大学もいよいよ卒業シーズン。女性のみなさんの中には、あでやかに袴姿で卒業式に臨む人もいらっしゃるでしょう。しかし、普段から和装しているならともかく、袴の着付けが自分でできるという女性は少ないですね。というわけで今回は「袴の着付け」についてご紹介します。
卒業式のためだけに袴など一式を購入するという人は珍しく、多くの人がレンタルで済ませるでしょう。また、必要なものを「一式レンタルする」のがほとんどです。
今回、筆者もこの企画のために「袴姿のための一式」を『和楽庵』でレンタルしてみました。以下のようなものがセットになっています。
・和装下着
・長襦袢(ながじゅばん)
・きもの(二尺袖)
・半巾帯
・袴
・重ね衿(えり)
・衿芯(えりしん)
・帯板(小)
・腰紐(こしひも)6本
・伊達〆(だてじめ)2本
・着物ベルト(コーリンベルト)
・補整パッド
・タオル4本
・風呂敷
・足袋
・草履
・バッグ
実際には、卒業式の当日にプロに着付けを依頼することが多いのですが、その手順を見てみましょう。『青山きもの学院』の専任講師・坂本久仁子先生に着付けをお願いしました。
↑和装下着を着け、「長襦袢」を着たところです。袴から裾がのぞかないよう、長襦袢の裾線はふくらはぎの中ほどです。
↑長襦袢の襟元を整えます。
↑整えた襟元が崩れないように腰紐を胸元にかけます(胸紐ともいいます)。
↑「伊達〆」を締めます。
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↑きものに「重ね衿」を付け、はおります。
↑袴からきものの裾がのぞかないように短く裾線を決めます。
↑腰紐をしっかり結びましょう。
↑「コーリンベルト」と「腰紐」で衿を整えます。
↑「伊達〆」を締めます。
↑袴の丈を確認します。
↑「半巾帯」です。
↑半巾帯を二巻きし、しっかりとひき締めます。
↑テ先を上に重ねます。
↑ひと結びします。
↑羽根を作ります。
↑ヒダをとります。
↑テ先で羽根をくるむようにして引き締めます。
↑テ先の残りを帯の中に収めます。
↑結びあがりです。