【イベントレポート】これからの社会でキーワードになるのは?ゆるく社会について考えてみた!

2019年8月某日。リース、レンタル、シェアリングエコノミーやサブスクリプション(定額制サービス)など「モノを所有しない」ことが当たり前になった今、これからの社会はどんなキーワードをもとに回っていくようになるのか、ゆる~く考えてみよう!というイベントが開催されました。その名も、「ゆるく社会を考えるワークショップ」!
今のうちに社会について知っておきたい1年生、就活やインターンの参考にしたい2年生をメインに、30人を超える学生が「所有しない」サービスの1つである「リース」について学びながら自分なりに社会について考えてみたこのイベント。せっかくなので、参加できなかった読者のみなさんにも将来の社会を考えるきっかけをお届けしたいと思います!
そもそもリースってなんだ?
まずはリースについて理解を深めるための「インプット」時間。リース会社が会員として加入している公益社団法人リース事業協会・広報調査委員会委員長の関祐美子さんが登壇し、リース事業の歴史やリースの仕組みなどを簡単なクイズを交えながら解説してくださいました!
いくつかあった問題の中で、編集部が気になったクイズを皆さんにもお届けすると……
Q:「リース」と「レンタル」との違いは??
レンタルは「既に在庫があり、その在庫の中から借りたいものを選ぶ」取引なのに対し、リースは「借り手が選んだメーカーなどから、リース会社が新たに設備を購入し、長期間に渡って貸す」取引のことを指します。企業はリースを利用することで、必要な設備を自由に選ぶことができ、定額のリース料を毎月支払えばよいので多額の購入資金を一度に揃える必要がなく、さらに設備を所有するための業務負担(固定資産税や保険事務、物件の管理・処分)の手間まで省くことができるというわけです。
続いて第2問!
Q:下の画像の中で、実際にリースできるモノは??
正解は……なんと「全部」!実は、皆さんの身のまわりにあるものの多くが「リース」によって提供されているもの。関さんによると、日本の民間企業のおよそ90%がリースを活用しており、リース会社の取引規模は約8兆円にも上るといいます。
1960年代に始まった日本のリースは、今や当たり前となったシェアリングやサブスクリプションよりも前に「所有せずに利用する」流れを先取りしていたビジネス。日本中の企業の90%が利用している市場規模の大きさに加え、SDGs(持続可能な開発目標)に沿った省エネルギー設備・再生可能エネルギー設備の導入促進や循環型社会「廃棄物の削減(Reduce)、再利用(Reuse)、リサイクル(Recycle):3R」の形成などにも貢献しており、まさに私たちの生活になくてはならないシステムと言えそうです。
「リース」をフックに今後の社会の在り方を考える
後半はディスカッションとグループワーク。
先ほどの関さんからのリースに関する話をもとに、(1)面白かった点、(2)学びとなった点、(3)もう少し知りたい疑問 を付せんに書いて整理。自分の意見がまとまったら、これまでの学びやディスカッションを踏まえ「これからの社会(ビジネス)で、人は何を大切にしていけばいいか」をまとめていきました。
まずは付せんで整理をしてからシートに考えをまとめていく
ディスカッションにはリース会社の先輩社会人たちも参加!

リース会社としての考えや企業からの視点で学生にアドバイスも
最後に、参加者全員がみんなの前で発表。特に多く挙がったのは、在宅ワークの重要性や効率化、多様性を大事にするべきといった「働き方」に関する考えでした。
さらに「リースをすることによって手間が省けるから、効率性を大切にしていく」「廃棄時のリスクを減らし、環境問題に取り組む」「リースにも信頼関係が大事なので人と人とのつながりを大事にするべき」といった、今回リースに関する学びを得たからこその意見も挙がっていました。
その後、リース会社の第一線で働く社員と学生との交流会を経て今回のイベントは無事終了。質問も多く飛び交い、「ゆるく」とはいえ初めて社会についてじっくりと考えてみた大学生たちにとって得るものの多い実りある機会になったのかな?と、編集部も嬉しくなったイベントでした!

日本のリース会社は、国内だけでなく海外にまでその規模を広げています。今回のイベントでも「リースで廃棄時のリスクを減らし、環境問題に取り組む」という意見がありましたが、限りある資源を有効に使うことや人手不足による省力化・合理化が求められるこれからの社会で、リースはより重要性を増す業界の1つ。興味が沸いた人は、ぜひその仕組みや規模などを調べてみては?自分の将来を選ぶときの参考にもなるかもしれません!
次回のワークショップは
11月と2020年2月に開催予定!
提供:公益社団法人 リース事業協会