かき混ぜすぎ注意! オムライスをきれいに作るコツをファミレスのキッチンスタッフに聞いてみた
恋人に作ってもらってうれしい料理の一つが「オムライス」なんだそうです。しかし、おいしくて美しいオムライスを作るのは少々難しかったりします。特に「卵で巻く」という工程が難関ですよね。そこで今回は、ファミレスの厨房スタッフの方に聞いた「オムライスをうまく巻くコツ」を紹介します。
■コツさえつかめば意外と難しくない?
まずはベーシックな薄焼き卵で巻くタイプのコツから紹介します。
●コツその1「油やバターを多めに使う」
焦げつかないタイプのフライパンでも、油やバターを使うようにしましょう。そうすることで卵の滑りが良くなり、オムライスをお皿に移しやすくなります。このときは中-強火にしましょう。
●コツその2「かき混ぜ過ぎない」
次は牛乳を少しだけ加えた溶き卵を、熱したフライパンに入れます。卵を入れたら素早くかき混ぜ、全体に火を通します。このとき、かき混ぜ過ぎないように注意。卵が半熟状になったら弱火にするか、もう切ってしまってもいいでしょう。
●コツその3「フライパンの取っ手はサイドにする」
卵の上にご飯を載せる前に、正面に位置しているフライパンの取っ手を、右側か左側かどちらでもいいので動かしましょう。できれば利き腕側がいいですね。こうすることで後でフライパンを返すときに楽になるのです。
●コツその4「ご飯を真ん中から少し手前にズラして載せる」
次はチキンライスを卵の上に載せます。このとき卵の中心ではなくやや手前に載せるようにしましょう。こうすることで巻きやすくなります。また、チキンライスの量は多すぎるときれいに巻けなくなるので注意。
●コツその5「卵を滑らせるようにしてお皿の端に載せる」
次は奥側の卵をフライ返しでチキンライスの上にかぶせましょう。そして左右のどちらかに向けた取っ手をつかみ、手前側の卵の端を滑らせるようにしてお皿に載せます。ご飯の部分はフライパンの端に位置するくらいにとどめておき、まだお皿には載せません。
●コツその6「卵の端を折るようにフライパンを返す!」
そこからお皿に載っている卵を手前に折るようにフライパンをクルッと返します。するとお皿に載っていた部分の卵はきれいに折れ、卵がかぶさっていた部分もそのままペタッとお皿に移るので、美しく巻いたような形になります。もしかぶせていた卵がズレてしまった場合は、チキンライスの下に押し込めばOKです。
あとはケチャップかデミグラスソースをかけて完成。コツさえ押さえればきれいなオムライスを作るのは簡単なのです。
次は「半熟トロトロのオムライス」の作り方のコツです。
半熟トロトロのオムライスを作る上で難しいのは半熟のオムレツを焼くことでしょう。卵焼きのようになってしまったり、形がまとまらずスクランブルエッグのようになってしまう人もいると思います。そこで誰にでもできる簡単な作り方が、
・「フライパンの端の丸みを使う」
というもの。フライパンの端は丸くなっています。ここに卵を寄せてオムレツを作るのです。
まず熱したフライパンにバターか油を引き、溶いた卵を加えます。先ほどの巻くオムライスと同じように菜箸などでかき混ぜて半熟手前のドロドロの状態まで焼き、ここで火を止めます。次にフライパンを傾け、卵をフライパンの端の丸みの部分に寄せます。寄せた卵をフライ返しなどを使って手前にひっくり返し、オムレツの形に整えます。表面が固まったらチキンライスの上に載せ、包丁で真ん中を切れば「半熟トロトロのオムライス」になります。この方法ならあまり料理をしない人でも何回かやれば半熟のタイミングなどコツをすぐにつかめるでしょう。
さすがにプロの熟練の技をそのまま再現できるわけではありませんが、こうした方法を駆使することで、見栄えの良いきれいなオムライスを作ることができるようです。最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが、何度か挑戦すれば、男性は彼女に、女性は彼氏に喜んでもらえるクオリティーのオムライスが作れるかもしれませんよ?
(中田ボンベ@dcp)