森田剛「とにかく楽しんでモノを作りたい。それが大事」#ボクらの時代コラム

編集部:あこ

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様々なジャンルで活躍する著名人の方々によって繰り広げられるトーク番組『ボクらの時代』。あえて司会者を置かない本番組では、ここでしか聞けないトークが盛りだくさん。人生の先輩であるみなさんのお話は、きっと学生のみんなにきっかけやヒントを与えてくれるはずです。

フジテレビ提供

1月23日(日)に放送された『ボクらの時代』では、俳優の森田剛さん、若葉竜也さん、映画監督の岸善幸さんが登場。1月28日(金)に公開される映画『前科者』の監督を務めた岸さんと本作に出演した森田さん、若葉さんの3人が、仕事について、子ども時代やプライベートについてなど、幅広いテーマで語り合いました。

自分だけの人生じゃないからやめるという選択肢はなかった


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本作で共演したことで、若葉さんに「すごく興味を持ってしまった」という森田さん。撮影中はほとんど話せなかったそうで、岸さんが若葉さんに「役作りで(話さなかったの)?」と尋ねると、「いや、そういうわけではなくて…。もともと、現場であまり話す方じゃないんです。たぶん森田さんもそうですよね?だから、2人で2時間ずっと無言とかもありましたよね(笑)」と、その理由を明かします。

少年時代はサッカー選手に憧れていたという森田さん。この道に入ったきっかけは、「親が事務所に履歴書を送って、そのあとオーディションを受けて入った」んだとか。その理由を「小学生の頃から学校に飽きていて。友達もサッカーも飽きちゃって、『こんなもんか』みたいな。すべてに飽きてしまったタイミングだったので、刺激が欲しかったんですよね。『じゃあ行ってみよう』みたいな感じだった」と振り返ります。

この世界に入ってからは飽きたと感じることはなく、常に新鮮だったといいます。「常に違う現場に行くからドキドキするし、緊張もするから」と明かす森田さんですが、とはいえ仕事をやりたくないと思った時期は「全然あった」そう。でも「ひとりじゃなくてグループ活動だったんで。自分だけの人生じゃないじゃないですか。だから『やだな』と思ってもやめるという選択肢はなかったですね」と、仕事をやめなかった理由を明かしていました。

ちゃんと『これ(役者)を仕事にしよう』と思ったのは24〜25歳ごろ


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一方、大衆演劇の家に生まれたという若葉さんは、若葉さんの祖父・しげるさんが立ち上げた「若葉劇団」で1歳の頃から大衆演劇の舞台に立っていたんだとか。「いつも側に芝居があった。でも『もうやりたくないな』という虚無感というか、『毎日同じだな』という気持ちがあった」そうで、ずっと「役者以外をやりたい」という思いがあったといいます。

そんな思いの中、「なんとなく映画やドラマに出演させてもらう機会が増えて。だけどやっぱり『なんで自分はこれをずっとやってるんだろう?』と思っていた」という若葉さん。「だから、本腰を入れたというか、ちゃんと『これを仕事にしよう』と思ったのは遅くて、24〜25歳ごろなんです」と告白します。

森田さんに「(仕事は)楽しいですか?」聞かれると、「緊張もするし、人前に出るのもそんなに得意じゃないし、楽しくないことの方が圧倒的に多いんですけど、ただ、終わった後にフワッと『楽しかったのかなぁ〜』みたいに思っちゃうのがこの世界のやなとこっていうかズルイとこだなって思いますね(笑)」と、役者をやめられない理由を明かします。それを聞いて、森田さんも「すごいわかる(笑)。結局、少ししか残らないよね。『楽しかったかも?』みたいな」と同意していました。

『映画がダメならテレビかな』ぐらいの感覚でテレビ業界に入った


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もともとテレビマンで、52歳で映画監督の道へ進んだ岸さん。テレビ業界に入ったきっかけを、「大学時代、8mm映画を作ってたんです。それでたまたま松竹さんが助監督採用をする試験があったので、受けたんですけど受からなくて。まぁ、すごい倍率だったらしいんですけど。それでどうしようかなと思ってるときに、友達が今の会社のチラシを持ってきてくれて、『ここ、面白いとこだよ』って言ってくれて、それで入ったんです。だから『映画がダメならテレビかな』ぐらいの感覚でした」と振り返ります。

それからはほとんどバラエティ一色だったそうで、「最初は『アメリカ横断ウルトラクイズ』。いろんな仕事を覚えてくると、これから先のことを考えるじゃないですか。そのときに燃え尽き症候群になっちゃって、半年会社を休ませていただいて。僕より1年前に会社を半年以上休んだ同期がいたんですよ。それが(カンヌの)パルム・ドールを獲った是枝裕和さん。よく2人で立ち食いソバを食いながら『面白くないね、仕事』とか『あれ、つまんない番組だったよな』とか、ここでは言えないぐらいのグチを言ってました(笑)」と明かします。

とにかく楽しんでモノを作りたい


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そんな岸さんから「どういう言葉に喜びを感じるか」と聞かれた森田さん。すると、「ほめられてもけなされても響かないですね。何を言われてもあまり感じないというか。それより、岸監督や若葉さんが『面白かった』って言ってくれる方が大事。身近な人が喜んでくれる方が嬉しいですね」と、世間の評判より身近な人の気持ちを大切にしているといいます。

さらに岸さんが、「去年V6を解散して、これからの森田さんはどういう仕事で出会いを求めていこうと思ってるんですか?」と尋ねると、「出会いに関しては、昔じゃないと出会えなかった人もいるし、今じゃなきゃ出会えなかった人もきっといて、そこはすごく自由になったというか。会いたいと思ったら会えるし、そこは積極的にやっていきたいですね」と話す森田さん。

ただ、葛藤はあるようで「矛盾してるんですけど、会わない方がラクなときもあるじゃないですか、人って。でも、興味を持った人には会うべきだなって思うし、とにかく楽しみたい、楽しんでモノを作りたいっていうか、参加したいっていう。すごくあたりまえなことなんですけど、そこが大事ですね」と、しみじみ語っていました。

「刺激が欲しかった」という理由でこの世界に飛び込んだ森田さん、大衆演劇の家に生まれ、役者以外をやりたいと思っていたのに今も役者の仕事を続けている若葉さん、映画がダメならテレビという感覚でテレビ業界に入り、現在は映画監督として活躍している岸さん。みなさん、紆余曲折を経て現在の地位を築かれている姿が印象的でした。

大学生のみなさんの中には、無意識のうちに「大学卒業後は一生の仕事を決めなければいけない」と思い込んでいる人もいるかもしれません。でも、岸監督や若葉さんのお話を聞いてもわかるように、仕事をしながら悩んだり、ときには休んだりして、少しずつ本当にやりたいことが見えてくる場合もあるのです。だから、今の段階で“一生の仕事にできるような、自分のやりたいこと”が見つからないからといって焦る必要はなく、むしろ、働きながらいつでもシフトチェンジできるという気持ちで、常にフットワーク軽く柔軟に生きていくことが大事なのではないでしょうか。

『ボクらの時代』フジテレビ系(毎週日曜7:00~7:30)

放送日:1月23日(日)
森田剛×若葉竜也×岸善幸
『ボクらの時代』公式ホームページ

<次回の放送>
1月30日(日)7:00~7:30
山村美智×河野景子×近藤サト


文:落合由希
編集:学生の窓口編集部

編集部:あこ

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食べることと寝ることが大好き。休みの日は家にこもって、ひたすら映画やドラマを見たり、漫画や雑誌を読むのが幸せ。

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