竹田城だけじゃない! 国内旅行で人気のおすすめ「雲海」スポット4選
山の頂にあり「日本のマチュ・ピチュ」とも呼ばれる兵庫県朝来市の竹田城跡。国の指定史跡にもなっているこのスポットは、素晴らしい雲海が見られる場所としても有名です。実際に雲海を見るために訪れた人も多いでしょう。しかし美しい雲海が見られるスポットは竹田城跡だけではありません。そこで今回は、日本各地の「雲海スポット」の中から、お薦めの場所をピックアップしてみました。
●雲海テラス(北海道)
北海道勇払郡占冠村中にある『星野リゾート トマム』にあるスポット。標高約1,000メートルの場所に設置されたテラスで、麓からゴンドラに乗って行きます。ここでは麓の星野リゾート トマム一帯を覆い包む分厚い雲海を見ることが可能。東から昇る太陽の光を浴びて色付く雲海は実に幻想的です。また、雲の上を歩いているような感覚が味わえるデッキ「クラウドウォーク」も注目。
また、雲海の見られない冬季は、山の木々を真っ白に彩る霧氷が楽しめるスポットになります。
●渋峠(群馬県・長野県)
群馬県と長野県の境目に位置する峠です。この峠には国道292号線が通っており、峠の頂上に当たる部分に標高約2,000メートルの「国道最高地点」があります。ここが関東地方で屈指の雲海スポットと評されているのです。渋峠から望むことのできる雲海は、遠方までびっしりと広がるまるで白いじゅうたんのようなもの。日差しの加減で赤から青へと色が変化する雲海は一見の価値があります。
渋峠は11月から4月までは冬季閉鎖になります。ゴールデンウィークや夏休みといったタイミングで訪れるのがいいでしょう。また、雲海だけでなく紅葉の人気スポットでもあるので、こちらも必見です。
●大江山(京都府)
京都府北部の与謝野町、福知山市、宮津市にまたがる連山です。「大江山の鬼退治」で知られる酒呑童子伝説が残る地で、国定公園にも指定されています。この大江山の半ばにある鬼嶽稲荷神社は美しい雲海が見られるスポットとして知られています。標高は約600メートルとそこまで高くはありませんが、丹波高原側に大きく開けているため、高原一帯に広がる雲海を遠くまで見ることができます。
関西ではやはり竹田城跡が有名ではありますが、この大江山もひけを取らない美しい雲海が広がります。京都市内から車で2時間以内で行くことができるので、京都観光のオプションに考えてみるのもいいでしょう。
●備中松山城(岡山県)
岡山県高梁市にある古城です。標高約400メートルの臥牛山の山頂に位置する山城で、現存する山城の中では唯一天守を持っています。ここでは城が雲海に包まれている美しい景色を見ることができます。まるで雲の上に浮かんでいるような様から、「天空の城」と呼ばれることも。真っ白の雲の中にそびえ立つ天守は、城好きも必見です。
雲海の発生時期は9月下旬から4月上旬。冬季は濃い霧が出る可能性が高いそうです。ただし雪が積もることもあり、また野生の生き物も生息しているため訪れる際は十分に注意するようにしてください。
一度は行ってみたい雲海スポットを紹介しました。タイミングによっては雲海が見られないかもしれませんが、運が良ければ最高の景色を楽しむことができます。遠方のスポットなどは、旅行の際に訪れてみるのもいいでしょう。
(中田ボンベ@dcp)