シチューを食べたことのない人に、人生初シチューを食べてもらったら涙があふれました

みなさん、 ホワイトシチューを食べたことはありますか? これは、人生で一度もホワイトシチューを食べたことがないという一人の男のお話。なぜ、食べたことがないのか。それには、ある理由があったのです。

「先輩!! マジっすか!」

マイナビ 学生の窓口 編集部 田中
社会人1年目の新人。好きな食べ物はお菓子全般。

「んぁっ?」

マイナビ 学生の窓口 編集部 古澤
田中の先輩。32歳の中年。ダテメガネ。

「メガネかけてる場合じゃないっすよ! ホワイトシチュー食べたことないってマジで言ってんすか?」
「 メガネはいつもかけてるよ…。 食べたことないね。」
「ホワイトシチューは 先輩に嫌われるために生まれてきたわけじゃないっすよ!」
「 アレルギー体質なんだ」
「 愛され体質?」
「アレルギー体質! 食物アレルギーなんだよ」
「 食物アレルギーって…病原体が体内に侵入したとき、ウィルスを取り除くために「免疫」が働くけれど、この「免疫」が過剰反応してしまう、いわゆる「アレルギー反応」と呼ばれる症状を起こしてしまうもので、匂いを嗅いだり、触れるだけで発症することもある、あの食物アレルギーですか?」
「おぉ…そうだけど…」

「とくに 食物アレルギーを起こす症例数が多いもの、もしくは症状が重たいものは、十分に注意する必要があることから、特定原材料7品目と呼ばれています。それが、小麦・乳・卵・落花生(ピーナッツ)・そば・えび・かにです」
「なんかはじまった」

「 アレルギーの症状で一番多いと言われているのが 、じんましんなどの皮膚症状です。ほかには呼吸困難や呼吸器症状、おう吐してしまう消化器症状。なかには命にかかわる場合もあるのです。ちなみに、花粉症もアレルギー症状の一種です」
「フリップいつ用意したんだ…」

「続いてこちらをご覧ください。なんと 乳幼児の10人に1人は発症しているのだとか。しかも年々、食物アレルギー患者は増加傾向にあります。ある調査では1999年から10年間で約12%も増えたという結果も出ているんです(※)」
(※)東京都健康安全研究センター:アレルギー疾患に関する3歳児全都調査報告書
「 めちゃくちゃ詳しいじゃん…。そうなの。30年以上生きてきて、乳製品がダメでシチューが食べれないんだ。ショートケーキも、グラタンも、カルボナーラも食べたことないなぁ」
食物アレルギーの苦労とは

「 俺だってシチューを味わってみたいよ? でも、仕方ないよね、こればかりは。ははは…」
「先輩……」

「あきらめるの、早いんとちゃいますか?」
「いきなり関西弁きたな。あきらめるもなにも、 しょうがないだろ」

「とにかく、わたしに任せてください♪」
「いやだからね、食べたいのはヤマヤマなんだけどさ…」

「ンフ♪ ンフフフ。ヒッヒッヒッ…」
「こえーよ…。でも、 ちっちゃいころから、シチューはあこがれだったっけ。なんかいろいろ昔のこと思い出しちゃったなぁ」

「はぁ~…」

「ホント。いろいろあったわねぇ」「は!?」

「…母!? なんで…!? ガチ?」

古澤の母
69歳。日本舞踊と英会話が趣味。※ガチです
「 アレルギーを引き起こす食品をさけた料理って、すごく大変って聞きます」
「 そうなの。あら、あなた。かわいいわねぇ。きっといいお嫁さんになれるわよぉ」
「やだあ、お母さんったら~。かわいいのは知ってますぅ~」

「なんで母さんがいんだよ。なんで早速仲良くなってんだよ。自分でかわいいとか言うなよ。わけわかんねーよ…」
「ちょっとこれ見てちょうだい」

「お誕生日会ですか? 先輩カワイー!」
「また懐かしいものを」
「真ん中に ケーキみたいなものがあるでしょ。これ、実はフルーツのゼリーなの。息子は乳製品がダメだから、お祝いのケーキはゼリーだったわね。ちなみに、ぜんぶ寒天でつくったのよ」

寒天のフルーツゼリー
「へー! 力作ですね!」
「 学校の給食も食べられないものがあるから、毎月、学校の栄養士さんや調理師さんと打ち合わせして、 できる限り給食と同じメニューのお弁当を作って持たせてあげてたわ」
「わぁ、大変だったんですね…」
「そうね。 卵料理の湯気でも症状がでることもあったわ。夜になると咳がとまらなくなってね、病院に駆け込んだこともあったのよ。食事作りは大変だったけど、料理は楽しかったわね。調理師を目指してたこともあったんだから」
「…」
「それに、 周りのお友達とできる限り同じもの食べさせたいじゃない。スコッチエッグ(※)の卵の部分は、かぼちゃと白身魚で再現したり、オムライスは、小麦粉にウコンを混ぜて黄色くしたりね。いろいろ工夫をするのは楽しいことよ」
※ハンバーグの中に卵が入っている料理のことです
「楽しいっていえるってスゴイことだと思います!」
はじめてのシチュー
「…いろいろ苦労かけてたんだな、俺」

「先輩! 泣いてる場合じゃないっすよ!」
「うるせー」


「わたしの手作りシチューを食べて元気だしてくださいよ♪」
「本格的だな! でもね、シチューは乳製品入ってるからダメっていってるじゃん」
「ふっふっふっ♪ 乳製品は使ってません!」
「え…。 いやいや、すんごい白いから。きびしいなぁ…」
「 食べてくれないんですか? せっかく手作りしたのに…」
「 食べなさい」
「食べましょう」


「おっ…!」

「おいしい!」
「ホワイトシチューってこんなにおいしいの!? ヤダ、なにコレ! スプーンが止まんない!」
「先輩、テンパりすぎておネェになってますよ」
「乳製品も使わずにどうやって…」

「そのヒミツは、わたしたちが説明しましょう」
「また新しい登場人物が…」
すべては家庭の食卓に幸せを届けるため
「えー…どちらさまでしょうか?」
「 ハウス食品株式会社 食品事業一部の萩原祐樹さんと開発研究所の佐藤みゆきさんです」
「 わたしたちは先ほど食べてもらった【特定原材料7品目不使用シリーズ】の開発担当なんです」

こちらが【特定原材料7品目不使用シリーズ】
「バーモントカレー、シチューミクス、完熟トマトのハヤシライスソース…ってことは、さっき食べたのは」
「そうです、 シチューミクスです。これは、アレルギーの方でも従来の製品とほとんど変わらない味で食べていただけるように、構想まで含めると10年の歳月をかけて開発した商品です」
「 10年!? どうしてそこまで…」
「一番は、お客さまの声にこたえるためです。 アレルギー対応食品は、市場にたくさんあります。でも、そのほとんどが乳幼児向け。味覚が大人になってくる小学生以降の方でも満足してもらえる商品はほとんどありませんでした」
「 食物アレルギーでお困りのご家族は、世界中にいます。そんなご家族のための商品を開発することは、ハウス食品の企業理念である【食を通じて、家庭の幸せに役立つ】にも通じるものですから、挑戦してみようと」
「 【食を通じて、家庭の幸せに役立つ】。いい言葉ですねぇ。そういえば、バーモントカレーとか、ハウス食品の超有名ブランドシリーズとして開発したのは理由があるんですか?」
「もう、そんなの 儲かるからに決まってるじゃないですか~! ねぇ?」
「ちがいます(笑)。弊社の 覚悟みたいなものですね。食物アレルギーの方はもちろん、そうでない方でもおいしいと思っていただける商品をつくろうと。だから、看板ブランドのシリーズで商品を出すことにしたのです」

「お客さまへのヒアリングで印象に残っているのが『食物アレルギー対応の食品というだけでありがたいので、味まで求めていない』と言われたことです。そんなこと聞いてしまったら、開発者として燃えないわけがないですよね。 おいしいと言ってもらえるものを意地でもつくろうとスタートしたんです」
「 熱い! 熱すぎるよ、萩原さん!」
「でも、ここからが長かったんです。バーモントブランドだけで 500以上の試作品をつくりましたね」
「通常、試作開発は半年。長くても1年。 ただ今回の【特定原材料7品目不使用シリーズ】は2年かけてます」
「まさに 会社の思いを背負った商品! でも、そんなに長い期間やってたら途中で心が折れそう…」

「そこは、 お客さまの声が支えになりました。調査のために、何回か試食していただくんです。そのとき『期待してます!』『いつ出るんですか?』なんて声をいつもいただいて。試作段階からここまで望まれる商品なんてそうありませんから、励みになりました」
「味を表現するうえで、一番苦労したことって何だったんですか?」
「バーモントブランドの おいしさの肝って、『小麦』と『乳』なんです。この2つが、独特の香ばしさやまろやかさ、とろみを生み出しています。ただ、今回はそれを使えません。さて、どうしたものかと」
「他のデンプン原料を使っても、小麦ならではの厚みや香ばしさが出にくいんですね。それでもなんとか再現するために、原料メーカー各社さんに片っぱしから相談して、 とにかくあらゆる原料を試していました」
「 社内承認日の前日の夕方まで配合にこだわって、やっと完成したんです」
「 社長から『ここまで本当によくやってくれた。これでいこう』という言葉を聞いたときは、うれしいというか、ホッとしました(笑)」
「協力してもらった関係各部署のメンバーも数えきれません。彼らを動かしたのも、やはり お客さまの声でした。こんなにもお客さまから望まれている。【食を通じて、家庭の幸せに役立つ】という理念を掲げるハウスだからこそやるべきだと伝えたら、みなさん非常に共感していただいて。自主的に動いてくれたんですね。そのとき、あぁ、ハウス食品っていい会社だなぁと(笑)」
「かけた時間やお金を考えると、損益の観点からみても英断だったと思います。 社内でも高い評価をいただき、会社の懐の深さを感じました」

「ブラボー!! 感動しました! っていうか本当に美味しくて涙が…」
「よかったわねぇ」
「先輩、きょうは泣きっぱなしですね」
「うるせー」
「そこまで喜んでいただけると非常にうれしいです。 これからも、あたたかい家族の笑顔を増やすために、がんばっていきます!」
「ハウス食品さん、Good Jobです!」
ハウス食品が気になったみなさんに朗報です

「 ハウス食品の社員さんのような熱い思いを持つ人と働きたい」「食を通じて、喜んでもらえる仕事に興味がでた」「ハウス食品が好きになってしまった、どうしてくれるんだ!」というみなさん。なんと、ハウス食品さんが、インターンシップに参加してくれる学生さんを絶賛募集中です! この機会にぜひご参加ください。きっと、今以上にハウス食品さんが好きになっちゃいますよ~。
マイナビ 学生の窓口 広告企画/提供:ハウス食品株式会社