保育士になるには? 資格と気になる給与について知ろう 2ページ目
先にも述べましたが、保育士不足は今深刻な社会問題となっています。その原因の一つは労働環境、特に給与水準が低いことにあると言われているのです。
厚生労働省のデータを見てみると以下のようになっています。
●企業規模(10人以上)の会社に勤める保育士(保父・保母)
平均年齢:35.0歳
平均勤続年数:7.6年
平均年収:323万3,400円
●企業規模(10-99人)の会社に勤める保育士(保父・保母)
平均年齢:35.2歳
平均勤続年数:7.7年
平均年収:318万1,800円
●企業規模(100-999人以上)の会社に勤める保育士(保父・保母)
平均年齢:34.2歳
平均勤続年数:7.2年
平均年収:333万8,500円
●企業規模(1,000人以上)の会社に勤める保育士(保父・保母)
平均年齢:35.3歳
平均勤続年数:7.0年
平均年収:359万7,300円
日本のサラリーマンの平均年収がだいたい400万円ぐらいと言われていますが、企業規模の大小によらず、保育士の給与は平均金額に達していません。
⇒データ出典:厚生労働省「平成27年賃金構造基本統計調査」の「職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001058843&cycode=0
※上記の平均年収は、上の厚生労働省のデータを基に「きまって支給する現金給与額」を12倍し、「年間賞与その他特別給与額」を足して計算しています。
保育士の仕事は、朝早くから遅くまで働き、常に小さな子供たちの健康、安全に気を付けなければならないため、肉体的にも精神的にも非常にタフな職業です。その仕事に対して給与が見合ってないのではないかと問題になっているのも事実です。
保育士になるにはどうすればいいかを解説しましたが、いかがでしたか? 子育てしやすい環境を整えるため、企業や政府はさまざまな対策を講じていますが、その一助となる仕事を行う保育士の給与においても、まだまだ改革が必要なのが現状です。もちろん、保育士はお金にかえられない意義とやりがいがある職業です。今後、さらに多くの保育士が求められるようになっていくでしょう。保育士を目指す方は、ぜひ合格に向けてがんばってください!
(高橋モータース@dcp)