モロッコのおすすめ観光地20選! アラビアンナイトの世界のような観光スポットをチェック! 3ページ目
エルバディ宮殿はかつてのザアード朝の王が、当時の技術の枠を集め25年の歳月をかけて建造した宮殿です。後のアラウィー朝の王によって破壊され、当時の豪勢は失われてしまいましたが、現在でもその絢爛たる様子をクレモンテの植えられた中庭と残された建物から偲ぶことができます。近年敷地内に芸術博物館がオープンし、当時の様子を再現した展示物が飾られています。毎年初夏には音楽や踊りで賑やかになる民族祭の会場となり、かつての栄華が再現されたような気持ちになります。
モロッコのおすすめ観光地7.ワルザアート
マラケシュからオートアトラス山脈を超えた先は、サハラの入り口ワルザアートが広がります。砂漠の中の、開けた明るい街並みとアトラスの山並みのコントラストはとても美しく、その景色にはうっとり。
西へ伸びるカスバ街道と南に見える青く輝くオアシスが特徴的で、この近郊で映画「アラビアのロレンス」が撮影されてからは、この場所はいくつもの映画の舞台として使われてきました。近年、未知の世界・砂漠への憧れを抱く人々が多く集まり、この町の観光熱を高めてきました。旅のはじまりの前に、旅人たちの英気を養う場所でもあり、静かで落ち着いたこの町は限りなく優しく、居心地のいい所でしょう。
モロッコのおすすめ観光地8.タウリルトのカスバ
ワルザアートは1920年代、フランス軍の最前線基地として使われた場所でした。カスバとは、城塞の意。このタウリルトのカスバは、モロッコ南部の戦線維持のために重宝された場所でした。中に入るとまずは中庭に出ます。外面のシンプルな作りとは打って変わってかなり複雑な造りになっています。ここではフォークロアが催され、バルコニーからも踊りや音楽を楽しめます。
最上階では美しい装飾の施された祈祷部屋を見学でき、設置された飾り窓からは遠くの美しいカスバを見られます。この場所の向かいには芸術村があり、絨毯や金属細工などの製造過程を見学でき、その隣には映画や博物館もあったりと充実した場所です。
モロッコのおすすめ観光地9.アイトベンハッドゥ
アイトベンハッドゥ村は、日干しレンガ造りの古い町並みが残る「要塞村」の一つです。その現実離れした不思議な風貌は、迫力のある芸術空間とも言えるほど壮観です。小川のほとりにある丘の斜面を利用して、立体的に作られたこの村には巨大な門がどっしりと構え、難攻不落の要塞を思わせるような高い城壁が張り巡らされています。
現在この場所に住むのは5~6家族と非常に少なく、居住者たちは小川の対岸にある村に移り住んでいきました。廃墟に近い様相ですが、保存状態は格段にすばらしく、乱立する塔の壁面には刻まれた菱形模様がきれいに残っています。
モロッコのおすすめ観光地10.フィントのオアシス
川のほとりに佇む静かなオアシスの村です。フィントとはアラビア語で「隠す」という意味で、まさにその名の通り岩山の谷間に4つの村が点在しています。村に入るには川を渡らなければいけませんが、大雨の後などは水かさが多く、橋もないので行くこと自体が困難な時も。
入り口は大規模な開発によって住宅地となっており、オアシスのもつ神秘的なイメージとは遠いかもしれません。しかし、近代的な生活の波が押し寄せる裏に隠された昔ながらの雰囲気は、いかにもモロッコらしいと言えるでしょう。