【2015年10月21日】にマーティとドクがやって来る! ので『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』の2015年と今を比べてみた
世界中に多くのファンがいる映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。2作目の『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で、主人公のマーティたちが30年後の世界へ行きますが、それが「2015年10月21日」なのはご存じですか? 作中の2015年は公開当時(1989年)からすると非常に進歩した世界でしたが、現実の2015年と比べるとどうなのでしょうか。今回は、作中と現実とを比べ、どんなことが実現できているのか調べてみました。
●空飛ぶ車
作中の2015年では、車が空を飛べるのが当たり前になっていましたが、現実の2015年はまだ空飛ぶ車を街で見掛けることはありません。ただ、トヨタが特許を取得するなど、空飛ぶ車の開発は世界中で進められています。2017年には、スロバキアの企業が作った「エアロモービル3.0」という空飛ぶ車が販売される予定です。作中の世界には及びませんが、現実世界でもすでに市販レベルまで進んでいるのです。
●ホバーボード
主人公のマーティが、未来の世界でビフ・タネンJr.から逃げる際に少女からスケートボードを借りますが、これがなんと宙に浮くホバーボード。これを見て「欲しい!」と思った人も多いでしょう。作中では子供の玩具レベルまで一般化していましたが、実際の2015年ではまだ開発段階。トヨタ自動車をはじめ、幾つもの企業が研究をしていますが、一般的な道で使用できるものではないそうです。早く実用化してほしいですね。
●自動靴ひも調節スニーカー
ホバーボードと並んで観た人に「欲しい!」と思わせたのが、未来の世界でマーティが履いたナイキ製のスニーカー。これがなんと「自動で靴ひもを結んでくれる」というスグレモノでした。現実の世界では、2010年にナイキがレプリカを製作してオークション販売しましたが、自動調節機能は搭載されず……。しかしナイキの関係者がイベントで自動調節機能を備えたシューズが2015年に発売される可能性を示唆。もしかしたら2015年中に実現するかもしれません!
●天気予報
マーティたちが初めて未来の世界を訪れた際は大雨でした。ところが、ドクが「あと5秒でやむ」と言うと本当に5秒後に雨はやみ、晴れ間が広がります。2作目の印象的なシーンの一つですよね。作中の2015年は天気予報が飛躍的に進歩し、雨がやむ時間まで分かるようになっています。現実の2015年はそこまで正確ではありませんね。
●3Dホログラフィック
未来の街を散策するマーティが突然現れた巨大なサメに食べられそうになります。死を覚悟したマーティでしたが、実はこれは3Dホログラフィック。映画『ジョーズpart19』の宣伝でした。このシーンを見る限りでは、3Dグラフィックの技術は現実の2015年の方が圧倒的に進んでいるといえるでしょう。『ジョーズ』シリーズも残念ながら4作目で止まっています。
●無人飲食店
未来の世界を訪れたマーティが入った飲食店が「Cafe 80's」。このお店はテレビ画面に映し出された有名人のCGが接客するもので、注文したものもテーブルから文字通どおり生えてきます。こうした飲食店の無人化は合理的ですが、なんだか不気味ですよね。現実の2015年ではまだまだこうしたお店は見掛けません。ただタッチパネルの注文システムなど、スムーズにはなっていますよね。ちなみに作中では「無人タクシー」や「自動イヌの散歩機」なども登場していました。無人タクシーはちょっと怖いような……。
●指紋認証玄関ドア
作中の2015年の世界では、玄関のドアにドアノブがなく、指紋認証でロック解除やドアの開閉を行いました。現実の2015年は、玄関ドアにドアノブは付いていますが、指紋認証のカギは住宅の玄関ドアにも付けられるなど一般的になっています。他にも、スマートフォンなどでも指紋認証が取り入れられているなど、身近なシステムになっていますね。
●メガネ型コンピューター
作中の2015年では「メガネ型コンピューター」を装着し、それでテレビを見たり、家電を操作したりしていました。現実の2015年でも、メガネ型デバイスは数多く開発されています。有名なのはGoogle社の「Project Glass」。ほぼ普通のメガネのようなスリムな見た目ですが、小型ディスプレーが装着されており、動画や写真も撮影可能です。2015年1月に一般販売は終了しましたが、すでに実用化されるレベルなのです。
●カブスの優勝
作中で「シカゴ・カブスが2015年のワールドシリーズ制覇!」というニュースをマーティが聞くシーンがあります。では現実の2015年はというと、なんとシカゴ・カブスはワールドシリーズに優勝する可能性があるのです。カブスはナ・リーグ中地区3位ながらもワイルドカード(同じ地区の勝率上位のチームで戦う試合)で勝利。同地区優勝のカーディナルスをも退け、リーグ優勝決定シリーズに進出しました。ここで4勝すれば最終決戦のワールドシリーズに進出できます。予言は的中するのか、気になるところです。
作中の2015年と現実の2015年を比べてみました。まだ実現できていないものもありますが、そう遠くない未来に実用化されそうですね。また、すでに実現できているものは劇中よりもさらに進化したりするようです。
2015年10月21日は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に関する何らか発表やイベントがあると思われます。「自動靴ひも調節スニーカーがその日に販売されるのでは?」という予想もあります。もしかしたらタイムマシンも誕生するかも?
(中田ボンベ@dcp)