夏のある日、ふと部屋の様子が気になった。今後使うことのない大学入試関連の参考書、......|エッセイ企画「#Z世代の目線から」キーワード:夏のある日

編集部:ベッシー

お気に入り!

あとで読む

エッセイキーワード:夏のある日
エッセイタイトル:『断捨離』/著者:豆桜 さん

914文字/3分かからないくらいで読み終わります。

夏のある日、ふと部屋の様子が気になった。今後使うことのない大学入試関連の参考書、いつか使うかもしれないと思い何年もの間、収納スペースの奥にある小物、思い出として残してある写真やコレクションなどがたくさんあった。部屋が過去のまま止まっていたのだ。大学生活に慣れること、大学での勉強、現在や未来のことに気を取られ、過去のものの整理をしていなかった。今、使うものだけを残し、過去のものは捨てたいという気持ちになった。そして、私は断捨離を始めた。

まず、大学入試関連のものを捨てた。ものには過去を思い出させる力がある。ものを手に取るとそのものを使っていた時のことを思い出す。ものに触れたとき、辛い記憶を思い出させるものはすぐに捨てた。だから、大学入試関連のものはいち早く捨てたのであろう。成績表を粉々にして捨てるとき、清々しさを感じるものであった。

次に、小さい頃に使っていた小物類を整理した。小学生のときにコレクションしていたシール。いつか使うと思い、ずっと置いていたが、使う日は来なかった。そういう小物類を捨てていった。

そして、思い出として残してある写真なども整理した。写真は思い出として残しておいていたが、普段、写真を見ることはほとんどなかった。また、写真を見てあの時は楽しかったなど思い出に浸ると昔のほうが良かったなど現在と過去を比べてしまうと思った。今の自分として生きるのを大切にしたいと思い、思い出のものも捨てることにした。

断捨離を始める前、部屋が小さいから物が散らかってしまうと考えていたが、使わないでただ持っているだけのものが多いから部屋が散らかっていたのだと気付いた。使うものだけを残したら部屋がさっぱりした。

断捨離をしてふと思った。実際に自分に必要なものは少ないことを。それは、ものに限ったことではない。日々、目にするネットニュースは自分には不要という情報が多い。また、連絡先は知っているが、何年もの間、連絡を取っていない人はたくさんいる。何でも持っているのが良いのではない。自分に必要なものだけを残しておく。その姿勢が大切であると。

断捨離をして私の部屋だけでなく、私の心も整理された日であった。


著者:豆桜 さん
学校・学年:東邦大学 2年
著者コメント:断捨離をしたら、部屋だけでなく自分の心もすっきりしました。断捨離をして感じたことを文字に書き留めて自分の思考も整理したいと思い、今回応募しました。

エッセイに共感したらシェアしよう!

「#Z世代の目線から」7月期エッセイコンテストの結果と総評はこちら

==============

あなたもエッセイを書いてみませんか?11月のキーワードは“ほっとするもの”

編集部:ベッシー

編集部:ベッシー

昔ながらの大学生活でイメージされるような大学生活を謳歌し、就職活動はちゃんとやらず、社会人のスタートではつまづき、いろんな会社を転職しながらキャリアビルド。学生や若い人のチャレンジを応援したい、頑張れる場を提供したいという想いを持って編集部で活動中。伝えたいメッセージは「自分で考え、自分で動き、人にはどんどん頼りましょう」

関連記事

「大学生活」カテゴリの別のテーマの記事を見る

編集部ピックアップ

学生の窓口会員になってきっかけを探そう!

  • 会員限定の
    コンテンツやイベント

  • 会員限定の
    セミナー開催

  • QUOカードPayが
    貯まる

  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

一歩を踏み出せば世界が変わる無料会員登録

この記事に関連するタグ

あなたのきっかけを探そう

気になる #キーワード をタッチ

テーマから探そう

あなたへのきっかけが詰まった、6つのトビラ

会員登録でマイナビ学生の窓口をもっと楽しく!

閉じる
マイナビ学生の窓口に会員登録(無料)すると、
お気に入り機能などを利用してもっと便利にご活用いただけます!
  • 抽選で豪華賞品が
    当たる

  • 会員限定の
    学割でお買い物

  • 会員限定の
    セミナー開催