グリコは今までに一体何メートル人類を動かしたの? 1粒300 メートルで計算してみた 2ページ目
■意外と知られてない「グリコ」のトリビア3つ
1.「ゴールインマーク」のお兄さん、最初はすごく不健康そうな顔をしていた
初代グリコのパッケージ
今回編集部の代わりにアイコンとして登場してくれたグリコの「ゴールインマーク」は、1922年の発売当初から使われているもの。創業者・江崎利一が自宅近くの神社でかけっこをしていた子どもの両手を大きく上げてゴールインするすがたにヒントを得て作りました。しかし、初代のパッケージのマークはなぜかとても不健康そうな顔……。
ガリガリで怖い……。
顔が怖くて女子学生が店頭で箱を棚に戻すほど評判が良くなかったため、すぐに改良。その後も段階を経ていまの爽やかなお兄さんの姿にたどり着きました。
2.グリコの栄養のもとはカキの煮汁
創業期のグリコ。「滋養菓子」と書いてある
そもそも「グリコ」という名前の由来は実は「グリコーゲン」。カキの煮汁に含まれている、栄養価の高いその成分をなんとか普及させられる商品にできないか、と考えた結果たどり着いたのが、子どもたちが喜んで食べるお菓子に入れることだったそうです。カキの汁をキャラメルに入れるのですから、最初はとても食べられる味ではなかったとか……。
3.おまけの「おもちゃ」はなんと約3万種類もある!
初期は紙のおもちゃが中心
グリコを買うときの楽しみのひとつが、キャラメルについてくる「おもちゃ」。このおもちゃ、なんと1922年の「絵カード」が付録していた時期から数えて累計約3万点もの種類が発売されています。おもちゃの種類はブリキ、木製、プラスチックと時代をたどるごとにさまざま。記憶にある「おもちゃ」がどんな種類だったか……グリコの思い出話をすれば相手の世代がだいたいわかってしまうかも!
いかがでしたか? 小さいころからずっとあなたの隣にあったであろうお菓子・グリコ。「道頓堀に看板があるやつだよね……。」といううろ覚えの知識だったあなたは、このお菓子が持つ意外なポテンシャルの高さに驚いたのではないでしょうか。キャラメルの成分・パッケージ・付録のおもちゃまでこだわりぬいた「グリコ」だからこそ、135億キロも人々を動かすことができたのかもしれません!
文●学生の窓口編集部
取材協力●江崎グリコ株式会社 グループ広報部 ガッサー・ベッティーナさん/窪田 精一郎さん