【HOWTO】おうち時間で目指せ!稼げるクリエイターデビュー~アクセサリー製作編~
新型コロナウイルスの影響で大学が休校やオンライン授業に切り替わり、家で過ごす時間が増えました。この「おうち時間」を何もせず漫然と過ごすのはもったいないですよね。例えば、この時間をうまく利用すれば「お金を稼ぐ」こともできるかもしれません。そこで今回は、おうち時間で稼げるノウハウを探るべく、学生アクセサリー作家として活躍されているユメさんにお話を伺いました。
自分だけの作品が生み出せるアクセサリー作り
ーーアクセサリー作りを始めたきっかけを教えてください。
高校2年生のときにアメリカに留学したのですが、そこでジュエリーメイキングの授業を受けたのがアクセサリー作りを始めたきっかけです。アクセサリーを自分で作るのがすごく楽しかったので、日本に帰ってからも続けることにしました。
ーーアクセサリー作りの魅力は?
自分だけのオリジナルのものが作れることです。市販の製品にはない個性的なものが自分の手で生み出せるのが楽しいですね。
ーー自作のアクセサリーを販売しようと思った理由は何ですか?
以前は自分が作った作品に自信が持てず、とても売れるようなものではないと思って趣味にとどめていました。それでもせっかく作ったものなので、いろんな人にシェアできればとInstagramに掲載しました。するとそれを見た友人が「これは売れるよ」と高く評価してくれたり、フォロワーさんからも良い反応があったりしました。それで少しずつ自信が付き、「私の作品が欲しい人がいるのなら販売してみよう」と思ったのです。
ーー最初は販売することは全く頭になかったのですね。
友人に材料費だけもらって作る程度で、売ろうとは思っていませんでした。でも今はこうやっていろんな人に認めてもらえているので、それが自信につながっています。
ニーズをうまく取り入れることで売り上げアップ
ーー自分の作品をより多くの人に知ってもらうためにどんな工夫をしましたか?
趣味の段階ではマイペースで作っていたのですが、販売するようになってからはより多くの人に気に入ってもらえるよう、コンスタントに新作を発表するようにしました。また、自分の作品を検索しやすいよう、販売サイトでのタグ付けを工夫するなど、多くの人の目に付くようにしています。
ーー工夫すると売れ行きも上がりましたか?
そうですね。思ったよりも効果が出ていると実感しています。また、当然ですがニーズに合った作品を販売することも大事です。販売当初はなかなか売り上げが伸びずに苦労したのですが、当時はニーズに合った作品が作れていませんでした。そこで、今年ブームになっている「クリアリング」を販売したところ、それが集客にもつながり、ほかの作品も注目してもらえるようになりました。
アクセサリー作りは自宅でも手軽にできる!
ーーそもそもアクセサリー作りはどのように行っているのでしょうか? 自宅でもできるものなのでしょうか?
ユメさん はい、材料さえあれば家でもどこでもできます。私も自分の勉強机で作業していますよ。
ーー1つのアクセサリーを作るのにどれくらいの時間がかかりますか?
作品によりますが、アイデアが浮かべば30分ほどでできます。ただ、こだわればこだわるほど時間がかかるので、2時間近く要することもあります。自分が納得できないものはお客様に売れないので、納得できるまで作り直すことも多いです。
ーー作品のアイデアはどのようにして考えていますか?
私の場合は普段の生活で浮かんだアイデアをスマホでメモしていて、それを基に作っています。ただ、事前にこうしようと決めるのではなく、作っている中でこうしよう、ここはこれを使おうと考えることのほうが多いですね。
ーー必要な材料はどのようにして手に入れていますか?
アクセサリーのパーツを販売しているお店があって、そこで購入できます。パーツの値段は物によりますが安いものだと100円程度で購入することができ、1つのアクセサリーを作るためのパーツは500円前後でそろえることができます。
ーーアクセサリー作りを始めるハードルはそこまで高くないのですね。
全然高くないですよ。パーツと作り方さえ覚えればすぐに始められます。趣味にしている人も多いですし、どこでも手軽にできるのでお勧めしたいです。
ユーザーのことを考えた作品作り
ーーアクセサリー作りでご自身が「こだわっている点」は何でしょうか?
まずはお客様にいいものを届けることですね。気に入っていただけるものを作るだけでなく、できるだけ「壊れないこと」も意識しています。アクセサリーは壊れやすく、搬送中にパーツが取れてしまうこともあります。そうしたトラブルが起こらないよう、作った作品は振ったり揺らしたりして、パーツが外れないかしっかり確認しています。
ーーそうした心配りも人気の秘訣(ひけつ)かもしれませんね。
ほかの人の作品と似たようなコンセプトのものがないのも、支持していただけている要因だと考えています。作りながらもいろいろと手直しして時間をかけているからこそ、自分だけの個性ある作品に仕上がっているので、その点はほかの作家さんに負けていないのかなと思っています。
ーーこれまでの活動の中で一番うれしかったことは?
初めて売れた瞬間はものすごくうれしかったです。最初はなかなかうまくいかなかったので感動しました。
ーーお客さんの反応はモチベーションになりますか?
そうですね。購入していただいたお客さまが「かわいかったです」「気に入りました」といったレビューを書いてくれていて、それを見るのが楽しいです。レビューの中には「コロナが収まったらお出掛けで身に着けます」という書き込みもあって、私の作品がお客さまの「これからの楽しみ」につながっていることもうれしいですね。
ーー反対に難しいことはなんですか?
自分が作りたいものと求められているものは違うので、そのギャップを埋めるのは苦労しました。求められていないものを作ってもお客さまのためにもならないので、こだわっている部分は残しつつ、求められているトレンドも取り入れていく「バランス」は難しいですね。
まずは行動を起こすことが大事
ーー月の収入はいくらぐらいなのでしょうか?
あまり細かい金額は言えないのですが、大学生が週に2、3回のシフトでアルバイトをしてもらえるくらいの金額です。
ーー今後の展望を教えてください。
まだ販売を開始して間もないのでこの先どうするかという具体的なことは考えていません。この先は就活も控えているので、現状は勉学と両立しながら、自分のペースで皆さんに喜ばれるような作品作りを続けていこうと思います。
ーー最後に同じようにアクセサリー作りをしようと考えている大学生にメッセージをお願いします。
まず何よりも「行動を起こすこと」が大事です。アクセサリー作りをしたいなら実際に始めてみて、販売したいなら販売してみることです。うまくいかないなら自分で何が悪いのか調べて対策を考えるなど、何においても動くことが大切です。自分の作っているものに自信があれば上手くいくはずです! 普及しているSNSもうま手く活用すれば強い武器になると思います。
ーーありがとうございました!
今回のお話をまとめると…
●アクセサリー作りは家でもできる
●材料費はピンキリながら安いものは100円でも買える
●こだわれば時間はかかるが慣れると30分ほどで作成可能
●ただしそう簡単に売れるものではないので自分なりの工夫は必要
●こだわることは大事だがニーズをうまく取り入れることも大事
とのことでした。
販売を開始してからはまだ数カ月ながら、すでに多くのファンを得ているユメさん。お客さんのことを考えて丁寧に時間をかける姿勢が、お客さんにも伝わっているのかもしれませんね。すでに趣味でアクセサリー作りをしているという人は、この機会に自らの作品を多くの人に届ける活動を始めてみてはいかがでしょうか。また、家でも手軽にできるので、新しい趣味が欲しいという人にもおすすめです。
話してくれたのはこの人!
大学生アクセサリー作家:ユメさん
英米文学を専攻している大学3年生。自分にしか作れないこだわりのアクセサリーを作るため約2年前から独学でアクセサリー作りを始める。『your accessories should be the one and only as your (あなたのように唯一無二なアクセサリーを)』をモットーにオリジナルアクセサリーを制作している。
ユメさんのInstagram@yu_made_
ユメさんの作品販売ページhttps://minne.com/@yu-made602
文:中田ボンベ@dcp