オンライン授業に繋がらない!? トラブルの主な原因と対処法・改善策をわかりやすく解説!

コロナ禍により、オンライン授業が定着してきました。しかし、「オンライン授業を受けたいのにインターネットに繋がらない」「音声や映像が途切れる」といったトラブルも少なくないようです。
この記事では、オンライン授業に繋がらない原因のうち、インターネット回線に関わる原因と、その対処法について詳しく解説していきます。トラブルに陥ったときにぜひ参考にしてください。
オンライン授業に繋がらない主な原因
オンライン授業が繋がらない原因でインターネット回線に関わるものは、主にふたつあります。
・Wi-Fiなどの無線接続で繋がらない場合
・有線接続で繋がらない場合
オンライン授業をWi-Fiルーター(モバイルWi-Fiルーターも含む)に無線接続して受けている方もいれば、LANケーブルで有線接続して利用している方もいると思います。
それぞれの場合の原因確かめてみましょう。
Wi-Fiなどの無線接続で繋がらない場合の原因
まずパソコンやスマホなどがWi-Fiに接続できているかを確認するには、「通知領域」にWi-Fiのアイコンが表示されているかをチェックします。
アイコンが表示されていない、または「×」や「!」などのアラートマークが付いているときは、Wi-Fiに接続できておらず、何らかの障害が発生している可能性があります。
そのような場合に考えられるのは以下の点です。
・スマホやパソコン、Wi-Fiルーターに問題がある
・Wi-Fiの速度が遅い
それぞれの場合のチェックポイントを見ていきましょう。
スマホやパソコン、Wi-Fiルーターに問題がある
Wi-Fiがつながっていない場合、スマホやパソコン、Wi-Fiルーターに問題があるかもしれません。まずは、以下のことをチェックしてください。
【パソコンやスマホに問題がある場合】
・パソコンやスマホのWi-Fi設定をオフにしていないかチェックをする
・パソコンやスマホを再起動してみる
【Wi-Fi ルーターに問題がある場合】
・Wi-Fiルーターの電源がついているかチェックをする
・Wi-Fiルーターとインターネットに接続したい端末の距離を近くする
基本的なことですが、Wi-Fiルーターの電源が入っているかの確認しましょう。
また、パソコンやスマホに問題があるかも確認しましょう。問題がなさそうな場合、Wi-Fiルーターの確認をします。そもそも、Wi-Fiルーターとパソコンやスマホなどの距離が離れていたり、電波を阻むものがあったりする場合、Wi-Fiに繋がらないことがあります。
上記を試してもインターネットに繋がらない場合の対処法は、後半で解説をします。
Wi-Fiの速度が遅い
オンライン授業に繋がらない、音声や映像が途切れる原因として、Wi-Fiの速度が遅くなっていることも考えられます。
Wi-Fiの速度が遅くなる原因としては、以下のことがあります。
・Wi-Fiルーターとの距離が離れすぎている
・同時に接続している端末が多い
・大容量のデータのやりとりをしている
・インターネットが混雑している時間帯である
・電波障害が起こっている
Wi-Fiルーターは複数台を同時にインターネットに接続することができますが、パソコンやスマホ、ゲーム機などを同時に接続して使用していると回線速度は遅くなります。
例えば、家族がオンライン会議をしていて自分もオンライン授業をうける、ゲームの大容量アップデートをダウンロードしながらオンライン授業をうける、といったシチュエーションではWi-Fiの速度は遅くなりやすいです。
まずは、ほかの端末がインターネットに接続していない状態で、Wi-Fiの速度を確認してみてください。
有線接続で繋がらない場合の原因
有線接続でうまくインターネットに繋がらない場合は、以下の原因が考えられます。
・ルーターの電源がオフになっている
・LANケーブルが外れている
・LANケーブルが故障している
まずは、ルーターの電源がついているかを確認してください。
ついていることを確認したうえでつながらない場合は、LANケーブルに関する対策をします。詳細は後ほど詳しく見ていきましょう。
インターネットに繋がらない、速度が遅い場合の対処法・改善策
ここまで、インターネットに繋がらない、速度が遅い場合の原因について確認してきましたが、ここからは、対処法について解説していきます。
Wi-FiルーターのWi-Fi(無線LAN)でインターネットに繋いでいる場合
Wi-FiルーターのWi-Fi(無線LAN)でインターネットに繋いでいる場合は、以下の対処法を試してみましょう。
・Wi-Fiルーターと端末の電源を再起動する
・通信モードを2.4GHz→5GHzに切り替える
・Wi-Fiの速度を計測して確かめてみる
Wi-Fiルーターと端末の電源を入れ直す
Wi-Fiルーターの電源を入れ直し(再起動)すると、問題が解決することがあります。Wi-Fiルーターの電源を入れ直すときは、一度抜いて1分程度おいてから再度電源を入れることがポイントです。
通信モードを2.4GHz→5GHzに切り替える
Wi-Fiルーターの中には、1台のルーターで2.4GHzと5GHzというふたつの周波数帯の電波を切り替える製品があります。
2.4GHzは壁や床などの障害物の影響を受けずに電波を遠くまで届けることができますが、他の電化製品でも利用されている無線帯域なので混雑すると回線が不安定になりがちです。
一方、5GHzは障害物には弱く、通信距離が長いと電波が不安定になりますが、電波が安定して繋がりやすいです。
現在どちらの通信モードを利用しているか確認し、もう片方で試して回線の繋がり具合を確認してみましょう。
インターネットの速度を計測して確かめてみる
インターネットの速度が遅いなと感じたら、速度を計測して確かめることをおすすめします。
ブラウザで「インターネット 速度 計測」などと検索すると、速度を計測するサイトがいくつか表示されます。
また、アプリでもWi-Fiの速度を計測できるものがありますので、使いやすいものを日頃から利用しておくと、回線が遅いときにもすぐに気づきやすいです。
有線接続でインターネットを繋いでいる場合
有線接続でインターネットをして利用している場合については、以下の方法で確認してください。
・LANを抜き差ししてみる
・LANケーブルを取り換える
・ルーターを再起動してみる
LANを抜き差ししてみる
LANを一度抜き、再度しっかりと差し込むことでインターネット回線に繋がることがあります。
基本的なことではなりますが、必ずチェックをしてください。意外とこれだけで解決することがあります。
LANケーブルを取り換える
LANケーブルの抜き差しをしてもインターネットに繋がらない場合、LANケーブルが劣化や断線を起こしている可能性があります。
新しいLANケーブルを接続してみて、状況が変わるかを確かめてみてください。
ルーターを再起動してみる
上記の方法を試してもダメな場合は、ルーターを再起動してみましょう。ルーターの電源を入れ直すときは、一度抜いて1分程度おいてから再度電源を入れることがポイントです。
無線/有線共通の対処法
光回線のメンテナンスや通信障害情報をチェックする
ご自身のネットワーク環境に問題がない場合、光回線自体に通信異常が起きていたりメンテナンスが行われていたりする可能性もあります。
もし何らかの異常やメンテナンスであれば、回線業者やプロバイダの公式サイトで情報を確認することができます。
ただし、アパートやマンションなどの集合住宅で光回線を利用している場合、マンションに設置してある機器に障害が発生していることもあります。光回線が障害やメンテナンスという状況になければ、管理会社に確認すると良いでしょう。
回線業者やプロバイダのサポートに問い合わせをする
これまでの対処法を試しても原因がわからず対処しきれないときは、回線業者やプロバイダのサポートに問い合わせをしてみてください。トラブルの状況がわかるように、モバイルWi-Fiルーターのランプの色や点滅などもチェックしておくと伝わりやすいです。
オンライン授業を快適に受けるにはどのインターネット接続方法がおすすめ?
上で述べたようなことを踏まえると、オンライン授業には有線でインターネットに接続する方法がおすすめです。
また、より快適にオンライン授業を受けるためには、通信速度が安定している光回線がおすすめです。
そうすることで、オンライン授業を受けている最中に映像が途切れる、映像が止まる、音声が聞こえなくなるといったトラブルを回避することができ、大事な授業を回線の問題で聞き逃して試験などで困った!なんてことも防げます。
また、光回線は基本的に通信制限がないので、使い過ぎによる通信制限を受けて「授業が受けられない!」といったこともありません。
オンライン授業は映像の配信であることが多いため、受信するデータが大きくなります。基本的に速度制限がかからない光回線であれば安心して授業を受けることができます。
まとめ
オンライン授業が繋がらない原因にはさまざまなものがありますが、ご自身で対処できる方法もあります。
できることは試し、もし解決しない場合は回線業者やプロバイダのサポートに相談してみましょう。
オンライン授業を受ける際に、光回線を利用している方やモバイルWi-Fiルーターを利用している方など、回線状況は人により異なりますが、安心してオンライン授業を受けるのなら光回線がおすすめです。
光回線は、通信速度が安定していて通信制限を受けないため、快適な環境で授業を受けることができます。
教えてくれたのは…
砂流 恵介さん
秋葉原でパソコンショップ販売員の経験を得て、日本エイサーへ入社。宣伝・広報を担当する。2013年に同社を退職後はパソコンを含むガジェットのレビューを様々なWEBメディアで執筆。また、BtoC企業を中心にPR業務やコンサルタント、ゲーム実況配信など、多方面で活動している。
構成・文:Media Beats
編集:マイナビ学生の窓口編集部
協力:東日本電信電話株式会社