やくそうが3分の1に!? ドラクエ世界の物価ってナンバリングでどう変動してるの?
日本を代表するRPG『ドラゴンクエスト』シリーズ。オンライン専用のものを含めると、ナンバリングタイトルは全部で10作ありますが、シリーズそれぞれで「物価」はどうなっているのでしょうか。例えばシリーズ皆勤賞の「どうのつるぎ」というアイテム。この価格はどの作品も一緒なのでしょうか?
オンライン専用の『ドラゴンクエストX』を除いたシリーズ9作に登場するアイテムの価格を調べてみました。まずは先ほど挙げた「どうのつるぎ」からです。
■「どうのつるぎ」の価格
・『ドラゴンクエスト』……180G
・『ドラゴンクエストII』……100G
・『ドラゴンクエストIII』……100G
・『ドラゴンクエストIV』……100G
・『ドラゴンクエストV』……270G
・『ドラゴンクエストVI』……270G
・『ドラゴンクエストVII』……220G
・『ドラゴンクエストVIII』……270G
・『ドラゴンクエストIX』……150G
「どうのつるぎ」はそれぞれこのような価格になっています。初代は180Gとお高めですが、次作で100Gとガクッと安くなり、その後『ドラゴンクエストIV』までこの価格です。しかし5作目で一気に270Gに上昇。そのため420Gのブーメランを買うまでスルーした人も多いでしょう。その後はVI、VIIIで同じく270Gと、お高めのまま推移していますがIXで150Gとガクッと下がっています。攻撃力はどれも10-13とそこまで変わりませんが、値段はかなり違っているようです。
ちなみに同一世界といわれている作品を時系列で並べてみると、
●ロトシリーズ
・『ドラゴンクエストIII』……100G
⇒『ドラゴンクエスト』……180G
⇒『ドラゴンクエストII』……100G
●天空シリーズ
・『ドラゴンクエストVI』……270G
⇒『ドラゴンクエストIV』……100G
⇒『ドラゴンクエストV』……270G
となります。それにしても『ドラゴンクエスト』と『ドラゴンクエストIV』はその前後と比べると変わり過ぎです。何か値段が大きく変わる要因があったのかもしれませんね。
■「こんぼう」の価格
次は序盤に意外と頼れる「こんぼう」の価格です。
・『ドラゴンクエスト』……60G
・『ドラゴンクエストII』……60G
・『ドラゴンクエストIII』……30G
・『ドラゴンクエストIV』……30G
・『ドラゴンクエストV』……60G
・『ドラゴンクエストVI』……110G
・『ドラゴンクエストVII』……110G
・『ドラゴンクエストVIII』……110G
・『ドラゴンクエストIX』……非売品
安いイメージのあるこんぼうですが、30Gなのは『ドラゴンクエストIII』と『ドラゴンクエストIV』の2作のみ。『ドラゴンクエストVI』以降は110Gと高くなり、『ドラゴンクエストIX』ではモンスタードロップのみの非売品になっています。ちなみに売値は70G。もし店売りになっていたら140Gくらいになっていたのではないでしょうか?
●ロトシリーズ
・『ドラゴンクエストIII』……30G
⇒『ドラゴンクエスト』……60G
⇒『ドラゴンクエストII』……60G
●天空シリーズ
・『ドラゴンクエストVI』……110G
⇒『ドラゴンクエストIV』……30G
⇒『ドラゴンクエストV』……60G
時系列ではこうなります。やはり『ドラゴンクエストIV』での価格崩壊が気になりますね(笑)。
■「はがねのつるぎ」の価格
シリーズ屈指の名武器「はがねのつるぎ」の価格はどうなっているのでしょうか?
・『ドラゴンクエスト』……1,500G
・『ドラゴンクエストII』……1,500G
・『ドラゴンクエストIII』……1,500G(1,300G)
・『ドラゴンクエストIV』……2,000G
・『ドラゴンクエストV』……2,000G
・『ドラゴンクエストVI』……2,000G
・『ドラゴンクエストVII』……2,800G
・『ドラゴンクエストVIII』……2,000G
・『ドラゴンクエストIX』……非売品
※( )内はリメーク版の価格
「はがねのつるぎ」の価格はそれぞれこのようになっています。安くても1,500G、高い作品では2,800Gと、意外と価格の差があるようです。ちなみに『ドラゴンクエストIX』では錬金専用なので非売品です。
また、時系列で並べてみると、以下のようになりました。
●ロトシリーズ
・『ドラゴンクエストIII』……1,500G
⇒『ドラゴンクエスト』……1,500G
⇒『ドラゴンクエストII』……1,500G
●天空シリーズ
・『ドラゴンクエストVI』……2,000G
⇒『ドラゴンクエストIV』……2,000G
⇒『ドラゴンクエストV』……2,000G
なんと時代は違えど、同一世界では価格は変わらないようです! いつの時代も需要と供給が高いバランスで保たれている優秀な武器ということですね。
■「やくそう」の価格
シリーズを代表する回復アイテム「やくそう」の価格も見てみましょう。
・『ドラゴンクエスト』……24G(10G)
・『ドラゴンクエストII』……15G(10G)
・『ドラゴンクエストIII』……8G
・『ドラゴンクエストIV』……8G
・『ドラゴンクエストV』……8G
・『ドラゴンクエストVI』……8G
・『ドラゴンクエストVII』……8G
・『ドラゴンクエストVIII』……8G
・『ドラゴンクエストIX』……8G
※( )内はリメーク版の価格
実は初代『ドラゴンクエスト』はやくそうの価格が24Gと、かなり高かったのです。次の『ドラゴンクエストII』も15Gとややお高め。おいそれと多用できません。『ドラゴンクエストIII』以降は8Gとなり、お手頃感が出ています。また「I-III」までのロトシリーズを並べ替えてみると、
●ロトシリーズ
・『ドラゴンクエストIII』……8G
⇒『ドラゴンクエスト』……24G
⇒『ドラゴンクエストII』……15G
どうのつるぎと同じく、初代『ドラゴンクエスト』だけ高くなっています。やはり物価が高騰する何かがあったのでしょうか。それとも「アレフガルド価格」というものなのでしょうか。
シリーズごとにアイテムの価格を見てみると、やくそうを除けばシリーズを追うごとに価格が高めになっていく傾向があるようです。ただ、やくそうといった日用品(?)の価格は「III」以降は変動がないので、武具の価格だけが高くなっているようですね。武器の性能はそこまで変わっていませんし、もしかしたら資源の枯渇や技術者不足など、プレーヤーが知り得ないことが背景にあるかもしれません。
最新作の『ドラゴンクエストXI』では、こうした「物価」も注目したいところですね。
(中田ボンベ@dcp)