重量」についてもほとんどの人が重視するポイントに挙げていました。こちらも毎日大学にパソコンを持ち運ぶ大学生ならではの希望ですね。また、光成さんによると、軽さだけでなく本体の厚みも大事なようです。
電車通学で荷物も多いので、できるだけ軽いほうがありがたいです。
厚みがあるとかばんがふくらんでしまうし、満員電車などでも圧迫されやすくなって不安です。そういう意味では耐久性も重視したいです。
さらに、重視する3つのポイントについて話し合っているなかで、新たに出た意見が「キーボード」です。レポート作成や課題提出でキーボードを打つことが多いからか、6人全員が重視するとのこと。忘れがちですが、大切なポイントといえそうです。
最後に、「どれくらいの価格なら購入を考えるか」という点については、全員が10万円ちょっとまでと回答していました。具体的には「15万円までいくと高すぎる」とのことで、大学生のリアルな感覚がうかがえたのではないでしょうか。
開発会議の様子をご覧になっていたユニットコムの杉山さんからは「とても参考になりました」とのコメントが。その上で「大学生の皆さんの声をしっかり反映して、商品開発を進めます」との心強いメッセージをいただきました。
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いよいよ「大学生が本当にほしいノートパソコン」が完成!
開発会議から1カ月後。
大学生の皆さんの声を反映した商品がついに完成したとのことで、完成パソコンの披露会が開催されました。開発会議に参加していた大学生の皆さんに再び集まっていただき、完成したパソコンを触ってみることに。
完成したパソコンは、その名も「iiyama キャンパスPC」。
大学生の皆さんも興味津々なようですが、果たして開発会議で挙がった意見はしっかりと、反映されたのでしょうか―――?
耐久性も抜群な薄型軽量ボディ
まず、マグネシウム合金を採用した厚さ19.6mmの薄型A4サイズ、1kgを切る0.93kgの軽量ボディ。さらにポイントは充電用のACアダプタも超小型である点。パソコン本体は軽くても、ACアダプタが重いと結局持ち運びがしにくくなってしまいますが、iiyama キャンパスPCはそこまで考えられているというわけです。
ちなみに、薄型ではありますが、米国国防総省調達基準準(MIL-STD 810G)が定めた厳しい基準試験もクリアしており、衝撃や振動、温度変化などさまざまな状況に対応できる高い堅牢性を持っています。
1日中外出でも安心のバッテリー持ち
要望の多かったバッテリー駆動時間も最大9.7時間と長時間使用でも安心。キーボードはタイプミスを防ぐ日本語配列になっており、アイソレーション仕様でキーの間隔があるため打ちやすく仕上がっています。
オンラインやマルチタスクに考慮したスペック
CPUなどの性能はオンライン会議や映像編集などの重い作業を考慮して、第12世代Intel Core i5を搭載した高スペック仕様。就職後のビジネスでも十分に活躍する性能となっています。ネットワークに関しても、次世代のWi-Fi6に対応するなど、将来を見据えた機能が搭載されています。
また、スペックについては購入時にカスタマイズしてさらに高性能にすることもできるほか、Officeのインストールの有無も選択できます。
ディスプレイは非光沢で目に優しく、高解像度。さらに、ディスプレイを180度フラットオープンさせることも可能で、プレゼンテーションなどにも非常に便利です。
お財布にもやさしい価格
そして、何よりうれしいのは、これだけの性能が詰まっていながら価格が、129,800円(税込)で購入できること。本来なら20万円以上するようなスペックのパソコンがこの価格で手に入るのは、ユニットコムならではのおそるべきコストパフォーマンスといえます。
もちろん、サポートも手厚く用意されています。大学入学時に購入したパソコンは卒業まで使うことが多いことから、一般的にはなかなかない4年間の製品保証つき。さらに、開発会議でも要望に挙がっていた24時間365日のサポートにも対応しています。また、次にパソコンを買い換える際には、2年後最低3.3万円/4年後最低2万円での買取保証*もあり、最後までお財布にやさしい商品となっています。
*Windows 11 Homeモデルの場合のみ。破損がなく正常動作している状態に限ります。
学生期間はもちろん、社会人になってからも十分に使える1台で、就職活動や新卒入社を機に購入するのもおすすめです。
開発会議の結果を十二分に反映した「iiyama キャンパスPC」に、披露会に参加した学生の皆さんも驚いた様子。完成度について点数をつけてもらうと、なんと全員が「100点」と即答するほどでした。
ユニットコムの杉山さんも「頂いた様々なご要望を商品開発へ取り入れて行くのはなかなか大変でしたが……大学生の皆さんに100点と言ってもらえたので、安心しました」とのこと。
キョーソウPROJECTから生まれた、大学生が本当にほしいノートパソコン「iiyama キャンパスPC」。
スペックから価格、保証サービスまですべてがそろった1台に仕上がりました。パソコンの購入を検討している人は、ぜひ「iiyama キャンパスPC」をチェックしてみてはいかがでしょうか。
※取材は、内閣府と業界団体により策定されたガイドラインを遵守し、十分な感染症対策を行った上で関係者全員マスク着用にて行い、撮影時のみマスクを外しております。