【連載】『あの人の学生時代。』#11:トリンドル玲奈「どんなときも前を向いて」
著名人の方々に大学在学中のエピソードを伺うとともに、今の現役大学生に熱いエールを送ってもらおうという本連載。今回のゲストは、現在TBS系のドラマ『カンナさーん!』に出演中のトリンドル玲奈さん! 高校2年の頃からモデルの仕事をしていたというトリンドルさんは、いったいどのような大学生活を送っていたのでしょうか? 学生時代のお話を伺ってみました。
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最初は「もう学校には行きたくない!」って思ってました
ちょうど事務所に入ったのが高校2年生とか3年生ぐらいだったんですね。その頃、周りの人はオープンキャンパスに行ったりして進路を明確に考えている時期で、友達がみんな進学するという環境だったんですけど、私は仕事を始めたばかりだったので「もう学校には行きたくない!」って思っていたんです。
――そうなんですか!?
仕事で知り合った人は、「仕事一本でやるから大学には行きたくない」って言ってる人が多くて「仕事一本で生きていく!」っていうのがとにかくかっこよく見えたんです。だから私もそうしたいって思っていたんですけど、担任の先生や妹に進学を勧められて進学を考えました。とは言っても具体的に勉強したいことがなかったんですね。でも、環境情報学部はいろんなことが学べるということを知って興味を持ちました。実際、私もその学部で数学の基礎の授業をとったり、建築の基礎の授業をとったり、「歌」という授業をとってゴスペラーズの方に教わったりだとか、本当に幅広く学べたんですけど、そういう多様性が自分には合ってそうだな、と思って選びました。
「大変じゃなかった」って言ったらウソになりますね。実は私、最初は大学って授業が高校みたいに組んであるものだって思ってたんです。なので、なにも気にせず仕事のスケジュールを入れていて。そしたらまずは自分で授業を選ばなきゃいけないし、科目によっては試験を受けて、合格しないと単位が取れないものがあったりで……。でも、仕事のスケジュールを優先的に入れているから全然大学に行けなくて、すぐ休学しちゃったんです。
そうなんです。仕事も入れすぎちゃったし、大学に行けなくて単位を取れないのが一番もったいないなと思って。もちろん「せっかく入ったのに……」っていう後ろめたさはありました。みんなはもう学生生活を始めてるし、自分だけ出遅れたっていう気持ちもありましたね。結局、全部で1年半休学しちゃったんです、私。半年休学してから1年行って、でまた1年休学して。
本当はその頃、周りの大人に「もうやめたいです」って言ってたんです(笑)。仕事しながら「なんで勉強しないといけないんだろう」って思っちゃって。でもずっと続けられたのは、一緒に頑張れる人がいたから。
仲のよかった友達が学生結婚をして、妊娠して子どもが生まれたんです。お母さんになって最初の1年は休学したのかな。その子も私と同じくらいのタイミングで休学して、同じようにあと2年半頑張らなきゃいけないってなったんです。一緒に頑張れる人がいたのは大きかったですね。それに、学長を始め、先生方もすごく支えてくださったので、その気持ちに応えなきゃ、こんないい大学に入れたんだから頑張らなきゃって気持ちもありました。