え、それも京都弁? 京都出身以外の人があまり聞いたことがない京言葉 12選
「おいでやす」や「はんなり」といった京言葉は有名で、どこの地域の人も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? しかし地元民しか使用しない言葉となると、知らない人も多いはず。そこで今回は「京都出身以外の人があまり聞いたことがない京言葉」をご紹介します。
●まむし
「まむし」とは京言葉ではうなぎのかば焼きのことです。もしこのことを知らないで、いきなり京都出身の人に「まむしを食べに行きましょう」と言われたら驚いてしまいますよね。
●あしあらい
「あしあらい」は慰労会のことです。足を洗うという単語をイメージしてしまうので「悪の道から足を洗った」などの文章が浮かんでしまいがちですが……楽しい慰労会を指す言葉なのです。
●へんねし
「へんねし」はスネるという意味です。「すぐスネるよね」というときは「すぐへんねしおこさはる」というような言い方をします。
●よばれる
「よばれる」はごちそうになるという意味です。音だけで聞くと「呼ばれる」と勘違いするかもしれません。食事のときに使用していたら、京言葉の方の「よばれる」を指しているのでしょう。
●てんご
「てんご」は、悪ふざけやいたずらのことです。「そんないたずらはやめてください」と言いたいときは「そないなてんごしんといて」というふうに言います。
●やすけない
「やすけない」は、品がないという意味です。安物に見えるという意味でもあるそうです。安いからきた言葉なのでしょうか?
●ちょちょこばる
「ちょちょこばる」はかがんだ姿勢のことです。「ちょちょ」の部分の響きがかわいらしいので、言ってみたくなりますね。
●おいど
「おいど」はお尻のことです。井戸ではありません。お尻というよりも「おいど」の方がなんとなく響きが面白いですよね。
●やいと
「やいと」はおきゅうのことです。「あんまり悪さばっかりしてたら、やいと据えるえ」などという使い方をします。「据えるえ」なんて上品な響きですが、これはれっきとした脅し文句ですよね(笑)。
●おっさん
「おっさん」はお寺の住職のことです。おじさんの意味の方の「おっさん」と区別するには、イントネーションの違いで聞き分けるそう。最初の「お」にアクセントを付けるのが京言葉の表現です。
●あらくたい
「あらくたい」は、乱雑、荒っぽいという意味です。「そんなあらくたい扱いしてたら、お皿割れてまうえ」というような感じで使用します。やはり荒いという言葉が転じて変化したのでしょうか?
●ぼっかぶり
「ぼっかぶり」とはゴキブリのことです。「御器かぶり」が転じてこの言葉になったようです。御器は「食器」、かぶりは「かじり」のことなので、ゴキブリが食器をかじる様を見て名前が付いたのだと想像できます。また、この言葉は最近では使用する人が少ない言葉のようです。
いかがでしたか? 京言葉を調べていると、面白いことに他の地域の言葉でも同じ意味合いのものがありました。しかし同じ言葉でも柔らかい響きを持つ「京言葉」には他の地域にはない京都特有の魅力がありますよね。
(吉田ハンチング@dcp)