実録! 単位不足で卒業できなかった現役大学生3人のリアルボイス【学生記者】 2ページ目
Cさんは4年生の秋学期、最後のテストにかけていました。「このテストでミスしたら、単位が足りず卒業することができない」、そんな状況でした。それだけは避けなければと必死に勉強しましたが、結果はあえなく撃沈。単位を落としてしまったのでした。教授への泣き落としも効果はなく、たった2単位のために、卒業することができなかったのです。しかし、Cさんは幸運なことに春学期の土曜日に通えば取得できる単位だったために、夏休み前の数ヶ月だけ大学に通い、その年の秋に9月卒業という形で卒業することができました。内定先にも卒業を待ってもらうことができ、秋卒業後に無事に内定先の会社に入社することができたのです。ちなみに正式に卒業できるまでの半年間は入社予定の会社で他の社員同様、平日は毎日出社して仕事をしていたCさんでしたが、アルバイト扱いだったので給料は同期であるはずの新卒社員の半分ほどだったとか。
意外とCさんと同様に半年で卒業できるケースは多いようです。例えば、Cさんとは別の大学に通っていたDさんもCさんと同じように留年後半年の間、平日は会社へ、土曜日は大学へ通い、無事に秋卒業をしてめでたく内定先に入社することができました。このように卒業まで待ってくれる企業もあるのですね。ただし、待ってくれない企業もたくさんあるので十分注意しましょう。
◆まとめ
今回は単位が足りず、卒業できなかった3人の例を紹介しました。「卒業がかかっている状態で、そんな簡単に留年する人はいないでしょ!」と思う方もいるかもしれませんが、こういったケースは意外と多いのです。悲しいかな、あなたの周りにも少なくとも1人は、このようなことになってしまう人がいるはずです。もしかしたら、今この記事を読んでいるあなた自身がそうなってしまう可能性もあり得なくはないです。
卒業が確定するまで気を抜かずに、単位を取得しきることと、間違いがないように何度も卒業要件と照らし合わせながら確認することを心掛けましょう。
<大学生のまずこれステップ>
1.単位は1年時からしっかり取る
2.卒業要件を満たしているか何度も確認する
3.単位を取りきり、卒業する
文・山D