離島で過ごす休日のすすめ〜食べ物も町並みも魅力的な「壱岐島編」~【学生記者】
こんにちは、広島大学の楽です。
長かった夏休みも終わり、後期の授業が始まりましたね。寝る前に、この夏、様々な人といろいろな場所で過ごした思い出の写真を眺めては、「夏休みに戻りたい……」と過ぎ去りし日々に思いを馳せているのは私だけでしょうか。こんなどこかへ逃げ出したい気持ちを受け入れてくれるのは、海と離島での時間です。毎回、休日の離島での過ごし方とその魅力を紹介する「離島な休日」、前回の小佐木島とは打って変わり、今回は瀬戸内海を離れ、九州の壱岐島をあなたにご紹介します。
●魅力1 非日常を実感できる船での長旅
博多港を出港した船が次に碇泊するのは、2時間20分後に到着する壱岐の郷ノ浦港。この2時間20分という乗船時間は、決して短いものではありませんよね。しかし、いざ船に乗ってみると、これほど退屈さを感じない長時間の移動は他にありません。本を読む、スマホをタップする、音楽を聴く、人と話す、寝る、こうしたいつもと同じ行動も、船の中というだけで特別な旅の一部に姿を変えます。これから始まる壱岐の島巡りに胸踊らせながら、各々の時間を静かに過ごしましょう。
壱岐は面積が約140㎢という大きさに加え、島を廻るにもアップダウンの激しい山道が続きます。しかし心配は無用、港には電動アシスト付き自転車のレンタルが用意されており、潮風に吹かれながら快適なサイクリングを楽しむことができます。途中現れる魏志倭人伝にも登場する原の辻遺跡や月讀神社、それらを囲む青々とした日本海を前に、僕はペダルを漕ぐのをやめ、しばしその存在に圧倒される時間を過ごしました。古くから培った「外のモノを受け入れる」島の空気を吸い込んで、ゆっくり自転車を走らせましょう。
●魅力3 壱岐は食の宝庫
旅の醍醐味といえば、なんと言っても食事です。ここではウニやアワビなどの海の幸だけでなく、壱岐牛や野菜も味わうことができます。朝から夕方まで、壱岐の食を満喫するには3度の食事では足りません。
◯隠岐が培った地酒
20歳を過ぎた学生さんのお土産には壱岐のお酒がおすすめです。むぎ焼酎にお米が配合されているため、口に含んだ3秒後に広がる独特の甘みと焼酎らしからぬ、ふわりとした飲み心地を、あなたはその舌で感じることができます。
◆まとめ
歴史好きの人も食通な人も、共に100%の楽しみを味わえる壱岐島。移動時間や往復約4000円という料金を考えると、少し前から予定を立てた上での旅をおすすめします。いつもの生活から遠く離れた地で、1日中食や歴史を楽しむ「粋」な休日をこの島で過ごすのはいかがですか?
<大学生のまずこれステップ>
1.土日を空けて博多へ
2.今回紹介したものを中心に、壱岐の行きたいところをチェック
3.隠岐での休日を楽しむ
文:楽