うれしいボーナスの季節! 社会人が心待ちにする2015年冬の賞与の相場はこんな感じ!
そろそろ冬のボーナスが気になる時期になってきました。早い会社では、12月の第1週の金曜日(12月4日)には賞与の支給が始まるとか。2015年の冬期賞与の金額についての予測があちこちから出ています。さて、その相場はどんなものでしょうか?
■民間の冬の賞与予測は増加!? マイナスの予想もあり!
まず、「一般社団法人 日本経済団体連合会」が10月30日に公表した「2015年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」を見てみましょう。「非鉄・金属」「食品」「紙・パルプ」など10業種での妥結額が出ています。
・非鉄・金属……769,257円(3.4%増)
・食品……817,440円(4.24%増)
・紙・パルプ……676,081円(5.49%増)
・化学(硫安含む)……803,462円(3.72%増)
・セメント……784,262円(4.07%減)
・鉄鋼……78,027円(6.14%増)
・機械金属…5…904,082円(0.77%減)
・電機……864,339円(4.35%増)
・自動車……980,355円(2.27%増)
・造船……872,248円(5.97%増)
⇒総平均 910,697円(3.13%増)
製造業と非製造業に分けてみると下のような結果になっています。
製造業平均:916,160円(3.09%増)
非製造業平均:673,469円(4.64%増)
伸び率は「非製造業」の方が大きいですが、単純に金額だけ比較すると「製造業」の方が大きいですね。
もちろんこれはいわゆる大企業の冬期賞与についてのデータです。次に、「三菱UFJリサーチ&コンサルティング」の調査レポート(11月10日付)を見てみましょう。
●民間企業の一人平均支給額……367,458円(2.1%減)
・製造業……491,011円(2.6%減)
・非製造業……340,965円(1.9%減)
*……民間企業(調査産業計・事業所規模5人以上)は、賞与を支給した事業所の常用雇用者(パートタイムを含む)の平均
なんとこちらの予測では、対前年比でかなりの減という予測です。製造業の方が非製造業と比較して金額が多いという点では同じなのですが……。やはり大企業と中小企業を比較すると賞与金額の差はかなりあるということなのでしょう。
さらにもう一つ、みずほ総合研究所の「2015年冬季ボーナスの見通し」というデータも見てみましょう。
●民間企業1人当たり賞与額……368,694円(1.8%減)
なんとこちらも対前年比でマイナスと予測しています。ただし、このマイナスはデータのサンプルが変更された(2015年1月に毎月勤労統計調査の対象サンプルが「事業規模30人以上で実施」となった)ためとしていて、従来どおりであれば「2.2%の増」と予測しています。ちょっと判断が難しいところですね。
■国家公務員の冬の賞与は増額の予測!
民間企業の冬期賞与予測は、上記のように対前年比でマイナスも予想されているのですが、公務員の冬期賞与(平均)については、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、みずほ総合研究所ともに対前年比プラスの予測をしています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングによれば
●国家公務員の冬期賞与……715,400円(3.4%増)
みずほ総合研究所によれば
●公務員(国+地方)の冬期賞与……780,680円(1.9%増)
となっています。親方日の丸なんて言葉がありますが、うらやましい予測データではないでしょうか。あなたの今年の冬の賞与は増額されそうですか?
⇒データ出典:日本経済団体連合会「2015年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」
http://www.keidanren.or.jp/policy/2015/099.pdf
⇒データ出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「調査レポート 2015年冬のボーナス見通し」
http://www.murc.jp/thinktank/economy/forecast/bonus/bonus_1511.pdf
⇒データ出典:みずほ総合研究所「2015年冬季ボーナスの見通し」
http://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp151109.pdf
(高橋モータース@dcp)