大学時代に言われた、心に「じーん」と来るひと言「最初に会った時から……」「いつまでも尊敬しています」
長い人生で、誰かに言われた何気ない言葉が心に残った経験はありますか? なかには、その後の生き方に影響を及ぼすほどの『ひと言』をもらった人もいるはず! そこで今回は、社会人のみなさんに「大学時代に出会った人から言われた心に残るひと言」について聞いてみました。
■教授編
・「教授が、卒業間際に『あなたは責任感がありすぎて頑張りすぎるけど、私は分かってるからね。顔を見せにこの部屋に来なさいよ』と言ってくれた。そんな風に思われていたなんて全然知らなかったので、泣けた」(34歳女性/その他)
・「恩師から『楽しいとき、順調なときは連絡しなくてもよいが、苦しいとき、つらいときは相談してほしい』と言われた」(24歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「ものづくりの授業でガラス細工の先生が、卒業時にガラスペンを送ってくださり、『手書きすることで人となりがわかるから、一言でもよいから書き添えることが重要』と教えてくれた」(28歳女性/電機/技術職)
「ゼミの先生に『何度も練習してカンペがなくてもプレゼンできるぐらいに叩き込むと役に立つ』と教えられたこと。その後、仕事でカンペを持たずにプレゼンしたところ、会議に参加していた人に褒められたので、役に立ったんだ! と実感した」(31歳男性/小売店/販売職・サービス系)
アンケートの回答のなかで、もっとも多かったのが教授からのひと言でした。社会に出てからも役に立つものから、本人でも気がつかない一面を気づかせてくれる言葉もあり、何やら学びを得た気持ちです。しかし「ゼミの教授が私の卒論を読んでひと言『前代未聞のひどさ』と言ったこと」(37歳女性/商社・卸/事務系専門職)という声もありました。前代未聞とは、タダ事じゃないですね。
■先輩・後輩編
・「サークルの先輩が、卒業するときに『君のその明るさは才能の一つだから、自信を持って頑張って』と言ってくれたこと」(28歳女性/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「『できるできる!』が口癖の先輩にがいた。たしかに、その先輩に言われるとできる気になった」(35歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「後輩に『いつまでも尊敬しています』と言われた」(28歳女性/医薬品・化粧品/事務系専門職)
先輩や後輩の存在は、同級生とはまた違う、特別な関係を築くことになるはず。それにしても「できるできる!」が口癖なんて、松岡修造さんを彷彿とさせますね。
■友人
・「『最初に会った時から絶対にこの子と仲良くなれると思ってた』と言ってくれた」(30歳女性/医療・福祉/専門職)
・「男友達から『むっつりスケベと、隠さないドスケベ、どちらが良い?』と、訊かれたこと。今だに答えに迷う」(35歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント)
・「サークルの友達と『おばあちゃんになっても集まろうね』と約束したこと」(26歳女性/電機/事務系専門職)
大人になればなるほど、気の置けない友達を作るのが難しいことを実感する今日このごろ……。大学時代の苦楽を共にした友人も大切にしたいものです。
このように、誰かの心を打つ言葉は、言った本人がすっかり忘れていることがほとんど。もしかしたら、アナタも「心に残るひと言」を、誰かに贈っているかもしれませんね。
文/谷口京子(清談社)