「カメラを止めるな!」だけじゃない! 低予算で大ヒットを達成した映画5選

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これまでに作られた映画の中で、最も製作費のかかった映画は、ジョニー・デップ主演の人気シリーズ第3弾『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』(2007)で、製作費なんと3億4,100万ドル(約375億1,000万円・1ドル110円計算)!! 実際、映画の製作費はどんどんと膨らむ一方で、映画製作の本場ハリウッドでは出資を募るのが大変だと言われています。しかし、映画の歴史を振り返ってみると低予算ながら大ヒットを飛ばした作品も存在します。今回はそんな「低予算で大ヒットした映画」をご紹介します。

撮影

2018年邦画最大の成果! 『カメラを止めるな!』(2018年/先行公開は2017年)

上田慎一郎監督の初劇場作品にして、2018年最も話題になった映画です。今も(2019年1月24日現在)日本各地で公開されており、ヒットを記録し続けています! 公開当初は、東京都内でも2館のみの上映でしたが、口コミとSNSで面白いとの評判が広がり、あっと言う間に全国区の作品となりました。

製作費は約300万円といわれていますが、有名な俳優の起用や華美なCGを使わなくても、製作者のアイデア次第で面白い映画は作れるということを実証してくれた作品でもあります。
「生き返り割引(リピーター割引)」や「ゾンビメイク割引」もありますので、もう観たよという方も未見の方も、ぜひ一度は映画館に足を運んでみてくださいね!

黒人青年が味わう恐怖 『ゲット・アウト』(2017年)

大人気コメディアン「ジョーダン・ピール」の記念すべき監督デビュー作にして、全米でもサプライズヒットを記録して、大きな話題を集めたホラー・サスペンス。ニューヨークに暮らす、アフリカ系アメリカ人の青年が、白人の彼女の家を初訪問した際におこる、不可解な展開をスリリングなタッチで描いています。

第90回アカデミー賞「脚本賞」を受賞しただけにとどまらず、145もの映画賞を受賞したことからも分かるとおり、本作は批評家からも極めて高い評価を受けている、傑作サスペンス映画です。450万ドル(約4.9億・1ドル110円計算)という製作費ながらも、全世界で2億5545万ドル(約280億・1ドル110円計算)を生みだした大ヒット作品となりました。

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超常現象は安かった! 『パラノーマル・アクティビティ』(2007年)

1万5000ドル(約164万円)の低予算に加え、上映館数はわずか12という小規模な公開で始まりながら、口コミでどんどんと全米中に広まり、ついにはアメリカ国内だけで1億ドル(約110億・1ドル110円計算)を稼いだ、大ヒットホラー映画『パラノーマル・アクティビティ(=超常現象)』。ストーリーは、虚構のインタビューやニュース映像、関係者の証言などを織り交ぜながら進んで行く、ドキュメンタリー風の表現手法(=モキュメンタリー)で撮影されています。

若いカップルが、毎晩自宅で起きる超常現象の正体を突き止めようと、自分たちの生活をビデオに収めますが、その衝撃の結末とは?? 最後まで、ハラハラドキドキの展開が楽しめる作品です。

不死身の殺人鬼は安上がり!? 『ハロウィン』(1978年)

ジョン・カーペンター監督の『ハロウィン』はスプラッター映画の元祖ともいうべき傑作ホラー映画です。製作費はわずか32万5,000ドルでしたが、アメリカ国内だけでも4700万ドル(約51億・1ドル110円計算)を稼ぎ出す、大ヒット作となりました。同じホラー映画として有名な『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』も、この『ハロウィン』が原点だと言われており、3作合わせて「アメリカ3大ホラー」とも称されています。

そして2019年4月には、第1作の40年後を描き、直接の続編として制作された『ハロウィン』の日本公開が決定!! 前作でヒロインの「ローリー・ストロード」を演じた女優ジェイミー・リー・カーティスの続役もあり、昨年すでに公開が始まっているアメリカでは、累計興行収入約1億2669万ドルを記録。2週連続で週末ランキング首位を獲得しています。

モノクロで安く上げたら…… 『サイコ』(1960年)

『サイコ』はアルフレッド・ヒッチコック監督によるサイコ・スリラー系のサスペンス映画。「ヒッチコックの作品は、ヒットはするが、お金がかかりすぎる」という業界の批判に対し、お金をかけずにアイデアで勝負するということに徹底的にこだわった作品となっています。そのため、すでに当時としても珍しくなっていたモノクロ映画で制作。加えて、大物スターの起用も控えています。

そして、この映画は彼の狙い通り80万ドルの制作費に対し、5000万ドル(約55億・1ドル110円計算)を記録する大ヒットとなりました! 未見の方は、是非とも一度は見ていただきたい作品です。公開当時、ヒッチコック本人が「途中入場の禁止」「ストーリーの口外禁止」を観客に告知する録音メッセージが劇場で流れたことでも話題となりました。

まとめ

低予算ながらヒット作となった映画は他にもありますが、どの映画にも共通して言えるのは、予算をかけずとも、制作者のなみだぐましい努力と工夫次第で、観客の心を動かす名作は作れるということです。

今回ご紹介した作品の中に未見のものがあれば、ぜひ拝見してみてください。面白いだけでなく、随所に見える制作者の工夫とアイデアに、心奪われること間違いなしです!

(高橋モータース@dcp)

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